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吉祥寺の救急病院が全て閉院
【7653270】
東京・武蔵野市で救急医療などを担ってきた吉祥寺南病院が老朽化のため、30日で診療を休止します。
この病院は、災害時に患者を受け入れる病院としても指定されていて、影響が懸念される中、都などが対応を検討しています。
診療を休止するのは、武蔵野市の「吉祥寺南病院」です。
この病院は、125床あり、武蔵野市のほか、三鷹市や小金井市など6市を含む医療圏の患者を主に診ていて、入院患者を24時間態勢で受け入れる「2次救急医療機関」のほか、災害時に地域の中等症の患者などを治療する「災害拠点連携病院」に指定されていました。
しかし、病棟が築54年と老朽化し建て替えを検討したものの、コロナによる経営への影響や建築資材の高騰などのため断念せざるを得なくなり、今月いっぱいで診療を休止すると決めました。
病院を運営する医療法人は診療休止を当面1年とし、その間に病床を引き継ぐほかの法人を探すとしています。
診療休止によって地域の「災害拠点連携病院」が減る中、都は「災害による傷病者の治療に影響が出ないよう、診療休止に伴い、どういう影響が出るか医療圏内で精査して対応を考えたい」としています。
病院の近くに住み、10年ほど前から通院してきたという70代の女性は、「知り合いや家族にもこの病院に救急搬送された人はいて、すぐ到着できる救急の受け入れ先がなくなるのは心配です」と話していました。
また、80代の男性は、「設備が整っている病院が無くなってしまうのは不便ですが、いろいろな事情もあるかと思うので、しかたないかなと思います」と話していました。