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【2909199】初心にかえれ!

投稿者: 表と裏と   (ID:gGaZJYDDqMg) 投稿日時:2013年 03月 25日 06:13

13.03月号 さぴあインタビュー/関西情報: 目次|1|2|3|4|5
http://www.sapia.jp/read_interview/interview/1303w.html

○さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

聞き手:
サピックス小学部上本町校・千里中央校 校舎責任者 梅田 一弘
サピックス小学部西宮北口校校舎責任者 算数科副教科責任者 佐脇 洋一郎

○創設時から進路指導に注力、優れた進学校へと躍進

大阪桐蔭中学校高等学校 校長 森山 信一 先生

梅田 初めに、貴校の歴史から教えてください。

森山 本校は1983(昭和58)年に、大阪産業大学高等学校(現・大阪産業大学附属中学校・高等学校)の分校としてスタートしました。当初の学校名は、大阪産業大学高等学校・大東校舎といいます。当時は十代の子どもが急増していました。そのため、大阪府から私立校も定員を増やし、生徒を受け入れてほしいとの要請がありました。それを受けて、大阪産業大学の敷地の一部を使って開校したのです。そして5年後の1988年、大阪産業大学高等学校から独立し、現在の学校名になりました。
 分校としてスタートした当初は、一般コースが2クラス、体育コースが1クラスという編成でした。この体育コースは当初、野球とラグビーだけでスタートしましたが、独立校になった後は、ゴルフや卓球などに種目を広げていきました。そして1995年に中学校を併設。当初は英数選抜コース、英数コース、特進コースの3コース制を敷いていましたが、2008年に特進コースを廃止し、英数選抜コースと英数コースの2コース制にして現在に至ります。

梅田 そうした歴史のなかで、森山先生ご自身は、学校とどのようにかかわってこられたのですか。

森山 わたしは、もともと大阪産業大学附属高校の教員で、そのころから進路指導の責任者を務めていました。そうした関係で、本校がその分校であった時期に着任してからも、ずっと進学校をめざした進路指導に力を入れてきました。当時は、勉強が好きではない生徒も多かった本校ですが、まず、一日8時限授業で基本からきちんとやり直すことから始めました。たとえば、英単語の力をつけさせようと、早朝テストを取り入れるなどさまざまな工夫もしました。すると、最初は勉強を嫌がっていた生徒たちも、高3にもなると、夜の8時、9時まで自主的に学校に残って勉強をするようになっていったのです。そんな姿を見たときは、人間というものは、これほど変わるものかと感動しましたね。

佐脇 そうした努力が、進学実績の向上に結びついていったのですね。

森山 大東校舎として誕生した当時の進学先は大阪産業大学が中心でしたが、やがて関関同立などの難関大学へ進学する生徒も増え、大阪桐蔭となって2年くらいすると、国公立大学に合格する生徒も出てきました。そうなると、きちんとやりさえすれば学力は伸びるものだと、教員も自信を持つものです。さらに、中学を創設したころから、東大、京大をはじめとする国公立大学をめざすカリキュラムを導入しました。その1期生のなかから東大現役合格者が2名出たのを筆頭に、7~8割の生徒が国公立大に合格したのです。
 こうした経緯で歩んできた学校ですから、本校の教員たちは、どんな生徒もやれば伸びるということを体験的に知っています。ですから、伸び悩んでいる生徒がいても、その子がだめだとは考えていません。どんな生徒にもすばらしい面があります。すべての生徒が、まだ誰も知らない素質・才能・可能性を秘めているということを、その監督である教員が信じて指導に当たる。そうした基本の姿勢が、今の大阪桐蔭の根底にはあるのです。

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  1. 【2909201】 投稿者: 表と裏と  (ID:gGaZJYDDqMg) 投稿日時:2013年 03月 25日 06:17

    ○豊富な授業時間を確保し、毎日の試験で学習習慣を定着

    梅田 創設当初に始められた朝の小テストは、現在も続けていらっしゃるそうですね。どのような内容なのでしょうか。

    森山 1回あたり15分程度の小テストですが、20~30問の英単語と10問の英作文のテストを、毎朝、中1から高3まで実施しています。さらに、3~6題の数学の小テストも、毎日、放課後に実施しています。そのように、英語と数学は毎日テストがあるので、それが学習の習慣になり、帰宅してからも自然と学習をするようになるのです。

    佐脇 授業日数も年間270日と多いですね。

    森山 はい。学力を高めるためには、質・量ともに充実した学習指導が必要だと考えているためです。授業は1時限50分間で、中1から高1までは週39時限、高2・3は週40時限ですから、ほぼ毎日が7時限授業になっています。こうした豊富な授業時間で、学習内容の徹底理解と先取りを両立させているのです。そして、週2回は、6時限目と7時限目の間の時間を利用し、社会・国語・理科の小テストを実施して習熟度を確認しています。また、毎週水曜日に実施している職員会議で各クラスの成績の動向を見て、指導上の不都合がないかどうか検討します。そうしたことが、本校の創設時から続く特徴といえるでしょうか。そして、通常の時間割のなかに、大学受験に焦点を当てた授業を組み込み、本校の教員に加え、外部からの講師も招いて指導に当たっています。東大や京大など、最難関大学の入試問題を教材として使い、答案作成能力を高める授業を行っているのが特徴です。

