- インターエデュPICKUP
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投稿者: IK (ID:a.XwtNLYAf6) 投稿日時:2018年 07月 31日 14:56
弘前大学は27日、本年度実施する2019年度入学者選抜要項を発表した。全体の入学定員は1322人で前年度と変わらない。一方、20年度入試では、医学部医学科は国の医師確保対策に基づく入学定員の上乗せが終了するため、19年度比27人減の定員85人となる見込み。
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【5086657】 投稿者: 東大理系OB (ID:eJfe7/GcDUc) 投稿日時:2018年 08月 16日 18:40
2025年問題さん
書き出したら止まらくなったので、稿を分けます。
前に書き忘れたことを含め、何点かコメントします。
・関西の医学部志向は首都圏より強いように感じました。たとえは筑駒や開成や麻布や桜蔭で東大文Iや理Iを志望したら、「成績が悪いから理IIIや医科歯科あきらめたのか?」といわれる、という状況は、皆無とはいえないまでも、ちょっと考えにくいです。
これらの学校の生徒は良くも悪くも大人で(大人子供で)、他人は他人、という考えが徹底しているように思いますし、医師以外に魅力的なキャリアパスがあることもよくわかっています。
・基礎医学の講座でポスドクをなさったとのこと。アルバイト収入含め結構な高給でいらした。すばらしいことと思いますが、ここに、医学部と非医学部の差がもっとも凝縮されているように思います。
医学部からの基礎医学志望は非常に少なく、あの手この手の優遇策がとられています。基礎医学用推薦枠や奨学金、MD-PhDなど。一方で、非医師のバイオ系研究者の処遇は悲惨を極め、ひとつの助教ポストに旧帝大博士が100人殺到するといわれます。
医師免許一枚で天国と地獄。
また、基礎医学は、分子生物学のような純粋基礎から、基礎と臨床をつなぐ「橋渡し研究」に領域をシフトしており、ますます医師免許の重要性が増すように思います。
・能力が抜きん出ていれば、なにをやっても成功するでしょう。しかし、医学部(私立医学部や地方国立医学部)にぎりぎり受かるかどうか、という層にとっては、医師の道の魅力は大きいと考えています。
あくまで平均と確率の話。個々には例外はいくらでもあります。
・娘たちの状況です。
二人とも、すでに初期研修を修了して外科系を専門に選び、出身大学の医局に所属しています。
長女は僻地病院勤務を経験、次女は初期研修で100回を超える救急当直をやらされ、二人とも、修羅場に強くなった、というか、鈍感力を強めたようです。
僻地病院はあらゆる患者さんが救急搬送されるにもかかわらず一人当直です。次女の救急当直は1000床に近い公立病院ですが、救命救急の専門医1名と研修医2名でERを担当しなくてはならず、ファーストタッチは研修医の義務で、半端ない激務だったとのこと。(もちろん各科に当直の先生が居ます。)
外科系といえ最激務の専門ではありませんが、二人とも、週休1日、7時半出勤、10時帰宅、くらいが平均でしょうか。当直も週に1~2回あります。
研究を進めることも強く求められ、けっこう苦労しながら国際会議に発表し論文投稿しています。長女のほうが要領がよく、病理の友人をたぶらかして病変組織の詳細解析をやらせたり、留学生に英文を添削させたりしています。おかげで大学教員ポストを得て、医師の部下もつきました。私から見ると次女のほうが能力が高そうですが。
・二人ともオペ命。雑用を嫌い、少しでもオペ室に居て長時間オペをやりたがっています(もちろん、まだ10時間とかの大きなオペを執刀する実力はありません。助手でも喜んでやっています)
さらに笑われるかも知れませんが、ドラマや映画「コードブルー」に自分たちを重ねています。このドラマがはじまったとき二人とも医学生で、その後の主人公たちの成長過程に思い入れがあるらしい。日本を代表する美人女優(新垣、戸田)でスーパードクター(そりゃ物語ですから)に自分を重ねるなどあつかましいにもほどがありますが、多少は本音で共感できる部分もあるんだろうなと想像しています。 -
【5086817】 投稿者: 2025年問題様 (ID:HjzHezOweBQ) 投稿日時:2018年 08月 16日 21:56
個人的な質問にご丁寧に答えて下さりありがとうございました。
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【5086889】 投稿者: 医学部予備校勤務 (ID:iXVndLWdGUw) 投稿日時:2018年 08月 16日 23:36
貴重なお話とご経験ご教示有り難うございます。
素晴らしい内容で分かりやすく感動しました。つきましては可能であれば今後近未来の将来的な予測は如何でしょうか?アカデミア、医療どちらでもお感じになられてること有れば教えて頂ければ幸甚です。 -
【5086917】 投稿者: 2025年問題 (ID:zQ8b0JrtHGA) 投稿日時:2018年 08月 17日 00:51
>大学教授、特に旧帝大教授は至高であり、ハローワークにいく可能性が七割あろうとも、30台の年収が300万であろうとも、旧帝大教授になる可能性が少しでもあれば最優秀の学生は全員ポスドクになり教授を目指すはずである。
若手研究者は競争が激しいほど研究成果が上がるので、定常的に激しい生存競争にさらすべきである。
こういう考えに君が疑問を呈するのは君が優秀でないことの証明である。
いかにも昔の教授という印象です。
この教授は、同じような環境で勝ち抜いてきた方なんでしょうか?
