愛光かラサールか渋幕か｜掲示板スレッド

愛光は地域別合格点という他に例のない受験制度を行なっています。
確実に合格されたいなら松山で受けることをお勧めします。東京で受験した場合と合格点が２０点以上、年によっては３０点近く違います。

なぜ、このような入試制度にしているのか、個人的には疑問です。専願優遇（得点の上乗せ）する方が素直な制度だと思います。
（広尾や開智のような形式）

ですが、愛光とラサールは両方受けました。
医学部に強い学校なので、合格したら行かせても良いかなと思ってたので。
単なるお試しではなく、行かせても良いと思えるような学校が1月にあるのは、関東の中学受験生にとってはとても良いと思いました。
結果的に東京の学校に通ってますが、親はラサールと最後まで迷いました。
入学金も払ったし。
子供は東京の学校を強く希望したので、そちらになりました。

愛光中学の合格最低点の推移を記しておきます（400点満点）。

【入試年度｜本校（県内生）｜本校（県外生）｜他会場】
2010年度｜241点｜246点｜270点
2011年度｜236点｜237点｜266点
2012年度｜228点｜232点｜270点
2013年度｜246点｜247点｜282点
2014年度｜250点｜251点｜288点
2015年度｜239点｜243点｜280点
2016年度｜225点｜226点｜257点
2017年度｜230点｜231点｜270点
2018年度｜227点｜228点｜268点

県内生に対するハンデは，本校会場受験なら 1～5点に留まるのに対して，他会場（東京/大阪/福岡）で受験すると 29～42点にもなることが分かります。

愛光でも かつて（専願/併願）制度を取った時期がありましたが，2010年以降は 現在の入試制度に落ち着いています。その背景として，「寮施設をもつ地方校であること」が 大きく関わっているのだと思います。すなわち，学校側が 一見相反するような思惑について 調和を図ろうとして採用した入試制度なのだと言えそうです。
① 先ず，安定的な学校運営にあたっては 地元を優遇していきたい，
② 一方，学校が長年育んできた寮文化も 同時に保持していきたい．

したがって，（専願/併願）という括りよりも，（県内生/県外生）あるいは（自宅生/寮生）という括りのほうが優先するようになってきました。実際 募集要項にあるとおり，(県内生/県外生）＝120名/80名 という配分で生徒募集されていることが分かります。

とくに 首都圏や関西圏に出張受験会場を設けるにあたっては 都市圏の中学受験事情に影響を被ることが多く，（専願/併願）という括りが現実性を持たなくなってきました。これらの都市圏では 概ね第３～５の志望校という位置付けで受験されるケースが多く，しかも その優先順位も流動的になりやすい傾向があります・・・・とても首都圏や関西圏の学校のようにはいかない訳です。

もちろん 県外生に対して極端なハンデを負わせると，入学試験の公平性に問題だでてきてしまいます。そこで 入学意思の高い方に対しては，「なるたけ本校会場での受験をお願い致します」，一方 お試し受験を主な活用目的とされる方に対しては，「各拠点会場で受験できる便宜を図っていきます」 と二重の器が設けられたのだと推察できないでしょうか・・・・・

全国的に知名度のあるラ・サールであれば，「本校会場のみで受験実施」でもある程度受験生を集めることができるでしょう。これが愛光となると 果たしてどうか・・・・これが，寮施設をもつ地方校経営の難しいところです。ラ・サールにも地元優遇制のあるのは公然の秘密ですが，実際にどのくらいハンデがあり どの程度合格者を出しているのかは公表されていません。愛光が入試データを公表する理由として，「入学意思のある方は ぜひ本校会場での受験を」とアナウンスする意図がありそうです。入試説明会でも そう言っているはずですね。

他会場の受験生で 不満を抱かれる方もおられると思いますが，これら都市圏では 他に多くの選択肢があり，十分 機会に恵まれていることを考えると一概に 「公平さを欠く」とは言えない気がします。東京や福岡の児童が リラックスした雰囲気でお試し受験に臨めるというのは，地方では得られない特権でしょうから・・・・

愛光の不思議様、昨夜、息子が2019年度版の学校案内を配布され見たところ、おっしゃるとおりでした。１０近くと最も差が大きかったカテゴリーもありました。息子はG在席ではありますが、社国が苦手でR4がまだ安定していません。英語教育の充実、施設の充実、寮あり、おおらかな校風、ソフトボールか硬式テニスを続けられる、全ての条件が揃っているのは、愛光学園とラサールでした。無理のないスケジュールを組み、本校受験にします。ありがとうございます。

東京在住様、首都圏は競争も峻烈ですが、息子の得意な所、良い所、サポートして欲しい所を組みした細やかな選択ができるというメリットがありますね。寮か祖父母宅から通学が外せない条件なので、逆に選択肢が狭く迷っています。医学部志望ではなく、将来は乗り物関係の仕事かパイロットが良いと言っていますので、理系にはなりますが、まだ１２歳。変わる可能性もありますね。年頃的に、女子にやり込められることが多く、男子校がいい！言うこともありますが、基本柔軟な子なので、最終的には自分で選択させます。

