「受検」という表記｜掲示板スレッド

入学者の選抜方法が、国語、算数といった学力試験ではなく、適性検査だから。
それを受けることも受「験」ではなく受「検」となります。
法令で「公立の中等教育学校や併設型中学では学力検査を行わない」と定められています（学校教育法施行規則110条・117条）。

素晴らしい回答ありがとう。
知らなんだ。

回答も素晴らしいし、スレ主の気付きも素晴らしい。勉強になりました。

すでに適切な回答が付いているので、蛇足。

国立の筑波大附属駒場は、
「第一次選考(抽選)」
「第二次選考(学力検査)」
という表現をしている。

ただし募集要項には
「受験票」「学力検査受験心得」という記載があるので、つまり「受験」。

国語・算数といった小学校の科目ごとに選抜を行っている学校では「受験」という言葉を使い、国語・算数といった科目ごとに選抜を行っていない学校では「受検」という言葉を使っています。
国立では、筑附や筑駒は国語・算数・理科・社会の４科目で学力検査を行っていますので「受験」という言葉を使っています。
一方、同じ国立でもお茶附は国語・算数といった科目ではなく「検査１」など科目横断的な検査を行っています。学芸大国際や東大附属も、国語・算数といった科目ではなく「適性検査」として行っています。これらの学校では、公立一貫校に同じく「受検」という言葉を使っています。
志望する各校の表記にならい「受験」「受検」と使い分けて表記しています。
私立で「適性検査型試験」を行っている学校もありますが、あくまで適性検査「型」試験ですし、学力試験型が主流ですので、私立では「受験」を使うことが多いようです。

似たような例はほかにもあって、例えば「附属」と「付属」。

文字の意味としての違いはほとんどなくて、どちらを使ってもいいのですが、官報に載せられる文字が「附属」のため、国立「ふぞく」は「附属」を使います。
私立の場合はこれを真似て「附属」を使っている学校と、元の意味を重視して「付属」を使っている学校があります。

ちなみに、慶應義塾大の小中高は「附属」でも「付属」でもありません。
それぞれに学校の名前が付けられていて、そこには「ふぞく」の表記は一切ありません。学校のHPにも「ふぞく」の呼称は使われておらず、慶應では「一貫教育校」の呼称を使っています。
つまり、厳密に言えば慶応の附属校はないのです。

一方、早稲田大の小中高は、学校名には「ふぞく」の表記は使われていませんが、大学のHPには「附属校」「系属校」の呼称がありますので、早稲田には附属・系属校が存在することになります。

今度はこちらが蛇足ですか(笑)「附属」は国立のほか公立も使っていますね（例：東京都立両国高等学校附属中学校）。
私立は「付属」が多いですが「中大附属」「昭和女子大附属」など「附属」も見受けます。
「受験」「受検」は一般名詞ですが、校名は固有名詞。誤記は関係者に失礼ですので、書く際には公式ホームページで確認したり何かと気を遣いますね(笑)