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【4622576】理系研究者のキャリアパス

投稿者: 教えてください   (ID:N/wSZo622wE) 投稿日時:2017年 06月 25日 18:03

東京大学に入学希望 理科一類志望の男子がおります。将来 工学系の大学教授などアカデミック研究職への進路を希望しております。
最近は 大学院博士課程をでてもなかなか就職できず ポスドクを繰り返す方も多いと聞いており 本人も将来を心配しております。

周りには文系の方ばかりで理系の実情がわかりません。ネットなどで調べましても バラ色の未来を語るものもあり 7人に一人も正規職にはつけないと書いているサイトもあります。

仮に東大を学部から博士課程まで終了し まあまあ優秀だった場合 どのくらいの割合で大学正規職または理研などの研究職につけるのでしょうか?また、職につけるのは何歳くらいでしょうか?

詳しい方がいらしたら教えてくださるとうれしいです。

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  1. 【4624641】 投稿者: 院生たちの母  (ID:hO6Jg9hPS3I) 投稿日時:2017年 06月 27日 19:22

    とおりすがりだけどさんに心から賛同しました。
    シンギュラリティで人類はどうなるのか読めません。もちろん、10年後のポスドクのあり方や20年後のアカデミックポストは大きく変わるのではないでしょうか。遠隔地での同時教育が自由にできる世界が待っていそうですから。

    ですから、学びたい取り組みたい分野と環境を選ぶとき、本人の価値基準に照らし合わせるのが最善と思いますよ。本人が好きな道を行けそうなスレ主さんのお子さんは非常に恵まれていてよかったですね。

    大学に入れば、危機感を持って将来を語り合える周囲に恵まれた現場にいられますから、東大でしたらそれからでも道は変えられます。

    ところで、医師も、将来、診察もできるようにと思えば、専門医を取るまで十数年かかります。ポリクリはパスできませんし、実際に初期臨床研修2年間を受けないで研究の道に進む人はごくごく少数ですよ。臨床に時間をかけるのは大丈夫ですか。
    健康分野は教育と並んで変革が大きそうですから、やはりこれからのポストのあり方は不透明と思います。意思がなければ、きついしキレイではないですし辛いことが多い道とも思いますよ。

  2. 【4624652】 投稿者: 物理屋  (ID:5Dsn2QUDDsk) 投稿日時:2017年 06月 27日 19:32

     昔は、半導体-固体物性物理、原子力関連の研究費が潤沢だったんですが、最近はかなり厳しくなってきてます。
     また、基礎物理分野では、「大ネタ」が少なくなってきていますね。クオークは全て発見され、ニュートリノの質量が確認され、ヒッグス粒子も発見されました。超電導関連のBCS理論も議論が尽くされた感じ。あとは、ダークマター・ダークエネルギーくらいかな?
     そんなわけで、最近は、生命科学や代替医療方面に研究の軸足が移っているのですが、こちらはビジネスが育っていないので、スローガン先行になりがち....
     アカデミアもなかなか大変ですよ。

     実は私の息子は、(私の影響か)理学部物理学科に在籍していて、大学院進学準備中なのですが、大学院はコンピュータサイエンスに鞍替えするようです。コンピュータサイエンス、AI関連は、今まさしく伸び盛りで全く専門家が足りない状況です。
     息子、良い選択なんじゃないかなあと思っています(私が助言しましたが....)
     ご参考になれば幸いです。

  3. 【4624705】 投稿者: ・・・  (ID:sXiAwWgXyLU) 投稿日時:2017年 06月 27日 20:18

    夢を追うか、無難に就職するか、難しい選択です。
    でも、子供には、やはり自分の思うように生きてもらいたい。
    自分は妥協の人生なんで・・・
    成功者になるにはリスクはつきものです。
    親もリスクを分かち合う覚悟をしなくては、と私は思います。

  4. 【4624843】 投稿者: なぜ?  (ID:KVl1VUXWaik) 投稿日時:2017年 06月 27日 22:36

    わが子の通う国立大では、教授らに対して、研究費用等を含めて、自分で資金を獲得するように言われているようです。科研費とか産学連携などで共同研究費等を獲得する等で稼げという事です。

    それだけ、国立大も独立法人になり研究費もカットされてきているということでしょう。今の所、東大だけは、潤沢に資金を獲得できているので、別かもしれません。純粋な研究に没頭するのは難しくなるのかもしれませんね。

  5. 【4624861】 投稿者: 教えてください  (ID:HZDO7c67kfs) 投稿日時:2017年 06月 27日 22:54

    皆様 貴重なアドバイスをありがとうございます。子供に見せて 自ら進路を考えてほしいと思っております。理系分野の盛衰など とても参考になりました。
    医学を志すのは、やはり一種の使命感というか覚悟が必要ですよね。