愛光卒業生様、昨日最新の学校案内が配布されました。愛光中学を真っ先に拝読。国際性のある人物の育成、健全な道徳的判断力を養うが方針、校風はのびのびとありました。教えていただいた通りで、受験会場により、合格点に差異があります。倍率も大阪会場は20.5倍と本会場に比べて１０倍差異があるようです。息子は本校受験にしたいと思います。社会は苦手な歴史の比重が大きいとありましたので、日能研の先生と相談しなければなりません。息子の続けたいテニスも盛んなようです。日能研主催で、９月に実際に愛光中学へお邪魔して授業を受けられるそうなので、今から息子も楽しみにしています。先週末、日能研に愛光中学へ進学した生徒さんが来られて、とても楽しい！と話していたそうです。７時１５分の起床、毎晩３時間の自習、と規則正しい生活も身につきそうです。卒業生様はCLEという授業はお受けになりましたでしょうか？

Mint様、こんにちは、初めまして。
数年前、子供が愛光に在学しておりました。
愛光卒業生様の書き込みを拝読して、まぁ、そんな教材を使っていたのね。と初めて知る、恥ずかしながら無関心極まりない母親でございます。
が、愛光を選択肢の１つと考えてくださっていることが嬉しくて、ご参考になることがあればと母親の視点でご紹介させていただきます。

Mint様がご心配のお子さんがご体調を崩された時の対応でございますが、愛光にはOBの地元開業医が大勢おりまして、4月の健康診断の時などは各科ごとに多数の卒業生医師がやってきて(40名くらいだったかな？違っていたらすみません)圧巻の健康診断をやっています。
そのような卒業生医師との太いパイプがありますから、病院に関しての心配は無用かと思います。
ちなみに地元大学病院、市中病院にも愛光卒業生はかなりの割合で在籍しております。
愛光生であれば後輩ですから、そこは気持ちの面ではかなり優遇されると思います。
どうぞご安心下さいませ。

又、息子は自宅生でしたが、寮生がクラスの半分を占める割合のため、自宅生、寮生、関係なく仲良くやっておりました。
寮生は外泊もできるので、自宅生の家に泊まったり、逆に長期休みには自宅生が寮生のお宅へお邪魔したりもございます。

そして、やんちゃな世代の男の子ですから、諍いもありましたが、とにかく先生方が毅然とした対応を取られるのが印象的でした。
我が家の息子も、一度トラブルを遠巻きに見ていた1人となり、数時間にわたる個別尋問(笑)を受けて根をあげておりました。
公立の生徒さんを存じ上げないのですが、愛光の生徒はなかなか負けん気が強く、先生に殴られたら(そんな学校です笑)殴りかかっていく子もおりますが、先生方がお強くて、生徒が必ず負けて、すごすごと退散となっていました。
今どき珍しいですよね。
私は進学率云々よりも、そういう校風が好きでした。

あ、それから寮生は自転車を与えられません。
あの子達に自転車なんか与えようものなら、何処までも果てしなく出かけて行っちゃうのでしょう。
テクテク歩いて、本屋やスーパーへ向かう子たちをよく見ました。
電車の駅も近いです。

グランドが果てしなく広い上に、別の位置にラグビー場やらテニスコートがあり、更に寮生専用のグランドもあるので、エネルギーが有り余っている子たちには最適な学校だと思います。

女子生徒は全体の5分の1の割合で、やはり男子校のカラーが強いです。
手綱はゆるい学校ですが、子供たちは先生に一目置いています。怖いから笑

長々と書きましたが、ご参考になることが１つでもあれば、嬉しいです。

『サンデー毎日』や『週刊朝日』が 「国公立大医学部（医学科）に強い高校」といった特集を組むようになったのは，およそ 2010年以降のことかしら・・・とにかく最近であることに間違いありません。

2000年代半ばには，東大へ大量合格者を出していた地方有名校も ランキングの上から鳴りを潜めるようになってきました。それから ４～５年経つ頃，このような進学実績指標が 上記週刊誌によって提起されるようになったものと記憶しております（詳しい事情に通じる方がいれば ご教示ください）。東大・京大合格者数ランキングでは，それぞれ 首都圏・関西圏進学校の勢力しか見ることができなくなりつつあったのです。

しかも 大学設置基準の大綱化が進んだ 1991年以降には，医療短大が大学へ昇格したり，複数の大学で合併・吸収したりと 中身の変化が進んできます。およそ「旧帝大が地域を代表する難関大学」という見方もできなくなってきた時代でもあるのです。たとえば，この時期の大学の改組に乗じて，関西のある新興進学校が京大合格者数を大きく伸ばすというようなこともありました。もちろん 早稲田慶應といった主要私立大も この流れに無縁ではありません。この間 18歳人口は著しく減少しているのに，拠点大学の規模が縮小するということはありませんでしたから，実質的な学歴インフレは 拡張する一方だったのです。

