マルチリンガルを目指せる女子校
日産と鴻海、EVで協業検討 追浜工場生産案も〜クルマ好きの端くれとして読み解く雇用とブランドの行方
経営再建を進める日産が、台湾の鴻海とEV分野でタッグを組む話が持ち上がっている。追浜(おっぱま)工場を閉鎖の危機から救い、雇用を守る切り札になるかもしれないという期待がまず先に立つ。だがその奥にあるのは、またしても「日産ブランド」の自律性が問われる構造。。。
鴻海はiPhoneなどの受託生産で巨大化し、自前EVを供給するB2B型の自動車ビジネスを展開する。そこへ生産ラインだけを日産が貸す構図になれば、日産は本当に「NISSANの車」を作り続ける誇りを維持できるのか。
知人の旧車好き(というか売っているおっさん)からの受け売り知識。
かつて日産はスカイラインをプリンスから吸収し、ダットサンのZ(SR311ロードスターの系譜)など多彩な血統をまとめ上げてきた。販売チャネルもレッドステージ、ブルーステージに分けてトヨタに挑む意地を見せた時代もあったと。
彼らからすると、今の日産は歯がゆいんだってね。
そしてあたしがリアルタイムで見てきたのはルノー提携、ゴーン体制からの復活、その後の混乱。今回のホンハイ協業にも「外資頼みまた来たか」という感覚を持たざるを得ない。
けれど同時に、自動車のEV化はもう止められない流れ。
ホンハイの標準EV基盤をうまく活用しながら、日産らしいデザインや走りを融合できればワンチャンあるとも思う。むしろ中身がホンハイ標準車のエンブレム貼り替えだけなら、ぶっちゃけもう日産の存在意義って何?と言いたくなる。
若輩クルマ好きの自分から見ても、追浜というのはスカイラインを含め多くの名車を世に送り出してきたブランドの聖地。
そこを単なるEV量産ラインにするなら伝統に泥を塗るだけだろう。だけどホンハイEVをベースにしてでも「日産の哲学」を再注入できるなら、この話は大化けする可能性もある。
結局、日産は「車をつくる会社」なのか、それとも「他社のプラットフォームに名前を貸すだけの会社」なのか。その覚悟を、今回の追浜EV計画で示してほしい。
日産にもう一度「ワクワクする未来」を描く力があるのか。若輩なりに、そこが一番の問題提起だと思っている。
クルマ好きとして、あたしなりの視点で、分析・イシュー化して深く鋭くニュースにメスを入れるなら
「追浜の雇用を救うのは正義かもしれない。でもその先で日産“らしさ”が消えるのなら、それは本当に救いと呼べるのか」
そこを問いたい。
エデュの40、50、60代、更に上もいるかもしれないクルマ好きパイセンの見解や深い意見を。
ぜひ伺いたいです。