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【5023090】愛光かラサールか渋幕か

投稿者: Mint   (ID:nw3BiVMBMNk) 投稿日時:2018年 06月 11日 12:07

初めまして。日能研6年生男子の親です。志望校選択で迷っています。タイトルの通り、三校を志望しています。先生方は傾向が違うものの大丈夫ですと言われていますが、R4偏差値は57〜65をウロウロです。愛光と渋幕は同じくらい校風を気に入っています。愛媛には転勤で住んだことがあり親戚がいます。関東には祖父母がいます。英語が好きで、英検2級取得でき、TOEIC650点前後キープです。ラサールは日能研の講演会で理事長のお話を聞き興味が湧き、夏休みに日能研のツアーで見学予定ですが確定はしていません。愛光とラサールだったら寮、渋幕だったら祖父母宅から1時間弱で電車通学です。今の息子の成績では3校とも厳しいように思いますが、息子自身が高い目標があった方が頑張れると言います。親としては、甘いかもしれませんが、本合格させてもらった上で息子が行きたいところに、と思っていますが、やはり親元を離れるということで不安があります。

ラサール、愛光、渋幕にお子様を通わせていらっしゃる保護者の方に、進学を決めた理由と学校生活の様子、言いにくいかもしれませんが、親目線から学校生活において心配されている事...を教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。

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  1. 【5072833】 投稿者: 愛光卒業生  (ID:5kVb4kT/IFA) 投稿日時:2018年 08月 02日 13:13

    中2段階での自習環境をご心配ですね。
    愛光寮での指導体制については,学園HPで紹介されています。
    > http://www.aiko.ed.jp/dormitory/policy.html

    中2までは 集団学習室で自習する仕組みになっていますので,厳しく放置されてしまうという心配はあまり要らないと思います。
    念のため,各学年での生活状況を引用しておきます。
    ********************************************************
    【中1】
    聖トマス寮中学棟共同居室(1室の定員が8名で11室)と 集団学習室(つい立てで仕切られた、机・椅子・本棚の1セット/1人分)で生活します。
    ここでの一年間は、その後に結びつく基本的な生活習慣と学習習慣の定着、集団生活への適応力の養成が目標となります。

    【中2】
    学習時間は中1と同じように集団学習室で全員が一様に学習します。
    居室として個室が与えられ。個室での自立した生活の練習をしていきます。
    中1の一年間で培ったものを、さらに深め、高めることが目標となります。

    【中3・高校】
    中3以上は全員、個室での生活となります。
    消灯も午前0時となり、生徒一人ひとりが自覚と責任を持って規律ある『自学自習』の習慣を確立することを目標としています。
    また、各種の寮内行事へ積極的に参加し、特に高Ⅱ生は、寮の自治活動においても中心的な役割を果たしています。
    ********************************************************
    ここに書かれているとおり,中1から中2の間では,健全な生活習慣や学習習慣を身に付け 習い性とすることを目標とした指導が行われています。段階的な自立を促すために 中2で個室が与えられますが,集団学習室での自習は 中2まで続けられるようになっています。大部屋の居室が長く続いた場合,仲間へ依存心が抜けない生徒も出てくるでしょうから,いずれは 自己管理力を培うために個室への移動を考える時期がやってきます。愛光の場合,段階的な指導によって 個人の成長を促しているのだとお考えください。

    昨年の秋(2017年10月27日),NHKの『ドキュメント72時間』において≪京都 静かすぎる図書館≫が放映されたとき(現在は動画サイトで閲覧できます),私は 愛光在学中の集団学習室のことを思い出しました。すぐ近くに他人が大勢居る空間というのは,独特の連帯感や安堵感に溢れた雰囲気を作り出してくれます。まったく孤立した静寂な空間に居るより,むしろ 自分が取り組むべき課題への集中力を誘う効果があると言ってよいでしょう。却って 孤立や静寂が気になってしまう空間というのは,なにか落ち着かない,継続して作業へ没頭できない空気感を醸し出してしまうものなのです。居住スペースに隣接してこのような空間が設けられているのは,寮生活する利点のひとつと言えるでしょう。学習時間内は 不必要に他人に干渉されることはなく,基本的には 自学自習することが求められます。一方で,(指導体制をご覧になって分かるとおり) 学習の仕方に困っている生徒を そのまま放置するというようなこともありません。

