やっぱり早慶だけ別格なのでしょうか?
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>データサイエンス教育における修了率の低さについて、「国立大学ではDS科目が必修であり、早稲田大学や慶應義塾大学では選択科目であるため修了率が低いのは当然」との反論がありますが、必修化の可否という視点から考えると、修了率の差は単なる必修・選択の違いだけでは説明できません。
国立大学におけるDS教育の修了率は80%以上と高く、必修化の効果が見られる一方、早稲田や慶應では10%台にとどまる。
これは、分母を履修者とした場合であり、「履修したのに修了出来ず、修了率がたった10%台」なのは、早慶入学者と国立大入学者の「数学的素養の差が大きな要因」として考えられますね。
具体的には、早稲田や慶應の多くの学部で入試に数学が不要であるため、入学時点で学生の数学的素養にばらつきがあり、高校の履修が数1のみでも入学可能な大学です。
早稲田大学の講座ならば、『高等学校の数学知識を前提とせず、途中の式変形や考え方を丁寧に説明する』という形で受講でき、これは、DS教育を実施する上で、入学時の数学レベルに大きな差があることを反映している。
仮にDS科目を必修化した場合、現在の指導方法を維持しつつ修了率を高めるには、膨大な教育リソースが必要となります。
また、慶應SFCでは、DS科目履修に先立ち、高校数学の習熟度を確認する試験を実施していますが、試験を複数回実施しても合格できない学生が多く、最終的には特別授業を追加して対応するという事態になった。
この例からも、DS教育を必修化した場合、試験合格率を高めるためにはさらなる特別対応が必要となり、依然として修了率の向上は難しいことがわかります。
【結論】
必修化すれば一定の修了率向上が見込まれると考えるのは安易です。
早稲田・慶應の入試制度は、数学不要の学部を含んだ学生を受け入れる形になっており、学生の数学的知識のばらつきが大きい。
数学Ⅰ・ⅠAしか学んでいない学生もいて、必修化しても現在の国立大学と同程度の修了率(80%以上)を達成するのは極めて難しいでしょう。
早稲田・慶應におけるDS修了率の低さは、単に必修か選択かの問題ではなく、学生の数学的素養の差が本質的な要因。このため、必修化しても国立大学と同程度の修了率を期待することは現実的ではありません。
文部科学省をはじめとする政府機関は、現状を十分に把握した上で、「大卒の8割はデータサイエンス(DS)リテラシーレベルの素養を持つべき」という方針を掲げています。しかし、私立大学への期待は現実的に難しいと認識されており、この前提のもとで国立大学を中心に国策が進められています。