直美(ちょくび)どう思う?
初期研修終わって、そのまま美容へ。
増えてるらしいけど、どう思う?
(そんな子供持った親は何が悪い?と言うのか)
将来、外科医が減ってまともに手術も受けられなくなる?
少なくとも自分の子供が直美なんて選択したら情けない。恥だ!
医師が過労死するのは、日本ぐらいです。それは、医療費が極端に低く抑えられているからです。日本の医療費は45兆359億円程度、米国は381兆6千億円を超えています。2023年の医療費はマイナス0.1%で小泉竹中政権の0%を超えて、ほぼ全ての医療機関が赤字の状態です。電子カルテも病院では数億単位の更新代がかかり、赤字に拍車をかけています。しかも、地震があれば、停電で、電子カルテは使えず、大混乱を起こします。透析患者も大阪だけで2023年だけで767人減って居ます。医療者の転職は全て、人材派遣会社が絡んで来て、中間マージンは高額です。ほぼ1年たてば、他院に移動するようにボーナスを出す人材派遣会社も有ります。円安で大企業はぼろ儲け、株価の上昇で年金機構は37兆円のぼろ儲け、物価が上がって消費税の儲けは鰻登り、国の税収は71兆1373億円で過去最高なのに、医療費は減額、開業医の医師会長作って、国になめられまくり、医師会も少しは仕事しろよ。
直美に行く若者の心理になって考えると理解がしやすい。
直美に行くのは「他の保険診療科に行っても稼げない」からであり、ある意味合理的な判断。それを年寄が「直美に行くのはけしからん」といっても意味はない。
東大も文Ⅰが不人気になったのも国家公務員の人気が下がったから。激務に耐えながら、報酬は外資と比べるとはるかに低い、それなら外資に行った方が良いという発想は医学部における直美と同じ。
文句言う人は、若者が外資や直美に憧れないように、国家公務員や保険診療科をまともにしてきただろうか?そういうことをしないで若者に我慢を強いたり、けしからんといっても意味がないよ。
スポーツの分野でもどんどん選手は海外に行くようになり、日本のプロを経由せずにそのまま海外でプロデビューする人も増えてきた。日本って緩やかに沈んでいるんだよね。それに気付かず、老人は偉そうに若者を指図して、優秀な若者は脱出しており、そこそこの若者が酷使されている。
↑ 10 Luxembourg21.0
税 14 Hong Kong SAR 24.2
金 18 Singapore 27.9
が 22 Switzerland 28.9
安 35 Korea, Rep33.7
い 47 United Kingdom35.3
国 48 New Zealand 35.6
58 Netherlands39.1
66 Norway41.6 ⇒ このあたりが中央値
67 United States42.3
税 75 Canada 45.4
金 81 Greece 47.4
が 87 Russian Federation 48.7
高 89 Australia 50.3
い 90 Germany .50.5
国 99 Sweden.54.5(老後は天国)
↓ 101 日本55.4(老後は地獄)
●実は日本は超重税、福祉超充実国家のスウェーデンよりも税負担が大きい!
租税・社会保障負担率
日本 28.8%
スウェーデン 51.6%
この数字だけ見るからスウェーデンは重税国家と言われるが、
ここから社会保障給付費や公財政支出教育費を差し引いた修正国民純負担率は、
日本 14.0%
スウェーデン 11.9%
逆に日本の方が大きくなる。
つまり払った額から返ってくる分を引くと、日本の方が負担が大きいのである。
つまり
北欧の 高福祉 高負担
欧米の 低福祉 低負担
直美は年間200人程度と言われ、これが大きな問題がどうかは微妙なところですが。
美容外科や皮膚科自体、現在レッドオーシャンで、誰でもウハウハ、というわけには行かなくなっていました。
内情は相当にヤバいところも多く、違法スレスレの医療が行われています。看護師に医療行為やらせる、とか。
医師は高額な初任給で募集されますが、保証されるのは数カ月というところが多く、その後はノルマや営業実績が上がらないとお払い箱になったりしますよ。ノルマ、営業実績とは、患者に当初希望しなかった施術を勧め高額の新規契約を取ること。
外科系で修行を積み腕のある人ならともかく、直美にノルマ課せられたら、どんどんホストまがいになっていきます。
直美に難しいオペができるわけなく、どんどん危ない方向に行く。
規制するなら勝手にすりゃいいと思うけれど、まあ、殆どろくでもない度おもうんで、規制しようがしまいが医療の本筋には役に立たないだろうな。
美容自体は大切な分野です。形成外科と皮膚科の一部です。
専門医くらい取ってから自由診療やろうよ、と思う。