僕の時代でも、山ほど研究費を持っているとか、魅力的な研究をしてない限り、このような教授は通用しなかったように思います。
東大医学部でいえば旧第3内科が有名で、通常では臨床はできるが基礎はダメ、あるいは基礎はすごいが臨床はダメというのが多かったですが、東大3内は両方が一流で多くの臨床内科系教室の憧れだったように思います。
>関西の医学部志向は首都圏より強いように感じました。たとえは筑駒や開成や麻布や桜蔭で東大文Iや理Iを志望したら、「成績が悪いから理IIIや医科歯科あきらめたのか?」といわれる、という状況は、皆無とはいえないまでも、ちょっと考えにくいです。
筑駒や開成や麻布や桜蔭と比べられるほどの学校ではないので何とも言えませんが、関西では「官僚志向が少ない」「企業も規模や数において東京ほど多くない」「主力だった家電が衰退した」などの理由から、比較的安定な医師志向の比率が高いのかもしれません。
また、うちの子の学校は、優秀というよりは医学部志向の多い学校だったので、余計に医学部志望優位な傾向があったのかもしれません。
>ここに、医学部と非医学部の差がもっとも凝縮されているように思います。
医学部はバイト可でしたが、非医学部はバイト不可でした。
その代わり、非医学部の学生の個性は強かったです。
医学部でも、学生からすぐに大学院に進学した者と、僕のように医者を数年経験してから一念発起して大学院に進学した者とでは全然違いました。
前者の学生のメンタルは非医学部生のそれと似たようなもので、彼らはどのようなテーマになるかに対しては非常にnervousで、研究テーマが気に入らないと上司に直談判して変更してもらった学生もいました。
僕のように医者を数年してから進学した人間は、「ダメなら医者に戻ればいいや」という安易な考えがあり、与えられたテーマを喜んで無条件に受け入れていたのとは、大きな違いでした。
>また、基礎医学は、分子生物学のような純粋基礎から、基礎と臨床をつなぐ「橋渡し研究」に領域をシフトしており、ますます医師免許の重要性が増すように思います。
iPSの臨床応用などがこれに相当するかと思います。
iPSは日本の医学界で数少ない産業として成り立ちそうなテーマですが、需要が多く、たくさんの研究者を雇用することは可能でしょうか?
これが可能なら、日本にとってアドバンテージになるし、非医でも十分対応は可能ではないでしょうか。基礎的な知識は非医出身者の方がはるかに上です。
再生臓器と創薬が有望と思いますが、創薬に関しては資金力やスピードから考えて外資系の巨大メーカーの方に分がありそうです。
また、再生臓器に関しては、iPSの利点は拒絶反応が起こらないことですが、個人個人のiPS細胞を作ることは現実的ではなく、結局免疫原性の弱い人からのiPS細胞を数種類作ってストックしておくと聞いています。
これなら、免疫原性の低い人からのES細胞でも可能となり、山中因子である癌遺伝子が含まれていないES細胞の方にも分があるように思われ、実際にUSAでは実用化に向けて動いていると聞いています。
>娘たちの状況です。
非常に優秀で頼もしいお嬢様たちですね。
女性で外科系に進み、救急の経験も豊富というのは珍しいように思います。
実はうちも姉妹ですが、年齢も違いますが、卒業しても(下はまだ入学もしていませんが)とても東大理系OBさんの娘さんのようにしっかりするとは思えません。
ところで、東大理系OBさんが書かれていた、企業内技術者で懸念されていたようなエピソードをお持ちの方に取りつかれてしまったようで実感できました。 -
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【5086923】 投稿者: 前衛党 (ID:nSx7mWDwmbA) 投稿日時:2018年 08月 17日 01:09
仰せの通りで、私自身も医療現場での様子につき知見に乏しい。したがって、あなた方医療現場においでの方々における「不公平」との思いにつき、もっと率直なご意見を伺いたいと思う。それは学問を研究する私にとって参考になると思われるからである。
私たち唯物論者は、環境が意識を決定すると考える。その意味で、互いに異なった立場・環境にある医療者との意見交換には興味をそそられるところである。どうか、ご再考を願いたい。また、それは多くの方々にとっても意味するところあろうと思われるからだ。
なお、それに関し付言する。
私の関わる学会においても、他分野の研究者らとの意見交換が続けられてきた。おもに、労働経済学者らがその対象だ。たとえば、使用者と労働者の労働契約における賃上げシステムについてはこうである。長いが本件にも関わるものゆえ、ご容赦願いたい。
私たちは、前述のように資本主義の弊害である労働者の実質的不平等―使用者に対する労働者の人的・経済的従属性の存在―ならびに、それらを是正するために憲法が特別に保障した労働基本権(28条)の定めを議論の前提とする。