    佐脇 放課後、残って勉強したいという生徒のために、自習室も開放していらっしゃいますね。

    森山 はい。中学生は夜7時まで、高校生は8時まで利用できます。もちろん、最後の生徒が帰るまで教員が残って、質問にも対応しています。

    校長室に展示されている、高校硬式野球部の優勝旗と優勝盾。昨年の選抜高校野球大会と全国高校野球選手権大会で優勝し、史上7校目の春夏連覇を遂げました

    佐脇 貴校の場合は、「年間授業日数270日」「京大合格50名」「甲子園春夏連覇」などというように、すばらしい知育や体育の実績が取り上げられることが多いように思います。一方、心の教育についてはいかがでしょうか。

    森山 カリキュラムは学力を身につけるうえで大切ですが、実績として数字に表れない心の教育も、とても大切です。学校行事などを通じても生徒の自主性を引き出すことはできるわけですから、勉強に関係ないことはすべてやめてしまうというのは間違いです。たとえば、音楽祭などを通じて育む情操や、生徒同士の協力の精神もあるでしょう。本校のように授業時間をたくさん取って、さらにそうした行事をたくさん入れるのが本当のゆとり教育ではないでしょうか。しかし、実際には授業時間を減らして休みを増やすことがゆとり教育だという風潮が最近までありました。それは大きな間違いですね。

  2. 【2909203】 投稿者: 理想と現実  (ID:gGaZJYDDqMg) 投稿日時:2013年 03月 25日 06:22

    ○検定試験などの取り組みで、生徒の自主性を引き出す

    梅田 成績が伸び悩んでいる生徒に対しては、どのように対処なさっているのでしょうか。

    森山 まずは、その生徒に注意を促すのが一般的だと思いますが、本校の場合は生徒だけの責任にせず、教えている以上は教員の責任だという考え方が根付いています。また、「生徒の自主性に任せる」ということばをよく聞きますが、自主性を引き出し、自主性を育てるための教育をするのが教員の務めだというのが本校の考え方です。ですから、成績が悪いのを生徒の責任にせず、教科の担当教員やクラス担任も反省する。そのうえで、保護者の方にも、家庭での教育環境づくりに協力していただくのです。わたしは本校の教員に、「生徒は自分の子どもか弟・妹だと思い、愛情のある厳しさで指導するように」と話しています。そのように愛情を持って指導すればこそ、教員との信頼関係が生まれ、生徒のやる気を引き出すことができると考えているからです。本校では高3にもなると、ほとんどの生徒が休日も登校して勉強していますが、クラス担任も出勤し、その学習を応援しています。そんなエピソードからも、本校の教員がいかに愛情と熱意を持って指導に当たっているか、ご理解いただけると思います。

    梅田 生徒の自主性にただ任せるのではなく、「自主性を育む」わけですね。そのように仕向けていく具体的な仕組みはありますか。

    森山 いろいろな取り組みを行っています。たとえば、担任がショートホームルームの時間に、成功した生徒の話をするのもその一つです。成功例を聞くことにより、クラスの1割の生徒でも、その気になって勉強するようになるかもしれません。1割の生徒が勉強するようになると、別の生徒たちも刺激を受けます。
     また、各種検定試験についても積極的に受けさせています。中高一貫生は、英・数・国(漢字)とも、中1で3級に合格するのが目標です。中2では、3級に合格していない生徒は、それをクリアしてから準2級に挑戦させます。そして、中3までには、2級合格を目標としています。仮に中学で2級に合格できない場合でも、高1で2級に再挑戦し、高1・2で準1級をめざします。ちなみに昨年度は、英語検定で5名、数学検定で12名、漢字検定で2名の生徒が準1級に合格しました。合格すれば、大いに自信につながります。
     このほか、前述した早朝・放課後の小テストについても、毎日のように成績を出すようにしています。教員はただ成績を見るだけでなく、一定の成果を出している生徒をほめるようにしているので、本人はもっとがんばるようになります。こうしたことでも、知らず知らずのうちに、自主性を引き出していることになるわけです。
     さらに毎日、課題を与えています。その内容は学年によって異なりますが、基本は各教科の予習・復習です。たとえば英語では、英文のプリントを配布し、わからない単語を自分で調べながら和訳するなどの課題を出します。そのようにして、わからないところは、まず自分で調べる習慣をつけるのですが、その根底には、まじめに努力する生徒に育てたいという思いがあります。

    サピックス小学部
    西宮北口校校舎責任者
    算数科副教科責任者 佐脇 洋一郎

    佐脇 プロジェクトワークと呼ばれる体験型学習も実施していらっしゃいますが、それも自主性を育てる教育の一環なのでしょうか。

    森山 そうですね。プロジェクトワークは学ぶ楽しさを教えるために、総合的な学習の時間を利用して実施しているものです。クラスや学年の枠組みを超え、数十種類ある講座のなかから生徒自身が好きなテーマを選んで参加しています。