    確かに、子供も もう少し大人になれば企業に就職なども考えるようになるかもしれません。同じ分野の先輩や同級生に出会えれば 考えも色々変わっていくのでしょう。

    もし他にも詳しい方がおいででしたら ご意見をお待ちしております。

  6. 【4624914】 投稿者: 東大理系OB  (ID:ceZFdAO1qQg) 投稿日時:2017年 06月 27日 23:44

    スレ主さまの疑問に対してお答えになっているかどうかわかりませんが、思うところをもう少し書きます。

    ・分野について
    東大であれば、バイオ系(非医学部)、純粋数学、理論物理を除く理系であれば、就職やアカデミアでのサバイバルにそれほど差があるとは思えません。
    他の方が書かれている、3割x3割、は、博士課程の一般論としては当たっていると思いますが、東大の理学系や工学系であれば、もう少しマシな感じを持っています。
    バイオ系は悲惨のひとことですが、製薬会社等の研究開発まで範囲を広げれば、東大であれば(ここ重要)何とかなりそうな感じはあります。

    ただし、これは、学科や専攻よりも、研究室選択で大いに異なります。同じ教授であっても、産業界、官界、学会に絶大な影響力を持つ人と、あまり目立たない(極端な言い方をすると東大教授としての存在感のない)人が居ますし、一般論では後者の研究室は避けたほうがいいです。ただし、人一倍の能力や気力があれば、博士課程の学生であっても、沈滞した研究室の雰囲気を一気に変えてしまうほどの成果をあげる人もいますので、まあ、運と能力と気力しだい、というところがあります。

    ・医学部について
    医学部で基礎医学に進む人は、現実問題として非常に少なく、上位の医学部で学年に数名、ゼロ、という大学も多いです。基礎医学の教官ポストは医師では埋まらず、薬学や理学、農学系の教官も多いです。一方、医学部には、基礎医学の教官をできるだけ医師にしたい、という思いがあります。そこで、純粋基礎医学を縮小して、「橋渡し研究」を強化しようという流れ(基礎医学の成果を臨床応用することを言います。これは、医師免許がないとできません。)、そして、在学中から基礎医学に優秀な学生をスカウトしようとする動き(MD-PhDコース、基礎医学用奨学金など)があります。
    臨床であっても、医学部のポストの得やすさはけた違いです。私の子の一人は外科医ですが、手術だけが生きがいで学会発表や論文にはあまり興味を示さず、当然、学位もありません。しかし、いつの間にか大学助教になっていて、本人は、大学の助教って教官なんだ、とか驚いている。また、学生実習の世話や試験監督など最低限の教官としての職務も、「面倒くさい、手術の時間が減る」とか言っている。さすがに見かねて、もしお前に医師免許がなければお前のポストは旧帝大の博士課程修了者が何十人も応募してくるポストだ、少しはちゃんと仕事しろ、と言いました。
    非医系は、教授:准教授:助教の比率は1:1:1くらいであるのに対し、医学、特に臨床系は、1:5:15、というような極端な状況で、下位の教官ポストであれば、誰にでも回ってくるようです。
    ここで最低限の義務だけはたして臨床医の修業をしてもいいし、助教のポストを活かして研究を行い、自分で研究費を獲得し、准教授を目指すこともできます。(基礎系はともかく、臨床系の教授になるのは死ぬほど大変で、熾烈な競争を勝ち抜かなくてはなりません。)
    収入は非常によく、子供の例でも、大学教官としての給与のほかに市中病院でのアルバイト診療の収入や当直の収入がはいりますので、大台を超えています。

    ・大学の研究費について
    大学の研究費の中で、教官に自動的に大学から降りてくる「校費」は、50年前から、微々たるものです。教官たるもの、提案書を書いて公的研究費獲得合戦に参戦し、あるいは企業に共同研究などを持ちかけて、自分の研究費を稼がないとなりません。この比率は非常に極端で、光熱費を引いた校費は100万単位、研究室の年間研究費は数千万から億単位、というのが、東大、特に工学系の実験系では普通のことです。
    これは日本だけではなく、アメリカはもっと極端で、教授はいつも研究費獲得のために東奔西走しています。
    20世紀との大きな違いは、20世紀は比較的地方大学を含め広く研究費が配布されていたのですが、現在は、「選択と集中」を合言葉に、一部の大学、一部の教授のところに巨額の研究費が集中し、逆に干上がっている教授が多数、という状況があります。

  7. 【4625056】 投稿者: どうかな  (ID:9VvWmbuE/xY) 投稿日時:2017年 06月 28日 07:00

    最近大学別の論文の数の統計を取った人がいて、今は東北大学が旬のようで東大はかなり減少傾向のようです。

    復興支援の名目で東北大学に資金がおりたことが理由のようです。

    要するに理系の分野は、金の切れ目が...のところがありますので、全体的に見れば日本の理系研究者の将来は暗そう。

  8. 【4625083】 投稿者: 教えてください  (ID:HZDO7c67kfs) 投稿日時:2017年 06月 28日 07:33

    東大理系OB様 どうかな様 色々教えてくださり本当に感謝しております。理系にも医学部にも知人が少ないので 大変勉強になりました。ありがとうございました。

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