    また,中3になると 先取り学習が本格化するため,自力で自習時間をやり繰りする必要もでてきます。中学年以降に 個室で学習するのも,そういった工夫を図りやすくするものだと理解できます。私が中3の頃,孤立した静寂感になかなか馴染めない時期があり,窓を開けた状態で自習することが度々ありました。今にして思えば,たまに中庭を挟んだ向こう側に居る同級生の姿を見ることで,連帯感や安堵感を得ようとしていたんだろうと考えています。こういった緩い繋がりを演出できているのかも,寮生活のチェックポイントではないでしょうか・・・・微かだけれど,確かに存在している雰囲気というのは,長年生活するうえで案外重要なものとなってくるのです。

    自宅や近親者宅に居住している場合,個人の発達過程に応じて自由に生活環境を変えるというのは,少し難しい面がでてくるでしょう。家族や経済的事情と折り合いを付けるのは,決して簡単ではないからです。
    寮費が高いとお感じになる方もいらっしゃるでしょうが,発達過程に即して 適切な環境が与えられるのは,寮生活の大きな特権のようにも感じます。

    Cf.)
    集団学習室に並ぶ机の前面に立てられた水色のつい立ては,1980年代初頭から変わらないまま採用されています。変わっているのは,通路の片側だけに机が配置されている点でしょうか・・・・我々の時代は寮生の数も多かったためか,通路の両側に机が並べられていたのです。慣れれば別段問題はありませんでしたが,神経質な子供が 反りが合わない同級生と机が並べられた場合には 少しストレスを感じていたかもしれませんね。寮生活においては,小さな気付きを大切にすることも,敢えて鈍感に振舞うことも(場面に応じて)両面が必要になってきます。一人ひとりが息苦しさを感じることなく 大人数で場を共有するための知恵を少しずつ身に付けていくからでしょう。後になって有り難味が分かるということがあるものです。

  2. 【5072844】 投稿者: 愛光卒業生  (ID:0lZCnXKId16) 投稿日時:2018年 08月 02日 13:21

    来春より 仙台でも 愛光高校の入試が始まります(中学入試はないようです)。
    東北地方から入学者が 少しずつでも増えるのかしらと個人的には期待しております。

  3. 【5073059】 投稿者: Mint  (ID:AcaEykbYxEU) 投稿日時:2018年 08月 02日 18:04

    愛光卒業生様、早急にお返事下さりありがとうございました。成長過程応じた環境が与えられるというご助言は、響きました。愚息も成長過程であって、彼なりに成長するという感覚が抜け落ちておりました。本来は親が担う部分を先生方お願いするので、申し訳無い気持ちもあるのですが、ご縁を頂ければ、その方が次男にとっては良いのだと思います。学力については、以前教えていただいたように、毎週小テストによる習熟度確認が行われるのですから、学力について見放されるということはなさそうですね。寮費は、食費、ラウンドリー、メディカルサービス込みですから良心的だと思います。日能研の最新の資料では、年間の授業料、施設費等の諸経費合計額は70万円程でしたので、私立の中では標準よりリーズナブルだと思います。
    仙台でも入試が行われるのですね。私の両親は青葉山で学生時代を過ごしており、遥か昔ではありますが中学に上がるまで、良く連れて行ってもらいました。現在も、優秀な公立学校が多くあり、旧帝大がありますから、レベルは高いと思います。

  4. 【5077820】 投稿者: 40年前の資料から  (ID:5kVb4kT/IFA) 投稿日時:2018年 08月 07日 12:19

    今から40年前に下記の書籍が出版されています。
    > 『東大トップ合格20校の徹底研究 -高校に入ったら必ず読むべき本-』 (東大進学研究会編) 文化社,1978/7/25

    《一流高校の勉強法公開》 と称して,「灘・ 筑波大付駒場・ 開成・ 東学大付・ ラサール・ 麻布・ 筑波大付・ 武蔵・ 湘南・ 栄光学園・ 西・ 戸山・ 桐朋・ 浦和・ 千葉・ 甲陽学院・ 愛光・ 青山・ 富士・ 広島学院」 で用いる教科書や副読本,参考書,辞書といった資料を収集したもので,その他にも 教育方針やカリキュラム,進路指導,大学合格実績など各校の内部資料を掲載した箇所も含まれています。

