東京大学が国際系新学部設立→国際系の学校が人気に？

射程が短いんですよね、その議論。
「保護者から要望が出たら検討する」「少子化で生き残りのために改革する」この発想自体が、結局は学校経営サイドの都合の範囲に閉じている。

でも本質はそこじゃない筈。
日本から優秀層がどんどん海外に流れているのは、ボーディングの真似やAO入試の拡大で解決できる話じゃない。中国が海亀人材を呼び戻すように、国家規模で「知の循環システム」を設計するレベルの問題。

「画一教育からの解放」といった耳ざわりの良い表現に逃げるのではなく、そもそも教育制度がどうすれば世界的な知の磁場を形成できるのか、そこまで踏み込まないと空転して終わるだけでしょう。

違いますか？

またしても「卓越大学に選ばれるかどうか」という外形的なラベルに議論が矮小化されていますね。
東大や京大に必要なのは、文科省の制度設計に従って改革アピールをすることではなく、むしろ制度の外から世界の知の流れを変える力を示すことです。

中国が「海亀」戦略で帰国人材を体系的に取り込んだのは、単に国内大学のランキング上昇を狙ったからではありません。

国家として「知の還流の仕組み」を作ったからこそ効いた。日本の大学が真に問われているのもそのレベルの話であって、卓越大学に選ばれるかどうかは副次的な問題に過ぎません。

結局、筆記試験廃止などの表層的な制度いじりに目を奪われているうちは、知が外に流出し続け、空洞化は止まらないでしょう。

違いますか？？

日本の教育や大学議論は、どうしても「どの学校が卓越大学か」「筆記試験を廃止するか」といった、枝葉のテーマに終始しがちです。けれど、世界で知が動いている座標はもっと大きい。

カズ・ヒロや草間彌生、村上隆、李禹煥、松山智一。。。誰もが知るそのワールドワイドな存在たちが示すのは、個人の飛躍が必ずしも日本という土壌に還元されていない現実です。

優れた知性、才能が海外に流出し、そのまま断絶する。断絶まではいかなくとも、彼らを評価し、マネタイズしているのは日本でなく、海外。100%貿易黒字化するわけでなく、LVのクサマ、ムラカミコラボバッグ(私もバッグ、Tシャツ持ってますが)、外貨を得るのは結局、LV、モエヘネなのです。

これは日本社会にとって致命的な損失です。

対照的に中国は「海亀計画」によって、留学・海外経験者を制度的に呼び戻し、研究からIT、AI、ロボティクスからアート、伝統まで幅広い分野で再接続、振興を実現しました。潤沢な国家予算を背景に、彼らの知、技を吸い上げ、再分配している。今やそれは日本のお家芸、キャラ文化にまで。
POPMARTのラブブは日本でもヒートアップ。8月、JapanのPOPMART店舗は入場が抽選、LivePocketの氏名と身分証明書の完全一致必須という、人気アーティストのライブ会場の様相。だって、昨日公式で6色セット買ったら6万！！プレミアなのか？初期に買った時って1体数千円だったのに。そのお金は全部中国に行くわけで。

戻って、日本に同じ規模の予算はありません。しかし、予算の絶対額が少ないからこそ、設計力で勝負する余地がある。それが「カンバックサーモン計画」。サーモンは外海を回遊し、最終的に故郷の川へ戻って命をつなぐ。日本版の知の循環もそうあるべきです。

ただし、現時点で「カンバックサーモン計画」のような設計は、AIに助言や整理を任せることはできても、決定打となる革新的な解法を引き出すことはまだ難しい。

東大先端研の元橋一之教授が示した研究でも、数千万件の特許や論文を読み込ませても、生成AIは人間社会のニーズに即した画期的サービスを生み出すことはできなかった。そこには、人間固有の感性や倫理観、言葉には置き換えきれない直観が欠けているからだ。

だからこそ、人間がAIに置き換えられることはない(あくまで現時点)。効率化を支える道具としてのAIにすべてを委ねてしまえば、むしろ私たち自身が「考えない存在」へと堕してしまう危険すらある。

