マルチリンガルを目指せる女子校
日記スレッド
過疎化著しいエデュの狭間で。
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。
ワタシ、は紀貫之と違って正真正銘女子だけどね。
今日は諸用でお出かけ。
週の大半がお休みという贅沢は、収入とのトレードオフではあるけれど、がむしゃらに働いて高給を得る生活は、どうにも私の望むところではなく。
それにしても、街は外国人が増えた。
地下鉄に乗れば、路線や時間帯によっては、ここはNYかと思うくらい。
駅で降りると、乗り換えホームへ猛ダッシュするアジア系の若い女の子たち。私は小走り程度で、乗り継ぎ最速便には乗れなかったが、彼女たちは滑り込んだ。
思えば、元の車両位置、ドア位置、そしてドアが開く瞬間の加速――全てが「間に合う位置」にいたのだった。アプリで導かれたのか、経験で掴んだのかは知らないが、異国の地でこの適応力、ちょっと感心してしまった。彼女は最適解を掴んでいる。
私もGoogleの地図アプリに従って、目的の施設へ向かう。
指示された出口から出たが、それは「最適解」ではなかった。
その出口を選ぶと、大通りを横断する信号が一つ増える。反対側の出口ならそれを避けられたし、この時間帯は南側の歩道を歩いた方が日陰で快適。
そうした「肌感」のようなものが、まだまだアプリには反映されていない。だが、おそらくそれも時間の問題なのだろう。
近い将来、人は考えることをやめ、AIやコンピュータが思考するようになる。
私たちはその上を歩かされるチェスの駒のような存在になるのかもしれない。
その時、チェックメイトで。一体誰が笑うのだろうか?
そして。どんな世界が私たちを取り巻いているのだろうか。
さて。
皆さんも日々の出来事を気楽に書いてくださいませ。