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【5766743】軽症患者まで含めたPCR検査 専門医の見解

投稿者: 死者をこれ以上増やさないのが大事   (ID:qBnZsrD2FH6) 投稿日時:2020年 02月 25日 12:13

感染症専門医 坂本史衣先生(SakamotoFumie)
のツイートが大変わかりやすかったのですが、どうも医療関係者以外にはあまり広まっていないようなのでご紹介します。

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無症状者や軽症者を含め、無差別にCOVID−19のPCR検査することは感染対策上有意義か?ということについて考えてみましたが、以下の理由により、現時点で有意義とは言えません。

理由① 感染者の30-70%はPCR検査が陽性にならないから。

どのような検査でも感度(感染した人のうち検査で検知できる人の割合)は100%ではありません。これまで報告されているCOVID−19 PCR検査の感度は30-70%と幅があり(検査の時期や採取部位なども感度に影響するため)、いずれにしても100%ではありません。感染者を全例把握するには心許ない検査です。

また、現在のようにまだ有病率(COVID−19にかかっている人の割合)が低い状況では、陽性の結果は実は誤りである可能性が高まります(ベイズの定理)。

理由② 無症状や軽症のPCR陽性者は治療の対象とならないから。

重症の患者さんにとっては病気の原因がCOVID−19であることを特定することは治療の方向性を明確にするために重要ですが、無症状の方は検査陽性でも治療の対象とはなりません。軽症な方もそうです。
そもそもCOVID−19の治療法は確立していません。

現在国内では接触歴が追えない感染者が増えています。そのためこれからのCOVID−19対策は、検査で感染者をつぶさに見つけて(とは言え①の理由で限界がありますが)感染の拡大を防ぐことから、重症な患者さんを死なせないことに注力する方向へとシフトして行くと考えられます。

COVID−19に罹るほとんど(80%)の方は長めの風邪をひいて治ります。幸い小児にはこれまで感染例も重症例も少なく、妊婦さんも少数の感染者を見る限り重症例はほとんど出ていないようです。

これからはCOVID−19には誰もがかかりうるという前提で、軽症者は自宅で休養し、限られた(検査を含む)医療資源は重症者の治療に振り分けることが必要になります。

このような国内でのCOVID−19の発生状況や次項の③を考えた場合、無症状あるいは風邪やインフルエンザの初期症状のある軽症の方をPCR検査で特定することの意義は薄いと言えます。

③ PCR検査は病院では実施ができない(今後は実施できる病院が増えるが限られる)うえ、結果が出るまでに長時間を要し、費用も高額であるから。

PCR検査はウイルスの遺伝子を増幅させる検査法で特殊な装置、検査キット、技術を要します。インフルエンザの迅速検査のように鼻に綿棒を入れて誰もが30分ほどで簡単に結果を出せるものではありません。

現在病院でCOVID−19のPCR検査を行うことはできないので、医師が検査が必要と判断したら、保健所に書面と電話で依頼し、保健所が病院に検体を取りに来て、検査センターまで運び、そこから検査が始まることになります。検査自体の所要時間は約5時間ですが、検体の受け取りから結果の報告までにそれ以上の時間がかかるため、当日中に結果が出ることは稀です。

また、一度に多数の検体が検査センターに搬入されると待ち時間がさらに長くなり、結果報告までに2日ほどかかることもあります。そのため、検査をすることになった患者さんの多くは、軽症でも入院を要することになります。そして検査にかかる費用も高額です。

今後は病院でも検査ができるように準備が整えられていますが、すべての病院で実施できるようになるわけではありません。

このような中で無症状あるいは軽症な方にまで検査を拡大すると、重症な患者さんの検査が後回しになる恐れが生じます。

また検査のための手続きに時間を取られ、重症な患者さんの治療に割く時間が減ってしまうことに繋がります。

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  1. 【5767662】 投稿者: 医療関係者ですが、  (ID:vWQ/JiNf5.I) 投稿日時:2020年 02月 25日 23:41

    私への返信のようですが、何が仰りたいのでしょうか?

