【注目】岸田政権の政策実現　通信簿｜掲示板スレッド

＞動物がスズメバチの毒針の痛みを嫌がり襲わないようにする。

スズメバチは防衛のための毒針という攻撃力をもつために、人間に駆除されてしまいます。

攻撃力は、よりつよい相手には役に立たないばかりか、それによってかえって身を滅ぼすことになる好例です。

人もスズメバチを怖がり、捕まえたり叩き落そうなどとむやみに近づくことはありませんね。

それが抑止力です。

スズメバチは大型の昆虫で”集団”生活をしていますが、そうして何倍～男百倍も大きな鳥類や哺乳類の捕食者を躊躇させ、種として存続しています。

一匹の力では対抗出来ませんが、集団の力がモノを言うのです。
だから集団自衛なのです。
目的は、侵略から自衛するための抑止力です。

平和とは、無慈悲で残酷な捕食者（侵略国）が襲ってきた場合に、どう有効に対抗するのか、その力を備えて発揮することで守ることが出来るのです。

　　　　

　　　

イワンさんと私は、日本の平和を守る、という気持ちは一致していますが、その手段に考えの違いがあります。
この点は、世間でも同様でしょう。
この夏の参院選に向けて争点の一つとして、各党で幅広く議論し国民意識を高めて、選挙結果も見て国の方針を決めて頂きたい、と思います。

国として平和を求める手段は、一つではなく多層的であるべきです。
・ソフト面として、海外諸国と外交、友好関係の維持は、考えの相違点はあっても相互理解のために必要。同盟国とは安全保障上の協力関係を深め、出来るだけ多くの国と友好協定を結ぶ。
・ハード面として、ソフト面での対応が蔑ろにされて不当な侵略を受けた場合に備えは対抗するすべとして必要。

ソフト面での対応は、戦争・紛争を起こさないための努力。
ハード面での対応は、万が一、侵略を受け紛争となる場合の対抗する備え。
両方が必要なのです。

東北大震災での東電・福島原発事故の教訓は、堤防を超える津波は起き得ないと想像をし、起きた場合を想定して、適正に安全設備（非常用電源および安全弁）の設計を検討しなかったからです。
安全を守る最後の砦となるハード面の検討では、そんなことは起きないと否定して検討するのではなく、起きたらどうなる、どう対応するということを検討するのです。

＞人もスズメバチを怖がり、捕まえたり叩き落そうなどとむやみに近づくことはありませんね。それが抑止力です。

違います。スズメバチが人家の近くに巣をつくると駆除されます。毒針（攻撃力）は抑止力になるどころか、それを持つがゆえに滅ぼされてしますのです。


＞スズメバチは大型の昆虫で”集団”生活をしていますが、そうして何倍～男百倍も大きな鳥類や哺乳類の捕食者を躊躇させ、種として存続しています。一匹の力では対抗出来ませんが、集団の力がモノを言うのです。だから集団自衛なのです。

種として存続している多くの生物は集団生活をしていません。集団生活は種の存続に必須の条件ではありません。

ちなみに集団自衛を「集団的自衛権」（ある国家が武力攻撃を受けた場合に直接に攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行うこと）の意味で使っておられるのであれば、それはスズメバチには当てはまりません。あるスズメバチの巣が天敵に襲われても、他の巣のスズメバチが助けにきたりしないからです。

さらに、「種として存続」することを問題にするのならば、抑止力などそもそも必要ありません。国家としての日本が滅びても、人類が種として存続することは変わらないからです。むしろ各国が抑止力と称して軍備拡張競争を繰り広げれば、世界戦争が起きて全人類が滅びることになるでしょう。

ゼレンスキー大統領も引用した歴史的なスピーチ。
1940年に行われた首相就任後初の演説「血と汗と涙」でチャーチルはこう語った。

「諸君は我々の政策は何か？と問うだろう。私は答える。海、陸、空において、神が我々に与えたすべての力と強靭さを持って戦争を戦うことである。人類が辿ってきた暗黒の悲惨な歴史の限界さえ超えた、途方もない暴政に対して戦いぬくことだ。諸君は目的は何かと。私は一言で答えることができる。それは「勝利」だ。あらゆる犠牲を払い、いかなる脅威が待ち受けていようとも勝つことだ。その道がどれほど長く、また困難であろうとも、勝利無くしてわれわれが生き残る道はない」

➔　侵略を甘く考えてはいけません。国民が生き延びる保証はありません。
身を守る力を持つことは、必要なのです。
今に時代に上のチャーチルの言葉がそのまま通用出来るわけではありませんが、侵略を防ぐ効果的な力を保持することが必要だという点は、今の時代も同じです。

　　　
　　　

本国憲法第9条
①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

日本は一切の陸海空軍その他の戦力を持ってはいけない、とありますね。
ですからイギリスとは違うのですよ。
我が国への侵略を防ぐ目的で最も効果があるのは、自衛官の手足を縛ることです。
スズメバチも無毒化すれば人間に駆除されることはありませんね。
憲法９条は、日本を侵略から守る上でかけがえのないものです。

日本国憲法

前文

日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。