今年入学した高1生が語る青春リアル
シブンノウに論理的思考力を要求するのは、無理なのでしょうか?
「投稿者:保護者」の主張を要約すると
・男女比1:1でない=差別や障壁がある、という発想自体が誤り
・理数系の学力は男女同等(←これは事実)
・北欧研究では「分野選択は嗜好性による」と示されている
・女子が理数系を選ばないのは能力ではなく「選ばないだけ」
・だから女子枠は公平性を壊す
・女子枠がなければ進めない、というロジックは存在しない
・地域格差や経済問題は大学ではなく自治体が対応すべき
・女子枠より「地域支援金(月1万円)」の方が筋が通る
◆ 論理的矛盾(ここが破綻)
矛盾①
「嗜好性だから女子は選ばない」
vs
「女子枠があると進学者が増えるロジックがない」
これは自己矛盾。
嗜好で選択が左右されるなら
→ 制度設計によって行動が変わる余地がある
にもかかわらず
→ 「女子枠ができても増えるロジックがない」と断言
※ポイント
嗜好性を理由にしながら、制度が嗜好に影響しないと主張している
矛盾②
「能力は同等・誰も止めていない」
vs
「地域の力が弱くて進学を阻んでいる」
「誰も止めていない」と言い切った直後に
「地域の力がなくて進学を阻む社会問題」と認めている
※ポイント
“止めていない”と“阻んでいる”は両立しない
矛盾③
「大学は志願者が立つスタートラインをケアしない」
vs
「女子枠は公平性を失わせる」
大学はスタートラインを整えないと言うなら
→ 女子枠があっても「大学の役割外」で評価不能
なのに
→ 「公平性が失われる」と大学側の責任として批判
※ポイント
大学の役割を否定しつつ、大学の制度を倫理的に裁いている
言い換えれば、論理的思考力を伴った議論とは
結論 ◯ ↔ 前提 ◯ ↔ 評価基準 ◯
のように、結論・前提・評価基準の間に整合性と必然性があるものを指します。
文系的議論の「結論ありき」では、前提や評価基準との整合性がないため、論理的とは呼べません。
これで、見極められますね。
①仮説:女子枠は不要 (おかしな話だの主張)
↓
× ②前提:女子枠があると学力の低い女子が入学する
↓
× ③評価基準:共通テストのボーダーを設定すれば問題は解決する
↓
◯ ④結論:女子枠不要
④は、◯にならないけどね。
論理的思考力がないと、法令も読めないし、英文も日本語も正しく理解できないしコミュニケーション力にもつながらない。
広い意味での計算力がないとお金の算段も予算も経済も理解できない。
数学の3大要素の計算、図形、論理性ですね。
図形空間認知力はたしかに文系は弱いと思いますが、理系の各分野の専門家に任せる人になるのでしょう。
文系と言っても法、経、政、商などでは計算力と論理思考力は必要。
国立私立に関係ないですね。
◆女子枠の制度設計
①前提(事実・観測データ)
・C判定帯における出願率(ベネッセ)
男子:約70〜80%
女子:約55〜65%
→ 同一学力帯でも女子の方が出願を控える傾向がある
・名古屋大学工学部学校推薦型選抜入試
合格者平均得点率:約80%超
(女子枠も学校推薦型選抜)
② 定義(議論の評価基準)
・「学力低下」とは合格者全体の平均学力が有意に低下することと定義する
・「取りこぼし」とは合格可能学力を有しながら出願しないことと定義する
・「入口補正」とは、出願行動の差を制度的に補正する設計と定義する
③ 推論(因果の接続)
・女子はC判定帯で出願を控える傾向がある
→ 合格可能層が出願段階で減少する
・女子枠が存在する
→ 推薦+前期という二重挑戦機会が生まれる
→ 出願行動が促進される
・もし女子枠が低学力層の合格を意味するなら
→ 合格者平均は低下するはず
・しかし実測平均は80%超で維持
→ 明確な学力低下は観測されない
④ 結論
・女子枠は「学力の下駄履き」とはデータ上断定できない
・制度の主機能は、能力差の補正ではなく、出願行動差の補正と解釈する方が整合的
> ①前提(事実・観測データ)
> ・C判定帯における出願率(ベネッセ)
> 男子:約70〜80%
> 女子:約55〜65%
> → 同一学力帯でも女子の方が出願を控える傾向がある
やはりな。私文脳丸出しだよ。目の前のデータに踊られて、だから女子枠が必要だー、という単純思考になっている。
理系はデータが出てきたとき、そのデータは何を前提にしているのか、どうやって獲得したのか、母数は十分かなどを吟味する。それが納得のいくものだった場合、データが何を意味するのか考察する。
データの出所はベネッセのようだが、C判定をベネッセ模試で判定しているのなら精度は低い。なぜならベネッセ模試は上位層は受けないからだ。駿台や河合塾の模試なら母数も十分で精度が高い。また、C判定といっても最終模試の判定なのか、複数の模試の平均なのか不明で、これまでB判定(あるいはD判定)をだった人がたまたま最後にC判定になったとしたら、男女にかかわらず行動が変わってくる。更には、このデータから受験傾向の男女差があることは認識できても、浪人回避や下宿困難が原因かどうかはわからない。それには別のデータとの組み合わせが必要になる。
まあ、この時点で間違った前提を置いているのだから、結論が誤るのは言うまでもないな。
ベネッセ模試?
使用しているのは 駿台ベネッセ共通テストリサーチより、ベネッセが集計したデータ。
東大受験生を含む上位層も対象にしており、十分な母数で集計されています。単なるベネッセ模試とは異なり、上位層の出願行動も正確に把握可能です。
共テリサーチをご存知なかったようですね。
男女間で出願率に差があることは、このリサーチでも観測されています。
この差を説明する仮説として、浪人回避や下宿困難による行動差が最も整合的です。
もし他に、この観測データと整合する、より説明力の高い代替モデルを示せますか?
提示できない場合、出願行動の差を補正する女子枠制度の設計意図が、データ上も合理的であることは明確です。




