他方、新古典派経済学の立場に立つ一部研究者らは、次のように述べる。フランス革命以来、当事者は「自由」で「平等」のはず。それが、契約自由の原則である。その立場にある彼らが労働契約につき「交渉」した結果は、私的自治の果実として尊重されねばならない、と。また、当事者以外の憲法や労働組合等の存在は、そうした賃上げ交渉における「最適化」の阻害要因に過ぎない、とも。
そこにあるは、形式上の「合意」さえあれば、すべてを正当化するという弱肉強食・ジャングルの掟である。労働者にとって唯一の商品たる労働力につき、あたかも商取引における物品と同じように見做すかのごとき思想も感じられる。
そうした現状に対し、無駄な意見交換はやめたほうが良い、との声もある。
だが、私はそれには組しない。憲法が「国の最高法」the supreme law of the landとの御旗―最高規範性―のもとに、それに現実を合わせる努力を重ねるべきだと考えるからである。もとより、未来社会の主人公たる我々に、議論を忌避せねばならない理由はどこにも存しないからでもある。 -
【5086928】 投稿者: 不毛 (ID:gXnBimVl3uI) 投稿日時:2018年 08月 17日 01:23
落ち着いた書き込みがまた読めてよかったです。
こういう実りあるやり取りが続くことを願ってやみません。
なんとか、このHNが撤回できるようなforumが成立すればいいのですが、簡単ではないですね。 -
【5086929】 投稿者: 前衛党 (ID:nSx7mWDwmbA) 投稿日時:2018年 08月 17日 01:24
さすがに臨床医の方だけあって、観察眼に優れておいでだ。
日々、黙々と書物に淫するだけの私との違いを感じた。
たしかに、仰せのような傾向が私にはある。それは生来のへそ曲がり(家内談)、あるいは資本主義社会における被支配階級に属するとの思いゆえからかもしれない。ご無礼の段はご容赦願いたい。
ところで、ルドルフ・フォン・イェーリング(Rudolf von Jhering)というドイツ人法学者がいた。彼は『権利のための闘争(Der Kampf ums Recht)』を著したことで知られる。
その彼は、権利の本質は権利感覚にあり、それは権利侵害に対する抵抗のなかで育まれるとした。そしてその抵抗は、私たち自身の自らに対する倫理的義務であるとさえ指摘した。
私はこの考えに共感する。生存権もそれが憲法25条に定めある、というお題目だけであるならば何ら意味はない。その権利保障を実質化―「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」の「最低限」の内容的充実―していく努力を重ねることが、現実を憲法に合わせることにつながるものと私は考える。ゆえに、あなたによる公的扶助を受ける人々が優遇され過ぎていて不公平だ、との趣旨のご意見を看過することは―私自身への倫理的義務として―できないのである。
ともあれ、あなたの復帰を私は歓迎する。
私に対する不当な誹謗中傷に惑わされることなく、有意義な意見交換をさせていただくことを改めてお願い申し上げたい。 -
【5086938】 投稿者: 不毛 (ID:a1SNI4VUNT2) 投稿日時:2018年 08月 17日 02:00
生活保護と医療費の問題は、根底から考え直すべきことだと思います。
私の知人の中でも、様々な経緯で生活保護を受けている知人が何人かいます。
何百人ということではなく、何人かにすぎませんが、実は受給開始の動機は例外なく「医療費」でした。
一人の例についてお話します。
彼は遅く始めたけれどもそれなりの腕のある職人で、現場でも重宝されているようなタイプの人間です。ただ、年齢も重ね、身体も思うように動かなくなってくると現場に出られる日も少なくなり、不安を感じるようになったと言います(いろいろあって年金も未加入)。
身体は衰えても経験も指導力もあるので、アルバイトのような形で負担を減らすことも考えたのですが、慢性的な持病の治療も必要で、結構な負担になります。
理知的な男なので、アルバイトをしながら治療を続けるのと生活保護を受給することで医療費を無料にするのではどちらが可処分所得が大きくなるかをくり返し計算した結果、生活保護のほうが2万円くらいは大きいという結論に達しました。
そこから計画的に貯金を0まで減らし、趣味で所有していたものも処分し、条件のととのったところで申請し、受給に至りました。
冷静なんですよ。
彼も「限界状態の低所得者に対する手厚い支援制度」が「医療費無料」に匹敵するものであったら、今でも時々現場に出て若い人たちを指導していたでしょう。
社会経済上の損失ということを考えざるを得ません。
「健康で文化的な最低限度の生活」は深いですね。
漫画もあります。ドラマにもなっていて、特別に出来がいいものではありませんが制作姿勢はまあ真面目なほうだと思います。
共演の川栄李奈さんがかわいいので、時々は観てあげてください。
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