推薦について｜掲示板スレッド

数年前まで高校の現場にいました。現在は多少変わっているかもしれませんが見知ったことを書きます。


まず推薦を受けるには評定点をクリアしなければなりません。評定点とは、すべての教科を５段階評価したその平均点です。
早慶上智などはこの評定点が学科によって4.0とか4.3というように比較的高く設定されています。
麻布の場合は、例えば中間で70点、期末で80点だったとしたら通知表には75と記されます。（先生によっては小テストや課題で加点することもあり、その場合は生徒に告げられます）　これを5段階評価にするには80〜100が５、65〜79が４、だったと記憶していますが（間違っていたらすみません）、厳密にそうしているかは分かりません。
ただテストの平均点などから考えると、麻布で「4.3」を取れる生徒は早慶では物足りないでしょう。当然国公立、（というか東大）を志望すると思います。
「慶応でいい」、という成績の生徒はなかなか「4.3」は取れませんが、早めに私大に絞れば「低迷」のうわさのある生徒でも一般入試を受け現役で早慶に進学した子を知っています。（この早めに絞る、が難しいのですが）


推薦には一般推薦と指定校推薦があります。
一般推薦は各大学のＨＰに条件・募集人数など要綱が載っています。
指定校推薦は前年までの入学者の実績などを見て、大学側から　この学校からは何人　と指定してくるもので、当然麻布にもきますが、利用する生徒はまれなようです。
上記のように、麻布の実態と合わないからです。


ここに書いてもあまり意味がありませんが、推薦制度は問題が多いと個人的には感じています。実際、Ｗ大は、学科が色々あることも原因のひとつですが、入学する生徒の成績の幅がとても大きいと言われています。河合模試で偏差値５０に届かない生徒が推薦で入学できた、と聞いたこともあります。何しろ評定点は先生のさじ加減で決まりますから。

まつかささんは、教育現場にお詳しいようですが、麻布の場合、「5段階評価にするには80〜100が５、65〜79が４、だった」は、ちょっとおかしくありませんか。定期テストの平均点は、中学では82〜83点、高校では75〜76点程度だったに記憶しています。


「5段階評価にするには80〜100が５、65〜79が４」にしてしまうと、ほとんどの生徒が４か５を取得してしまうことになります。ちなみに60点以下を取る生徒は、まず居なかったと思います。

まつかささんのおっしゃるとおり、麻布は機械的に換算します。

通常の成績も、推薦制度に使われる成績もすべてテストの点数を機械的に換算しています。テストの平均点などによる調整はありません。

通常の成績はテストの成績をそのまま記載。その中にたとえば、夏の宿題レポートが10点、通常のテストが90点満点といった場合は事前に生徒に告知されています。
中間テストがあれば、中間と期末を足して２で割ったものがその学期の成績です。それをまつかささんのおっしゃるとおりに5段階に読み替えるだけです。

なお、先生によっては要求水準が高く、授業内容も試験問題も難しいので、６０点どころかもっと低い点数をとる生徒が多数いる科目もあります。そのあたりは先生がその学期にどの程度の難易度の問題を作成されるかにかかっており、担当の先生によって、またその学年内の教科担当の先生方の話し合いによって状況は色々ですので、その学年になってみないと点数の取りにくさは何ともわかならいと思います。

麻布に居ると推薦で私立に行くよりも国立大学を受験する方向に気持ちが向いていく子が多いです。まつかさ様のお答えは状況を大変的確に答えておられると思います。