医師国家試験の現実
2024年度のストレート卒業率は66.4%であった。2019年度に入学した学生のうち、およそ1/3がストレートでは卒業できていない計算となる。これは帝京大学医学部に次ぐ全国で2番目の厳しさであった。進級はかなり厳しい医学部であるといえる。 2024年度の卒業生が受験した119回医師国試では新卒合格率84%で全国の医学部で最下位であった。ここ5年間で久留米大学は3回も最下位となっている。これだけ進級判定を厳格化し、学生を締め上げ、選別を行ってもこの結果である。この大学の教育方針や体質には何かしらの大きな問題があるのではと推察される。
2025医師国家試験A)国試合格率ワースト3:1)久留米82,9%2)川崎医86,4%3)関西医88,4%B)出願数ー受験者数1)金沢医15、2)川崎医13,3)関西医、愛知医、久留米10C)新卒合格率ワースト4:1)久留米84.3%2)川崎医87.3%3)聖マリ医90.0%4)関西医90.3%。これを見て解るのは医者になるのは記憶力が良い若年層が多い医学部です。関西で医学部国家試験トップは兵庫医大の99.1%の合格率のが証明しています。何度も受験していれば、当然、高偏差値の医学部にも行けるでしょう、でも、医学部に必要なのは暗記力のみなのです、数学、物理など必要としないのです。必要もない科目に頑張って年を取って記憶力も落ちて医学部は入っても医者にはなれないのです。国家試験の結果をみればよく解ります。
既に、歯科医は昔、年6000人国試合格して居たのに、今や、上位2000人のみに削られ、薬学部も含め、国試合格は両方とも6割しか国試合格しない状態です。歯学部も薬学部も国試受験者の大半は国試浪人だらけです。町には、1階が大家の薬局が作った医療ビルだらけで、開業医も溢れています。日本は、東京を中心とする都市のみが人口が数万単位で増え、大阪、名古屋すら東京に数万単位で人口が引き抜かれている状態です。2023年の透析患者数は大阪では767人も全国で一番減少しているのに、東京は増加しています。地方では医師不足を訴えている地域も有りますが、それは、人口が減少して、高齢化している地域がほとんどです。そんな生産性もない地域に病院を作っても儲かりません、東京ですら、国に医療の大半を行っている民間の病院が、低い医療費と賃金の高騰、病院の建設費の高騰、電子カルテ等の経費で倒産している病院が増えています。医師も働く場所が減っているのですから、医師削減を行うべきです。獣医の様に決して大学の定員を増やしたり、新しい獣医学部を作らなかったお陰で、儲かっている職業に成っているのを見習うべきです。