    翌1979年からは 共通一次試験が始まりますから,1978年度は 旧い大学入試制度による最後の年だということになります。因みに,この年の東大合格者数ランキングは,次のようになっています。

    ≪1978年度 東大合格者ランキング≫
    【順位|高校名|合格者数】
    1|◎ 灘 |129名
    2|△ 東京教育大附属駒場 |123名
    3|◎ 開成 |111名
    4|△ 東京学芸大附属 |89名
    5|◎ ラ・サール |82名★★★
    6|◎ 麻布 |80名
    7|△ 筑波大附属 |79名
    8|◎ 武蔵 |77名
    8|□ 湘南 |77名
    10|◎ 栄光学園 |63名
    11|□ 西 |57名
    12|□ 戸山 |46名
    12|◎ 桐朋 |46名
    14|□ 浦和(県立) |42名
    15|□ 千葉(県立) |41名
    16|◎ 甲陽学院 |40名
    17|◎ 愛光 |37名 ★★★
    18|□ 青山 |36名
    18|□ 富士 |36名
    20|◎ 広島学院 |30名
    21|◎ 久留米大附設 |29名
    22|◎ 駒場東邦 |28名
    (◎ 私立; △ 国立; □ 公立)

    この本には ラ・サールに関する資料も掲載されていますので,一部転記しておきます。一方,愛光に関する資料は貧弱なため,《生徒数》 くらいしか紹介できるものがありませんでした。

    代わりに 同じカトリック校(イエズス会)として,校風や教育体制の似ている 栄光学園と広島学院の資料を紹介しておきます。これらの学校は寮を備えておらず,生徒数もやや少ない特徴を持っています。ただし,学校と家庭が連携・協調して教育に当たるという面では,各校に共通したところがあるようにも感じます。

    ご参考ください。

    ********************************************************
    【私立ラ・サール高等学校】

    《生徒数》: 男 818名

    《教育方針》:
     本校はカトリックの修道会ラサール教職会によって,教育基本法に基づき,創設され維持されています。
    1. キリスト教の広く豊かな隣人愛の精神を養います。
    2. 新時代の人間としての世界への広く正しい認識を培います。
    3. 心と体と頭の調和のとれた,社会に役立つ人間を育てます。
    4. ひとりひとりの能力を最大限に伸ばします。

    《特色(抜粋)》:
     [中学・高校を通ずる一貫教育]
     本校では中学校から高等学校までの6箇年を通ずる特色のある教育課程が組まれています。これによりむだのない効果的な学習を行うことができます。3箇年の高等学校の年限では教育方針を徹底させ学力を高め,希望の大学に進学させるのに不十分な点がありますが,記憶力が高く身体精神両面に伸び盛りの中学校の 3箇年において 特に国語・英語・数学等の基礎力を固めた上で高校課程と関連させる事により,一段と教育の効果を上げることができます。また高校から入学した生徒に対しては中学校から進んだ生徒との進度の差を取りもどさせ,高校3年では組の編成替えによって互いに交流します。従って高校から入学した生徒の学力も大いに伸ばすことができ,進学の面でもすぐれた成績を挙げています。

     [学習指導]
     本校は多数の志願者の中から選ばれた能力のある生徒の集りで学力の差が割に少ない為,能率的な学習指導を進める事ができます。また,教育を使命とする修道士(ブラザー)をはじめ充実した教諭陣によって,日日意欲的で懇切な指導がなされています。このような充実した教育内容によって本校はつねに高い進学率を維持しさらに高めつつあります。なお課外として欧文のタイプの免状が取得できるようになっていて多数の生徒が朝夕練習に努めています。また,中学の英語では,「聞く・話す」力をつけるために,外人教師による少人数制の会話の学習も実施しています。

