《追悼》アンパンマンの父 やなせたかし｜掲示板スレッド

今、大学生の娘が、初めて言った言葉、
ドッチッチャ（ドキンちゃんのつもり）でした。
娘と一緒にアンパンマンを沢山観ましたっけ…
ご冥福をお祈りします。

うちの子もパパ、ママの次に覚えた言葉が「アンパンマン」でした。
それから３、４歳ぐらいまではひたすらアンパンマン漬けでしたね。
最初に買いたお絵かきもアンパンマン、
キャラクターのポスターからひらがなも覚えました。
毎日のように「あんぱんまんはきみしゃ～♪」と口ずさんでいましたっけ。


やなせ先生、どうもありがとうございました。
本当に本当にお世話になりました。
そしてお疲れ様でした。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

手のひらを太陽にやアンパンマンマーチの歌詞、いまさらながら心にしみます。

合唱曲も作詞されてます。
組曲「愛する歌」もそうです。


♪「ひばり」（愛する歌より）

ちいさなちいさなひばりにも
大きなのぞみがむねにある
ひるの月までのぼろうと
ひばりは夢中でまいあがる


ちいさなちいさなひばりだが
大きなのぞみをすてないで
月をめざしてはばたいた
ひばりは必死ではばたいた


ちいさなちいさなひばりにも
とうとうさいごのときがきた
空のはてまでのぼれたが
ひばりはそこで死んだのだ

耳をすまして聞いていると
なんにもみえない青空に
陽気なひばりの歌がきこえる
死んだひばりの歌がきこえる


♪「さびしいカシの木」（愛する歌より）

山の上のいっぽんの
さびしいさびしい
カシの木が
とおくの国へいきたいと
空ゆく雲にたのんだが
雲は流れて
きえてしまった

山の上のいっぽんの
さびしいさびしい
カシの木が
私といっしょにくらしてと
やさしい風にたのんだが
風はどこかへきえてしまった

山の上のいっぽんの
さびしいさびしい
カシの木は
今ではとても年をとり
ほほえみながらたっている
さびしいことに
なれてしまった

昔の話ですが、国語教師の友人（男性）と飲む機会があり、おすすめの雑誌として「詩とメルヘン」を貸してくれました。
サンリオが出版していて、内容はタイトルの通り、メルヘン調の詩やイラスト満載の、その筋が大好きな女性向きの雑誌なんですが、その雑誌のもうひとつの顔が、詩人やイラストレターを目指す読者の投稿雑誌なんです。

編集長自らが投稿イラストに対して一言コメントするんですが、辛口どころではないキツさなんです。

イラストの下に「下手だ」「構図が狂っているのでダメ」等々、はっきり言います。
褒めて伸ばす．．．というタイプの雑誌ではありません。

この編集長こそ、やなせたかし氏です。
夢を売るという仕事にはとても厳しい人なんだと思います。

3歳から通っていたピアノの先生の待合ソファーのところに、創刊号から「詩とメルヘン」と「いちごえほん」の最新号がいつも置いてあって、毎週それを読むのが楽しみでレッスンに通っていました。
私にとって一番の楽しみはたった見開き2ページ程度の連載漫画「アンパンマン」でした。
心優しい正義の味方アンパンマン、悪者というより単なるあかん子バイキンマン、ジャムおじさんやバタコさん、しっかり者のメロンパンナちゃんやかっこいい食パンマン、お笑い系のカレーパンマンなど、キャラクターがとても楽しくて、いつも楽しく読んでました。

でも、この雑誌はあまりメジャーではなかったので、私の友達は誰もアンパンマンは知りませんでした。
ところが、私が成人したあと、突然アンパンマンのアニメが始まったので本当にびっくりしました。
なんでこんなマイナー漫画が、今更アニメになるのか？と不思議でした。
でも、その後アンパンマンはみるみる子供たちに大人気になっていきました。
あとで知ったのですが、当初アンパンマンは大人目線ではウケが悪かったそうですが、子供から人気がじわじわと広がっていき、何とも予想のつかないブームの到来だったようです。

こういうケースは非常にまれですが、私はひとえに作者であるやなせ先生の熱意があったればこそだと思います。
だから、大人になった私は、先生の想いを決して忘れず、これからも子供たちがひもじい思いをさせず笑顔でいられるようにしなければ…と感じます。

実家が四国なので子供たちが小さい頃は帰省のたびにアンパンマン列車を選んで帰っていました。子供たちが大きくなってからはそんなこともなくなりましたが、たまたまアンパンマン列車に当たると親子でちょっと嬉しかったりしました。
心がほんわかするんですよね。
やなせたかし先生のご冥福をお祈りいたします。