パラサイト見た方いますか？｜掲示板スレッド

韓国映画が好きで200本近く観ています。
このスレッドは大変興味深いです。

ポンジュノ監督の格差社会の問題提起の内容を「面白くない」「不愉快」と言っている方が
まさにポンジュノの示す「上流」の人々だからです。
映画の途中でもありますが、「上の人は下が見えない」がここに存在するとは！
嫌みではなく、とても勉強になりました。

監督が伝えたい問題が、伝えたい人に伝わっていないので監督の負けですね。


韓国映画は社会問題を扱う事が多く、
特に日本映画では扱いきれないだろう、扱ってもあまり興味を持って貰いにくい
「虐待」「障碍者問題」「民主化運動」「臓器売買」なども丁寧に扱い
それも押し並べてクオリティが高いです。

日本人にとっては目を背けたくなる非常に残虐な表現も多いですが
それこそ目を背けてはいけないんだ、と、観るたびに考えさせられます。

例えばコン・ユ主演の「トガニ 幼き瞳の告発」は、
韓国の聴覚障害者学校で発生した性的虐待事件を実話ベースで映画化されています。
子どもを持つ親としては、残虐さと歯がゆさとで辛く悲しく涙を流すしかない内容です。
ですが、映画化をきっかけにして、多くの人にこの事件が知れ渡る事となり
「トガニ法」という法が制定されたそうです。
(障碍者女性や13歳未満の児童への性的虐待を厳罰化と公訴時効を廃止する法律)

このように、韓国では映画は社会を変える力があります。

映画鑑賞は個人の自由なので、受け止めも自由だとは思いますが
小説などと一緒で、作り手が伝えたい事をちょっと意識してみると
また違った見え方がするのではないでしょうかね？

でも、本当に勉強になりました。ありがとうございます。

たくさんのご意見を頂けて本当に嬉しいです。
みなさんどうもありがとうございました。
一つ一つ、感謝しながら全て読ませて頂きました。
お一人ずつお礼や返信を書きたい気持ちですが、このお礼を持って締めさせて頂ければ幸いです。
ありがとうございました。

私は韓国映画はパラサイトくらいしか観ていませんが、

＞ポンジュノ監督の格差社会の問題提起の内容を「面白くない」「不愉快」と言っている方がまさにポンジュノの示す「上流」の人々だからです。

とても共感いたします。
これはミッドナイトスワンにも当てはまることで、内田英治監督のトランスジェンダーなど性的マイノリティへの差別社会の問題提起の内容を「汚らしい」と言っている人にこそ届いてほしいのですが、そういう偏見がある人々にはなかなか届かないことがあります。

貧困や性的マイノリティなどの差別・格差社会を描いた映画（万引き家族、パラサイト、ミッドナイトスワンなど）は綺麗事だけでは表現しきれないので、ある意味リアルに生々しいシーンがありますね。

内田監督も実際にトランスジェンダーの方数十人にインタビューし、事実に基づいたエピソードが沢山取り入れられたそうです。
そういった方々がいかに普通の社会で生きづらさを感じているか、今まで想像もできませんでしたが、ショーパブなどで働けなくなった時、自分を押し殺して生きていくのか、それが出来ないならそれ以下に身を落とさざるを得ないという現実を初めて知りました。
内田監督の狙いはまさに、日本社会ではまだまだトランスジェンダーに対する理解が進んでいないのでまずは知ってほしいということのようです。

＞小説などと一緒で、作り手が伝えたいことをちょっと意識してみるとまた違った見え方がするのではないでしょうかね？

本当にそう思います。
理解しようという気がなければ、ただの偏見で「そういう趣味の人でしょ？汚らしい」で終わってしまうのでしょうが、もったいないと思います。

日本外国特派員協会で開かれたミッドナイトスワンの会見が興味深かったです。（YouTubeでTsuyoshi Kusanagi and Eiji Uchida: "Midnight Swan"で検索すると見れます）
今の日本映画の問題提起などもされており、監督の伝えたかったことがよく理解できました。

パラサイトももっと韓国社会の問題などを知ってから観てみると、もっと奥深く感じるのかも・・。

スレ主様が締められた後で大変恐縮ですが…

共感していただきありがとうございます！

また、ミッドナイトスワンについても貴重な情報ありがとうございます。
直接お会いして、たくさんお話を伺いたいぐらいです！

早速、紹介していただいた日本外国特派員協会の会見動画を拝見しました。

この中で監督が政治家のジェンダー差別発言について
「無知なんですね。何も知らない。昔からのイメージでいらっしゃると思うんですけど」
という言葉が印象的でした。

人にとって一番辛いのは無視や無関心とは言いますが
行きづらさを感じている人に寄り添うには、偏見を無くし、関心を持ってあげるのが大切ですよね。

うちは土地柄なのか、LGBTの人も身近で
子どもの小学校(公立です)でもLGBTの方々を招いて特別授業がありました。
ミッドナイトスワン、まだ未視聴なのでぜひ鑑賞したいと思います。

>パラサイトももっと韓国社会の問題などを知ってから観てみると、もっと奥深く感じるのかも・・。

それはあると思います。
私もパラサイトを観る前に、韓国の民主化運動の歴史や大学受験戦争の格差社会を知っていたので
とても理解しやすかったです。


人間なので、全てに関心を持つのは難しいですが
お互い幸せに生きる為、偏見を無くし
フラットな気持ちで困っている人の意見に耳を傾け
自分ができる事は何かと考え続けたいものですね。

早速、ミッドナイトスワンの日本外国特派員協会の会見動画まで視聴してくださってありがとうございます！
本当に韓国映画好き様とは、直接お会いして色々と語り合いたいくらいです。

監督も偏見は無知から生まれる、ジェンダー差別発言をした政治家のような人がいきなりいなくなる事はないから、JGBT含め様々な問題に無知な部分が多い日本において、一歩一歩進むしかない、この映画が少しでも考えるきっかけになればいいと仰っていましたね。

そして、どうしてもトランスジェンダーの映画として括られてしまうが、基本的には母性と愛情の物語であると語られていたのも印象的でした。

ミッドナイトスワンは韓国映画好き様にもぜひ観ていただきたい作品です。

韓国映画好き様のお子様の小学校で特別授業があるとは、とても進んでいらっしゃいますね。
実際に授業を受けた子供達がどのように受け止めたのか、とても興味深いです。

パラサイトは最初は何も知らずに観て少し物足りなさを感じましたが、録画したので韓国の格差社会を勉強してから、もう一度ゆっくり観てみたいと思います。

このようなお話が出来ただけでも世界が広がったように思えて嬉しいです。
フラットな気持ちを持てる人になりたいですね。

JGBT→LGBTの誤りでした。

＞フラットな気持ちを持てる人になりたいですね


悪気は無いのでしょうけれど、無知とか、進んでるとか、焚き付けるようなワードをちりばめておいて、しれっとこういうまとめ方をされても、フラットな気持ちでは読めないかな～

無知とは監督の会見の言葉をそのまま書いただけで、焚きつけるワードと捉えられたなら残念です。
一度会見をご覧になって頂ければ監督の意図が理解しやすいと思いますが、捉え方も人それぞれですので仕方ないですね。