    《学習指導について (PTA資料)》:
     本校においては次のような目標で学習指導を行っております。
    1. 中学1年は6ヶ年一貫教育の出発点であるので,よりよい学習態度や生活態度を築かせることを目標に指導する。
    2. 中学2,3年は学校生活に慣れてたるみがちになりやすく,また年齢的にも変動期であるので,生活態度をひきしめつつ,基礎学力をしっかり身につけさせることを目標に指導する。
    3. 高校1年は中学時代に培ったよい生活習慣の基礎のうえに,高校生らしい主体的学習態度の確立と,学力の向上を目標に指導する。
    4. 高校2,3年はよい生活習慣の維持と健全な心身の保持に留意させ,とくに学力の充実を目標に指導する。また,進路についても十分に指導する。

     学習指導上で最も大切なことは授業の効果を上げることです。そのため,予習・復習を徹底するように指導しております。また,定期テスト以外にも反復練習や応用力の養成のために平常テストや実力テストを行って既習事項をよく把握させ,本校の授業内容を修得するとともに,進路に関しても十分な備えができるよう努力しています。

     次に生徒諸君に心がけてもらいたいことを挙げます。
    1. 謙虚な気持で勉学し,他人とも協調し,お互いに励まし合う。
    2. 授業中心に勉学し,ひとりよがりにならないようにする。
    3. 授業中は精神を集中して聞き,ノートをとり,理解する。
      また積極的に発表するなど,主体的に授業に参加する。
      はっきりしない事はすすんで質問する。
    4. 自宅学習は自主的にかつ計画性を以って行い,けっしていいかげんにならないように気をつける(原則として中学は正味3時間,高校は正味4時間を基準とする)。
    5. 湯集は授業内容をよく理解するために,復習は学んだことを整理し,内容を確かめるために必ず行う。
    6. テストの結果は反省の資料として十分に活用する。
    7. 特定の教科に偏らないで,どの教科も熱心に勉学する。
    8. どの教科も,中学では60店以下,高校では50店以下にならないように努力する。
    9. 休暇は与えられた課題のみにとどまらず,主体的な学習をするためのいい機会であり,とくに,不得意科目を取り戻すよう努力する。
    10. 余暇を善用し,適度の運動や教養のための読書などにつとめる。

    ********************************************************
    【私立栄光学園高等学校】

    《生徒数》: 男 542名

    《栄光の教育》:
     栄光は,単に,学業を授け,豊かな知識を持った人物を養成するばかりでなく,明日の社会をになう勇気と責任のある人間を養成することを目標とする。

     学校は,まず何よりも人間形成の場でなければならない。

     一人ひとりの生徒が,その豊かな個性をもって,かけがえのない人生を正しく立派に送るための,価値ある修練の場でなければならない。そのためには,「人間」のもつ本当の意味を深く理解し,毎日の生活の中にその理解を位置づけていく努力が必要である。

     栄光は,その真の人間性を養う努力の根源を宗教心に求める学園である。
    1.[学ぶ人間]
     学習は学校生活の中心であり,授業は学習活動の基礎である。これをおろそかにしては,充分な成果は期待できない。しかし,広く知識を身につけることよりも,いかに学ぶかを学ぶことの方が,より大切である。学ぶことを通じて,真に人間的な社会の改善に献身する人間に自らを作りあげていくことが究極の目標である。

     自らの学習に気を配り,他人に対する配慮を忘れないことは,望ましい学習環境を生み出すのに必要な条件を整えるための第一歩である。自分にとって,或いは他人にとって,学習の妨げとなるようなことは慎しまねばならない。一人ひとりが学ぶだけではなく,集団としてクラス全体が学習活動の中心となるとき,授業は最も大きな成果を挙げることができる。

     授業の前後におこなう瞑目は,一人ひとりがその心構えを確認し,或いは反省するための重要な機会を提供してくれるものである。

    2.[責任を果たす人間]
     正しく学んだ事柄を,自己の生活と社会全体の利益のために,勇気をもって正しく実践することは,学ぶ人間が果たさねばならぬ責任である。この責任を果たす努力なしに,知識は教養とはなり得ない。教養とは,常に自らの教育に責任をもち,生涯にわたって自己を改革しようと努力する積極的な学習活動である。