必要なのは、自らの思考を手放さず、AIを用いて余白を作り、その余白でこそ人間が考える力を磨くことだ。

結局、知を還流させる仕組みも、未来を切り拓く制度設計も、最後に形を与えるのは人間の手だ。

そしてその手は、世界を回遊し、傷つきながらも川をさかのぼるサーモンのように、なおも強靭で、美しい。

神は細部に宿る、否、自ら助くるものの内なる意思に宿るのだ。

日本人の優秀層が高校生から海外大学を目指す大きな流れはそこに知や優秀な人材がいるから。

しかし、例えば松尾教授はスタンフォード大学にいっても、東大に戻って、現代版吉田松陰のような有能な若い起業家やＡＩエンジニア等を輩出し日本を少しずつ変えはじめている。

高校生からハーバード大学にいって、その後スタンフォード大学大学院にいった日本人起業家は日本でハーバード大学のようなカレッジをつくる取組をしている。

ＡＩ、宇宙、テック等日本がまったくかなわない分野は素直に明治以来のように米国等に学べばいい。その中には日本に戻って活躍する人も多数いる。

日本の中等教育機関や大学も生き残るために、ボーディングスクールや海外大学の良い教育内容や教育環境等を学べばいい。

トランプ政権がハーバードと敵対しているとき、東北大が米国で優秀な研究者を招くべく交渉をしていた。実際今年すでに数十人の採用につながった。今後500人の海外の研究者、採用する予定。報酬もキャリアも用意。

卓越大学で残った阪大は最初に100人米国から研究者を採用すると声をあげた大学。

こうした卓越大学の東北大や阪大など積極的に優秀な人材を世界中から集めている。東北大は助教がヘッドのユニット制にして若手が活躍できる研究体制をつくったし、報酬も、数千万円出せる体制も組んでいる。

日本にも国際公募で外国人研究者が集まるＷＰＩのような研究機関はトップ10％論文数で日本の研究機関としてトップクラスとなっている。

起業家についてもさかなＡＩの経営層や孫氏のような移民2世が活躍している。この流れをもっともっと大きくしていく必要がある。

まず基本的な認識として、日本は米国なしには安全保障面でも経済面でも独り立ちできる国家ではない。米軍が日本に駐留していることでもわかるだろう。

しかも、少子化にもかかわらず、中ロ北朝鮮が日本の国境を変えようと画策している。

日本は経済面でも安全保障の面でも米軍と一体として、生きていかざるをえない。

日本人が米国にいき、米国人が日本に来る、こうした人材の相互交流をあつくしていくことが日本が生きていく上で不可欠なこと。日本は米国のみならず世界中から優秀な人材を受け入れるために、多様な教育、考え方、人材を受け入れる土壌を国内につくっていく必要がある。

卓越大学というエサで大学が世界のゲートウエイとしての役割を果たすべく改革することが必要。具体策についてはそれぞれの学校や大学がそれぞれの経営層のもとで、多様な人材や価値観を育むことが必要。

日本は中国ではない。海亀は金に釣られる中国人と米国の中国人排斥があってはじめて成立する。

海亀があっても、中国に帰らない人たちは無数にいる。むしろ日本にも、逃げ込んでくる。それは金ではなく自由があるから。表現の自由、政治的自由、財産の不可侵、土地の所有、法の支配など、中国人は海亀で金をもらうより、日本や米国等を選ぶ理由がある。

貴殿の指摘は理解しました。

確かに、日本人の優秀層が高校生から海外大学を目指す大きな流れは、海外に知や人材が集中している現実を反映しています。しかし、その「たまたま日本を選んだ人の善意」に依存するシステムには座組としての脆弱性があります。個人の帰国意欲や好意だけでは、知の循環は安定しません。

例として、本庶佑先生がノーベル賞の賞金を若手研究者支援の基金に充てた話があります。これは立派な行為ですが、制度として保証されたものではなく、個人の善意に頼った支援です。片や中国では、知性の創業と開発に国家予算が潤沢に投入され、制度的に再接続が行われています。制度の差は、単なる善意の積み重ねでは埋められません。

とはいえ、日本が予算規模で中国に対抗せよと言っているわけではありません。現状、東大を中心とする大学周りのスタートアップ支援は思いのほか手厚い。

無償利用可能なコワーキングスペース、個室オフィス、ラボ、アントレプレナーラボ内のシェアオフィス、アカデミア関連スタートアップのコミュニティ拠点「1stRound BASE in GROWTH 文京飯田橋」「東大柏ベンチャープラザ」、さらに東大出身の上場起業家が後輩を手厚く支援する「東大創業者の会ファンド」など、有形無形のバックアップがあります。