    佐脇 どんなテーマの講座があるのですか。

    森山 今年度開講した中学生向けの講座では、医師や看護師を招いて行う「医学研究」、野菜作りを体験する「グリーンワーク」、1年間で1人1台のロボットを製作する「ロボット講座」などが代表的です。生徒たちは、通常の教科学習とは違ったおもしろさを感じながら学んでいるようです。

  3. 【2909206】 投稿者: 一将功なりて万骨が枯る  (ID:gGaZJYDDqMg) 投稿日時:2013年 03月 25日 06:26

    ○生徒に目標を高く持たせ、全国トップの進学校をめざす

    *開放的な吹き抜けスペースに設置された図書室。図書のほか視聴覚教材も備えてあります

    佐脇 最近は、難関大学への進学実績がかなり伸びていますね。

    森山 おかげさまで、昨年は、合計233名が国公立大学や大学校に合格。このうち1名が東大、50名が京大、15名が医学部(医学科)に合格しています。当面の目標は、東大、京大、国公立大医学部医学科に、合わせて100名の合格者を出すこと。そうやって、近い将来には全国トップレベルの進学校になることをめざしています。

    佐脇 進路指導については、どのように取り組んでいらっしゃるのでしょうか。

    森山 ご存じのとおり、将来の進路保証を第一に考え、学力伸長をめざすコースとスポーツ・芸術の技量向上をめざすコースを分けて、日々の教育活動に取り組んでいます。中学から入学する中高一貫生の場合は、全員が学力伸長をめざすコースですが、学習を続けるためには強い動機が必要です。それは、職業など将来の方向性が定まっていくなかで強まっていくものだと思います。そのため本校では、個別面談を頻繁に実施し、社会のなかで自己実現をするには、どのような進路に進むべきなのかをイメージできるような進路指導をしています。そうした面談によって自分の進むべき方向性を意識することにより、その実現に向けて努力しようという向上心が培われるのです。

    佐脇 強い動機があるかないかでは、学習内容の吸収にも違いが出ますね。

    森山 早い時期から、志望校の選択をするよう生徒に強く促しているのもそのためです。東大や京大、国公立大学の医学部などへの進学を勧めてはいますが、それは高学歴を得ることが目的ではありません。社会から求められる高い能力を身につけるために、最高水準の教育環境で学ぶことを勧めているのです。

    佐脇 実際に多くの生徒たちが、東大や京大、国公立大学の医学部を第一志望にしているのですか。

    森山 在校生に志望校アンケートを取ると、多くの生徒がそのような大学・学部を志望していることがわかります。入学段階から目標を高く持っていた生徒はもちろんですが、入学当初は難関大学に合格するのが難しいだろうと思い込んでいた生徒も、目標を高く持つようにと絶えず働き掛けていると、そのような志望をもち学力の向上につながるのです。本校から京大に合格する生徒が年々増えているのも、生徒たちが高い意識をもってがんばったことが大きな要因といえるでしょう。

  4. 【2909208】 投稿者: 教育者の教育を!  (ID:gGaZJYDDqMg) 投稿日時:2013年 03月 25日 06:28

    ○進学校になっても、人間教育を重視する学校

    佐脇 貴校では、まず生徒に高い目標を持たせたうえで、挑戦する機会や実践する機会をたくさん用意なさっていますね。それが学力だけでなく、自分の人生を切り開いていく力につながっているのではないかと思いました。最後に、これから貴校をめざす受験生と保護者の方々にメッセージを頂ければと思います。

    森山 どんなお子さんであれ、大阪桐蔭をめざして勉強し、入学してきた生徒であれば、その能力を最大限に引き出し、最後まで責任を持って育てるのが、学校の務めであると思っています。ですから、入学するまでは自分ががんばれる範囲でしっかりやっていただき、入学後は担任や教科担当の教員の言うことを信じてついてきてもらえれば、間違いなく伸びると思います。
     ただ、成績を伸ばすだけでなく、生徒が人間的にも成長できる学校でありたいと思っています。ですから、行事やクラブ活動ももちろん大切にしています。また、規則正しい生活習慣を身につけさせること、あいさつを励行させることなど、日々のしつけも重視しています。そして、最終的には感謝の気持ち、思いやりの気持ちを持った生徒に育てていきたいと思っています。そうでないと、将来、医師や政治家になったとしても、社会貢献はできないからです。学校教育の基本は人間教育です。進学校になっても、それを忘れない学校であり続けたいですね。

    梅田・佐脇 本日はとても貴重なお話を、ありがとうございました。

  5. 【2909644】 投稿者: ↑  (ID:o6NQ3nNJUbo) 投稿日時:2013年 03月 25日 16:15

    何ですか?これ。

  6. 【2909694】 投稿者: 同じく  (ID:tBHKGmbHTVk) 投稿日時:2013年 03月 25日 17:12

    要約して立ち上げたら良いのに
    何って感じです

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