     人間は環境の中で生活し,成長・発展する。その成長発展の成否は,環境の質の如何に影響される。したがって人は自分がその環境に依存している事実と,その環境の質と条件とをよくわきまえて,自分の関係する環境の維持と改善とに前向きの姿勢で臨む責任がある。

     この責任を果たすためには,利己的な衝動を抑さえ,健全な自制心と強固な意志とをもって,社会の一員としての自己を確立していく節度と,慎重な考察に裏づけられた信念を貫く勇気が必要である。

    3.[健康な人間]
     健康は人間形成の基盤である。ともすればおちいりやすい自己を甘やかす弱い心にうちかって,勇気をもって真に必要な目的のために行動できる健全な精神と肉体とを養うことが,健康な人間への資格である。

     文化の価値を正しく評価し,美しきものへのあこがれを抱く,心の暖かい敬虔な人間こそ,あらゆる困難にたちむかう真の活力をそなえた人間となる。毎日の生活の中で,常に健康に留意し,身体の鍛練につとめて,肉体と精神の調和のとれた発展を目指していかねばならない。

    4.[献身的な人間]
     我々は,みな共同社会の中で生きている。一人ひとりが,自分をかけがえのない存在として社会の中に位置づけることは,同時に,他人もまたかけがえのない存在として認め,その人格を尊重し,相互に助け合って生きていくことでもある。また,自己の存在を共同社会の中で意義あるものとしていくためには,自分のもっている能力を高める努力だけではなく,それぞれの場において社会のために奉仕し,その行為によって社会の改善に貢献する使命感を養っていく必要がある。

     他人に対する尊敬と思いやり,「地の塩」として生きる喜びを,明日への発展のために献身する行動力の源泉として育てていこう。

    《学習》:
    1. 授業は学習稼働に中心となるべきものであり,これをおろそかにしては,十分な学習成果を期待できない。 授業は先生を中心としたクラス全員の集団的学習活動で,全員の積極的な参加によって,その成果は高められる。

    2. 授業中の心得
     ア) 先生の講義をよく聞いて,その理解に努める。
     イ) 積極的に意見を発表し,質問に答える。
     ウ) 発言は,クラス全員にわかるようにはっきりとする。
     エ) 他人の発言もよく聞く。
     オ) クラスの学習活動を妨げる言動をつつしむ。

    3. 家庭学習
     授業の成果を確実なものとするためには家庭での復習・宿題・予習が大切である。学習の効果は各自の努力とその学習方法によって大きく違ってくるものである。

    4. 家庭学習の心得
     ア) 帰宅後,できるだけ早く勉強を始める。
        学習時間は中学1年生でも最低2時間は必要である。
     イ) すすんで学習環境の整理に努めること。
        ラジオ・テレビ等,気を散らすものを遠ざけること。
     ウ) 各教科の先生の奨める学習法をよく守る。
     エ) 学習の順序(復習→宿題→予習)を守って,すききらいなく努力する。
     オ) 返された答案は,誤りの箇所の復習と自分の学習法の再検討に役立てる。
     カ) 勉強で行き詰ったら,すすんで先生に相談する。
     キ) 自学自習の精神をもつこと。
     ク) 規則正しい食生活と睡眠に気をつける。

    ********************************************************
    【私立愛光高等学校】

    《生徒数》: 男 672名

    ********************************************************
    【私立広島学院高等学校】

    《生徒数》: 男 537名

    《教育方針》:
     教育の根本目標がすぐれた人格の育成にあることは言うまでもない。しかし,いかに理想が崇高であっても実践のともなわない教育は机上の空論にすぎない。学院の設立母体であるイエズス会が,世界の教育界に伝統を誇りうるのは,幾多の経験をもとに,教育理念を確立するとともに,実践を通して豊かな実を結んできたからである。

     イエズス会の教育は,カトリックの世界観にもとづいて,青少年の精神的肉体的諸能力を啓発し,将来において社会に貢献しうる人格を育成することを目標としている。

     学院もまた,この目標を自分の目標とし,その実践に努めるのである。

    《特色》:
     [少数選抜の男子教育]
     学院においては,きびしく選抜した生徒を一学年180名に限定し,生徒一人一人が授業中活発に活動できるよう指導している。教師がすべての生徒をよく知り,徹底した教育を行なうことができるため,決して教育のマスプロ化は行なわない。