貴殿が指摘された、海外で成功した日本人起業家の事例や、海外教育の模倣による学びは示唆的です。しかし、日本での知の循環を安定させるには、個人の帰国に依存するだけでなく、制度・財源・支援環境を整備する必要があります。単に「海外に学べばよい」という結論では、偶発的な成功者に頼る構造のままです。

つまり、海外で学んだ人材を取り込むだけでなく、国内で彼らが活躍できる環境と支援の仕組みを制度化し、持続可能な知の循環をつくることが現実的な解です。こうした有形無形のバックアップと挑戦を促す空気こそ、日本の捲土重来、ブレークスルーへのアクセラレーターになります。

あとは強かさ、強度でしょうか。

＞素直に明治以来のように米国等に学べばいい

いえいえ、明治以降、特に戦後に関しては、そんな生易しいものではありませんでした。過去には海外の製品を盗んで粗悪品を作ったこともあります。（『とと姉ちゃん』でも描かれていました　笑）

しかし、戦後の日本は、その「何でもアリ」の段階から、世界が認めるジャパンクオリティにまで進化しました。今や中国は、あの頃の日本より倍速で進化し、ハイエンド分野では日本の品質をも凌駕しつつあります。つまり、スタートの初期衝動で突っ走り、最終的に辻褄合わせで品質を追従させれば、生成AIもEVも自動運転もゼロイチで作れる、ということです。

それが全て良いとは言いません。真似をせよとも言いません。しかし、強度・強かさ、つまりアティテュードは、その頃の日本を参考にして良いと思います。アメリカの法的制約ギリギリの範囲で知見を取り込む姿勢です。

中国のモノ作りには、戦後日本の頃の（リアタイで知らないけどw）プリミティブで何でもアリの勢いを感じます。内部パーツ、センサー、ボードなど通常のB2C市場では流れないものまで個人相手に売っている。戦後の闇市の雰囲気です。

そしてdeepseekなどのツールを用いると、理系はGPT由来のコードや情報の痕跡に気づくことがあります。現時点では法的問題は生じていません。中国は言わずもがなで、同様のことをやっているようです　笑

海外の競争環境に挑みつつ、機会を最大限活用する。現状のAIやツール、ガジェットを駆使し、知的資源を積極的に吸収して現実で活かす戦略が必要です。

「日本の中等教育機関や大学も生き残るために、ボーディングスクールや海外大学の良い教育内容や教育環境等を学べばいい」という指摘も一理あります。

しかし、同レベルの教育を単にコピーするだけでは、日本で劣化版を学ぶ意味はありません。コストを抑える工夫や、国内でしかできない実践的経験との組み合わせが不可欠です。スマートネスだけではなく、泥臭く挑む姿勢こそ、知の循環を現実的に成立させます。

結局、知を還流させる仕組みも、未来を切り拓く制度設計も、最後に形を与えるのは「人」です。

Back to basic? Nah, Back2Human—or just sapiens? lol

重要なので何度も同じこと言ってますよ　笑

中国の大学入試は１３００万人、日本は６０万人。桁が２桁違う。

これが単純に１０年続けば大卒は１億３０００万人。日本は６００万人。これでどうやって戦えというのか？

インドも中国の人材のあつみに追いつき、米国トップクラスの大学の合格率は５％未満。

このまったく人材の質量のどうにもならない差の中で、今後はもっと差が極端に開いていく中、日本は世界中から優秀な人材を集めるために、どうすれば良いのか？

日本に住んでいる約４００万人の移民たちは決して金や市場規模などが理由で日本に来ているわけではない。

日本の文化に関心があったり、治安が良く安定的な社会であったり、清潔で食事が美味しく温泉などがあったり、日本人の優しさだったり、高度人材を含めて、決して金やキャリアパスで来ているわけではない。

中国人のように、中国だと生命の危険や財産に危害が及ぶ等から、日米等に脱出している。米国は治安が悪く、飯も不味い、薬物は蔓延しており、銃乱射は日常的、貧富の差が極端で夜は歩けない。

一部の帰国生が海外大学ではなく、日本の大学に進学するのは、上記理由で海外が肌に合わない人もいる。外国人も同じ。日本の強みは金や市場規模やキャリアパス等ではなく、社会環境や文化にある。

そこの認識は大きく異なる。