  2. 【5767717】 投稿者: 日本環境感染学会HPより  (ID:QRkK0nsiFFg) 投稿日時:2020年 02月 26日 00:29

    >既にPCRによる確定診断の見解を含めたCOVID-19についてのコメントを感染症学会が発表しています。

    て書いてたからこれかなぁと思って。
    これわかりやすいよね。

    にしてもなんでそんな喧嘩腰なの?
    お仕事柄ストレスが多いかもしれませんが、ストレスも免疫下げるみたいなのでご自愛下さいね。

  3. 【5767820】 投稿者: PCR法を  (ID:X73tHWdKNA2) 投稿日時:2020年 02月 26日 06:50

    使っても、7割程度の信頼性か。

  4. 【5767962】 投稿者: はひふへほ  (ID:4n/sZrmH3/Q) 投稿日時:2020年 02月 26日 09:11

    別に日本に限らず全員検査なんてしてる国があるのか?
    アメリカは任意保険だから検査しない奴だらけだし。
    今日本の検査は全部国費だけど、保険適用(自己負担)にするよう検討進めてるので、もうすぐ希望者は検査できるようになる。
    そうなると爆発的に増えるだろうね。
    そうなると見た目が日本感染拡大しえるように見えて(実際は外国も蔓延してるけど検査してないから数字が低い)渡航制限の対象にされるだけ。
    この辺のジレンマどうなんだろうな。

  5. 【5767972】 投稿者: 全く  (ID:g1rORL7Glp2) 投稿日時:2020年 02月 26日 09:18

    全員なんて誰が言ってるの?

    問題は、医師判断で依頼してもPCR検査ができていないという現状。

    ある番組ではアンケートを取った全クリニックで検査を依頼しても1件も検査をしてもらえないと。

    アビガンが効くのも初期段階。
    軽症でも医師判断でのPCR検査ができなければ、全く使う意味がない。

  6. 【5768047】 投稿者: 一つの情報  (ID:.8OgeTpc0Y.) 投稿日時:2020年 02月 26日 09:55

    ハーバード大学伝染病専門家が人類の最大70%が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染するという見通しを発表した。
    今月24日(現地時間)、米国の時事週刊誌「アトランティック(The Atlantic)」によると、ハーバード大学のマーク・ リプシッチ(Marc Lipsitch)教授は「可能性がある結論は新型肺炎が窮極的に抑制されないと予想される点」とし、このように予測した。

    将来「風邪、インフルエンザ、新型肺炎」の季節到来という表現を使うようになるかもしれないとのことです。

    ワクチン開発が待たれますね。
    なんとか良い方向にいくことを願うばかりです。

  7. 【5768568】 投稿者: 日本環境感染学会HPより  (ID:M4WzJh8LYKY) 投稿日時:2020年 02月 26日 16:17

    >アビガンが効くのも初期段階。

    初期段階って具体的にどういう時期ですか?
    感染から何時間以内とか、初期症状が出てから何時間以内とか?
    それとも明らかに新型肺炎の症状が出てから何時間以内とか?

    感染時期もしくは初期症状の段階から使うとなるとアビガンが本当に必要な人にいきわたらない可能性がありますよね?
    明らかにコロナが疑われるようになってからであれば当然検査が行われるのでは?

  8. 【5768577】 投稿者: 定在  (ID:CL.LFklHQAo) 投稿日時:2020年 02月 26日 16:29

    将来的には、定在化するのではないでしょうか?
    流行ではなく、一年中常にある状況です。
    従来型の肺炎と同じように。

    ポイントは従来型の肺炎による日本の年間死者数(約11万人)を超えてくるかどうかでは?
    仮に、同じように年間11万人亡くなるとすると、肺炎によるリスクは2倍に増えることになります。
    新型肺炎での死者が年間1万人程度であれば、10%未満の増加なので、それほどシリアスではないと考えてもいいでしょう。

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