     [国際的な教師の陣容]
     21世紀に生きる青少年は国際感覚を身につけなければならない。国際性はイエズス会の特色の一つである。本校の教師は日本人だけではなく,アメリカ人,ドイツ人,スペイン人,アイルランド人,フィリッピン人など国際色豊かである。

     イエズス会員は,その生涯を神に捧げた聖職者であり,学院の修道院に共同生活して,学院性の教育に専念することを通じて神と人に奉仕するのである。イエズス会経営の学校が各地で成功をおさめるのも,この人々の努力と祈りにおうところが大きい。

     [卓越した英語教育]
     学院においては,中学一年生から高校三年生まで,日本人教師と外人教師が共同で英語科の指導にあたっている。数名の外人専任教師は授業外にも生徒を個人的に指導している。そのため毎年の全国的な英語弁論大会においても優秀な成績をおさめている。また将来の国際的舞台での活躍も準備されている。

    ********************************************************

  5. 【5079046】 投稿者: 訂正です。  (ID:6DlOC5uYmBE) 投稿日時:2018年 08月 08日 16:15

    ≪1978年度 東大合格者ランキング≫ 内に「△ 筑波大附属」と書いてしまいましたが,
    正しくは「△ 東京教育大附属」とすべきでした。
    学校名が変わるのは,翌1979年度入試からです。
    過渡期に当たっていたため 混在させてしまいました。
    申し訳ありません。

  6. 【5081253】 投稿者: 1980年代の寮生について  (ID:0lZCnXKId16) 投稿日時:2018年 08月 10日 14:48

    『東大トップ合格20校の徹底研究 -高校に入ったら必ず読むべき本-』 (東大進学研究会編) 文化社,1978/7/25 に掲載された愛光高校の生徒数を3で割ってみると,やや中途半端な数になってしまうことがお分かりでしょう。これは,1977年に 1クラス増員したことによるものです。
    この時期,愛光では 寮生の比率も増大しており,当に学園の発展期にあったと言えます。たとえば,増員後の第一世代となる 1980年度の東大入試では,初めて 50名を超える合格者を出しています。たとえば,『東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する』 (小林哲夫) 光文社新書,2009/9/20 のなかでも,はっきりとそのことに言及されています。
    ********************************************************
    【1980年】
     愛光が初めて50人を超した。77年に 1クラス増設。これによって愛媛県外からの生徒が半数以上になり各地から優秀な中学生が入ってきた。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ≪1980年度 東大合格者ランキング≫
    【順位|高校名|合格者数】
    1|◎ 灘 |131名
    2|◎ 開成 |130名
    3|◎ 麻布 |107名
    3|△ 筑波大附属駒場 |107名
    5|◎ ラ・サール |104名 ★★★
    6|△ 東京学芸大附属 |100名
    7|◎ 武蔵 |78名
    8|△ 筑波大附属 |76名
    9|□ 湘南 |67名
    10|□ 浦和(県立) |58名
    11|◎ 愛光 |52名 ★★★
    12|◎ 栄光学園 |47名
    13|◎ 桐朋 |40名
    14|□ 西 |37名
    15|◎ 駒場東邦 |34名
    16|□ 国立 |33名
    16|□ 青山 |33名
    18|◎ 広島学院 |31名
    19|□ 戸山 |28名
    20|□ 富士(東京) |27名
    20|◎ 久留米大附設 |27名
    (◎ 私立; △ 国立; □ 公立)
    ********************************************************

    このように 関西や九州,四国にある地方校において東大進学熱が高まっていった背景として,交通網の発展があったことは間違いありません。たとえば,同書の別の箇所では 次のような記述が載っています。

    ********************************************************
    【1978年】
     ラ・サールが80人台を推移している。同校のモーリス校長がこう話している。「ラ・サールで東大を言いだしたのは、飛行機で便利に行けるようになってからです。今では、席次の下な生徒ほど、東大東大というようになりました」(『月刊現代』 77年12月号)。
     全日空の羽田、鹿児島の直行便が初めて運航されたのが70年のこと。1日1便だった。72年には4便に増える。所要時間1時間40分。それ以前は空路だと徳島経由で約4時間かかっていた。鉄道を使うと東京、鹿児島間を寝台特急「はやぶさ」を使って約22時間要したのである。60年代に灘が東大合格者を増やしたのは、64年の新幹線開業がきっかけといわれているが、経済成長、所得倍増に加えて交通網の発展が、地方高校における東大進学気運を高めた要因といえる。
    ********************************************************

