教師から薦められている本は？｜掲示板スレッド

（長文ですみません）
息子の進学先を検討中の開成出身者です。比較的入試の難易度が高い中高一貫校の在校生、もしくは保護者のかたにお伺いします。現在皆さんが学校で教師から推薦されている本を教えていただけませんか。皆さんの学校の教育の質の高さを測る尺度のひとつが、この推薦図書のバラエティにあると考えてお聞きします。
私が在籍していた70年代後半の母校は、授業で使用する教材もごく一般的で、受験テクニックなど少しも教わった記憶はありません。ただ、たいへんなスピードで授業を進める点が特異ではありましたが。
それよりも今になって有難いと実感しているのは、副教材として、あるいは教師の個人的関心から折に触れて薦められる図書・文献が抜群に面白かったことです。6年間の共同生活を送るにあたり、友人たちとの共通のものの考え方を作るうえで有効なもの（例えば、中１の夏休みの読書感想文の課題図書・『夏草冬濤』）、サイエンスなど将来進むべき研究分野の入門書（例えば、中谷宇吉郎のエッセイやブルーバックスの幾冊か）、青年期特有の過剰な自意識に突きつけてくる「いい気になるなよ」というメッセージ（例えば、高1の実力試験の問題文・『悟浄出世』）など、通常のカリキュラムから離れて紹介された読み物が山のようにありました。
あのころの母校の教師は生徒を放ったらかしで、親身な受験指導など一切ありませんでした。が、こうしてわれわれの好奇心を刺激したり、問題意識を植え付けたりすることには熱心で、今思うと「実にオトナとして遇してくれていたんだな」と思います。
時代が変わったことは承知のうえですが、わたしが息子にも与えたい教育は、今もこうして知的な、あるいは社会の構成員としてのイニシエーションを意識したなチャレンジを常に仕掛けてくれる教師のいる環境で得られるものではないかと思います。
母校の現状にも興味がありますが、ライバル・麻布はもちろん、かつての私の憧れの学校である筑駒や武蔵、共学校や女子高の関係者のかたからも情報をいただきたいです。よろしくお願いいたします。