当初，国公立大医学部（医学科）で大学進学実績ランキングを作成する試みは，あまりに的を絞り込み過ぎている気がして違和感があったものです。当方も 「おそらく一般受けする進学データにはならないだろう」と考えていました。ところが時を経るにつれ，従来のものを補完する進学データみたいに扱われるようになってきました。学業成績優秀者の進学先が，東大から 医学部（医学科）へと移っていく潮流があると受け止める人もいたようです。中学受験段階で 個別に大学進学先を云々することはできないでしょうが，興味をもっておられる方は少なくないのでしょう。こちらのランキングのほうが，中高一貫で地域トップ校の実情をよく表していると考える人もいらっしゃるようです。このランキングにしても 「近畿・中部地方に有利で，関東地方に不利」 というバイアスが掛かっていることに間違いはありませんが，なるほど一つの目安にはなりそうです。

念のため，2017年と 2018年のデータを引用しておきます。

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【国公立大医学部医学科：合格者数ランキング】
《2017年度》
〔順位｜学校（所在地）｜卒業生数｜合格者数（既卒含む）｜占有率（％）〕
①｜◎東海（愛知）｜426｜121｜28.4
②｜◎ 灘（兵庫）｜220｜82｜37.3
③｜◎ 洛南（京都）｜472｜79｜16.7
④｜◎ 久留米大附設（福岡）｜191｜77｜40.3
④｜◎ ラ・サール（鹿児島）｜236｜77｜32.6 ★
⑥｜◎ 愛光（愛媛）｜231｜61｜26.4 ★
⑦｜◎ 開成（東京）｜398｜58｜14.6
⑧｜◎ 甲陽学院（兵庫）｜212｜55｜25.9
⑨｜◎ 東大寺学園（奈良）｜216｜53｜24.5
⑩｜□ 熊本（熊本）｜398｜51｜12.8
（◎は私立，□は公立）

《2018年度》
〔順位｜学校（所在地）｜卒業生数｜合格者数（既卒含む）｜占有率（％）〕
①｜◎ 東海（愛知）｜425｜130｜30.6
②｜◎ 洛南（京都）｜464｜95｜20.5
③｜◎ 灘（兵庫）｜219｜94｜42.9
④｜◎ ラ・サール（鹿児島）｜225｜85｜37.8 ★
⑤｜◎ 四天王寺（大阪）｜506｜61｜12.1
⑤｜◎ 愛光（愛媛）｜235｜61｜26.0 ★
⑦｜◎ 東大寺学園（奈良）｜210｜58｜27.6
⑧｜◎ 久留米大附設（福岡）｜195｜58｜28.2
⑨｜◎ 開成（東京）｜398｜54｜13.6
⑩｜◎ 西大和学園（奈良）｜313｜53｜16.9
（◎は私立）
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【国公立大医学部医学科：現役合格占有率ランキング】
《2017年度》
〔順位｜学校（所在地）｜現役占有率（％）｜現役合格者数｜卒業生数〕
①｜◎ 灘（兵庫）｜23.6｜52｜220
②｜◎ 久留米大附設（福岡）｜19.4｜37｜191
③｜◎ 愛光（愛媛）｜16.0｜37｜231 ★
④｜◎ 北嶺（北海道）｜15.6｜19｜122
⑤｜◎ 東海（愛知）｜15.5｜66｜426
⑥｜◎ 甲陽学院（兵庫）｜15.1｜32｜212
⑦｜◎ ラ・サール（鹿児島）｜14.8｜35｜236 ★
⑧｜◎ 広島学院（広島）｜12.7｜20｜157
⑨｜◎ 白陵（兵庫）｜12.6｜22｜234
⑩｜◎ 桜蔭（東京）｜12.4｜29｜216
（◎は私立）

《2018年度》
〔順位｜学校（所在地）｜現役占有率（％）｜現役合格者数｜卒業生数〕
①｜◎ 灘（兵庫）｜21.5｜47｜219
②｜◎ 東海（愛知）｜19.3｜82｜425
③｜◎ 久留米大附設（福岡）｜16.9｜33｜195
④｜◎ 愛光（愛媛）｜16.6｜39｜235 ★
⑤｜◎ ラ・サール（鹿児島）｜15.1｜34｜225 ★
⑥｜◎ 北嶺（北海道）｜14.6｜18｜123
⑦｜◎ 桜蔭（東京）｜13.9｜32｜231
⑧｜△ 筑波大附属駒場（東京）｜13.6｜22｜162
⑨｜◎ 白陵（兵庫）｜12.4｜23｜186
⑩｜◎ 洛南（京都）｜12.1｜56｜464
（◎は私立，△は国立）

※ 上記データをご欄になると分かるとおり，ラ・サールは，久留米大附設や愛光に比べると やや浪人比率が高くなる傾向があります。上記データは 医学部（医学科）に限ったケースですが，全体の進学実績としても そう言えます。
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因みに，当方は「寮のある学校のほうが 医学部受験に有利」という俗説を信じてはおりません。「このランキングにしたがえば，地方校でもある程度健闘しているな」という実情を示しているに過ぎないのです。いわゆる受験テクニックを磨くという面に限っていえば，都市圏の学校ほうが便利に決まっています。寮施設をもつ地方校で 偏向した進路指導があるように誤解されても困るので，念のため一言申し添えておきます。

取り敢えず．