    すなわち,1960年代から1970年代に掛け,関西から九州,さらに四国といった順番で 東京へのアクセスが改善していくに連れ,次第に地方高校の存在感も増していったことが分かります。とくに ラ・サールと愛光においては 寮設備の充実が図られたためか,1970年代半ばから1980年代を通じて,灘,ラ・サール,愛光の三校は 併願されるケースが多く,進学塾関係者の間では「西の御三家」と呼ばれることがありました。実際に,灘→ラ・サール→愛光 といった順番で入試日程も固定化していたため,西日本にある進学塾によって 受験ツアーが組まれるということもあったのです。なかでも,大阪にあった伸学社 (通称,入江塾) に通う中学生たちは,この進学ルートに最も大きな影響力をもつ集団だったと言えるでしょう。たとえば,大阪出身のラサール石井さん(1955年生まれで 伸学社に通った)が 鹿児島の高校へ進むきっかけを得たのも,このような進学風土のなかに育ったからだと分かります。彼は こういった文化を担った人間のひとりだったのです。この時期,愛光の高校編入生の出身地を調べてみても,関西勢が圧倒的に多く,次いで九州勢によって大半が占められるという具合でした。「愛光の寮生は,関西勢が支配的である」 というイメージも この時代の印象から影響を受けたもので,必ずしも 現在の状況を正しく映すものではありません。

    随分昔の話となってしまいましたが,かつて高校編入組の出身地構成がどうだったか,『愛光学園50年史』 のなかにも記載された箇所があったと記憶しています。見直してみて,後日ご紹介するように致します。

    取り敢えず

  7. 【5087398】 投稿者: 愛光卒業生  (ID:QqBOIwYlfzk) 投稿日時:2018年 08月 17日 16:32

    1960~1970年代に亘り,全国各地で 交通網が発達していくに連れて,地方高校の存在感が増してゆく様子を以前 紹介しました。その象徴的な存在として,灘やラ・サールが全国的な知名度を得るようになったのです。

    さらに愛光の場合,広大な校地を求め 新キャンパスを獲得したことで,県外からの入学希望者を呼び込みやすくなった事情があるようです。つまり 学園発展の転機となったのは,1972年の 宮西校舎から衣山校舎への移転だったと言えるでしょう。とくに1976年に寮設備が拡充され,翌1977年に高校編入試験を実施するようになり,海を超えて入学してくる者も増えてきました。度重なる寮施設の拡充も追い付かず,1980年代前半部には,下宿生が200名を超えるようにもなりました。寮生と合わせて,800名超の生徒が親元を離れた生活を送っていたのです。現在に至る愛光の学風についても,これと共に築かれていったと言えるかもしれません。

    事の経緯について,主だったものを時系列で示しておきます(1972年~1991年)。
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    《昭和47年度(1972年度)》
     7月11日; 宮西校舎 最後の大掃除.
     8月15日; 衣山に新校舎竣工.
     8月17~19日; 生徒の協力のもと 宮西校舎から衣山校舎へ移転作業.
     8月29日; 新校舎の清掃作業.

    《昭和49年度(1974年度)》
     3月; 宮前川拡張工事で 愛光寮閉寮.

    《昭和50年度(1975年度)》
     11月11日; 衣山キャンパス内に新「聖トマス寮」着工.

    《昭和51年度(1976年度)》
     7月1日; 新「聖トマス寮」落成 (総工費四億円,鉄筋四階建て,310人収容).
     8月1日; 宮西の「聖トマス寮」閉寮.
     8月26日; 新寮への入寮.
     3月; 高校棟と体育館との間に 三教室増設(高校を五クラス制に拡大するため).
     3月; 「聖トマス寮(高校棟)」が完成 (鉄筋四階建て,210人収容).

    《昭和53年度(1978年度)》
     4月; 寮生増加に伴い,「寮務課」設置(寮生指導).

    《昭和54年度(1979年度)》
     4月; 寮生増加などに対応して,「第二教頭」を置く(望月迪昭教諭).
         四月時点の下宿生 127人,寮生 590人.
     4月7日; 「聖ドミニコ寮」落成式 (鉄筋三階建て,全個室,定員 91名).

    《昭和56年度(1981年度)》
     4月; 生徒課に 下宿係設置 (下宿生の生活指導と下宿斡旋.下宿生 226人,寮生 589人).

    《昭和60年度(1985年度)》
     4月; 「聖ドミニコ寮」東側に増築 (30人程度収容).

    《昭和61年度(1986年度)》
     8月; 高三生のための新寮「第二聖ドミニコ寮」着工.
     3月21日; 「第二聖ドミニコ寮」(高三生のための新寮,鉄筋四階建て)竣工式.

    《昭和62年度(1987年度)》
     4月; 高三生 135人,高二生 11人が 「第二聖ドミニコ寮」での生活を始める (下宿生全員収容).

    《平成2年度(1990年度)》
     7月; 「第二聖ドミニコ寮」増築開始.
     9月20日; 「聖トマス寮別館」竣工式.
     2月; 「第二聖ドミニコ寮」増築工事完了 (20人収容).
     3月31日; 「聖トマス寮別館」完成 (鉄筋四階建て).

    《平成3年度(1991年度)》
     8月; 「聖トマス寮」高校部に食堂新設.
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    高校編入試験を始めて2年目となる1978年。この年の高Ⅰ編入組の出身地については,担任教諭であった大嶋徳雄教諭(数学)による回想録が残されています。
    関連する箇所を引用しておきます。

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     昭和四十年四月から愛光の教壇に立った。色んなことがあったが、昭和五十三年、高一の編入組Eのクラス担任を命じられた。愛光在職最後の年である。立派に勤めあげたいと思い、種々模索した結果、「この子等に正しい人間の生き方」を教えようと決心した。記憶も定かでないが四十七人のうち、阪神勢が二十七人、九州勢が十一人、県内二人等の混成クラスで中々扱い難いクラスであったが、授業の合間合間に戦時中の体験を基にして「正しい人間の生き方」「後悔のない人生の送り方」を、熱っぽく、松下村塾の塾長の気持ちになって説いた。初めは戸惑いを見せていた彼等の目が次第に真剣に輝き出した。一応の目的を果たしたのである。大山への修学旅行の時、他のクラスはほとんど寝ていたがE組のバスの中は若いエネルギーに溢れ、迸る歓声と歌声に満ちていた。私は心の底から彼等に愛着を感じ、愛光に身を投じた己を幸せと思ったのである。
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    なんと 高校編入組の6割近くを関西出身者が占めており,九州出身者も2割強居るという状態だったことが分かります。全体の8割が 関西と九州から入学を果たした者であり,灘やラ・サールをはじめ ご当地の有名私立校と併願されていた様子が伺えます。

    今日 県外生の比率を低く抑えられていることは 卒業生として 少し寂しい気もしますが,学園教諭の業務負担が,通常の学校とは比べものにならないほど重くなっている事情もよく分かります。少子化の加速している昨今,一人ひとり 行き届いた生活指導と学習指導が図られることが 何より大切になってきます。東日本に至るまで,学園の教育方針に理解を示される方々より 進学希望者の絶えないことを祈念しております。

    今日 ただ大学へ進学する目的だけならば,わざわざ中高一貫の私立校へ入学する必要もないでしょう・・・・建学の精神が受け継がれ,今後とも 理想とする中等教育の姿を追求する学園であることを切に願うばかりです。

  8. 【5089513】 投稿者: 愛光の県内枠が撤廃!?  (ID:KnlfU6rkUyA) 投稿日時:2018年 08月 19日 23:49

    来年度から 愛光入試の県内枠120名が無くなるという話があります。
    8月19日のオープンスクールで言及されたようですが、どのような運用がなされるかは不明です。
    県外生が不利益を被る可能性は低いだろうと推察していますが、入試要項については注意が必要です。

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