新中学一年生諸君！｜掲示板スレッド

新中学一年生諸君！


桜の花が美しく咲き誇るこの中庭に、今年もまた新しい仲間を迎えることを、僕たちは嬉しく思う。


入学式では、周りの連中の顔をよく見てごらん。この中に、君がこれからの6年間を親しく過ごし、そしてずっと親友と呼ぶことになる奴らが、きっといる。そして彼らは、親よりも、教師よりも、ずっと多くの大切なことを君に教えてくれるだろう。


試しに本を読んだら、それをクラスメートに話してみよう。今までは考えもしなかった、刺激的な会話が楽しめるだろう。分からないことがあったら、どんどん聞いてみよう。どんなにマニアックなことでも、何か知っている奴がきっといる。


それでも分からないことがあったら、教師に聞きに行けばいい。教員室は基本的に出入り自由だ。個性豊かな君たちに負けず劣らず、これまたユニークな教師たちが、君たちの訪れるのを待っている。


僕たちは約束する。文化祭、クラブ活動、運動会、それだけじゃない、君たちのほとばしるエネルギーをぶつけることができる、あらゆる可能性が、麻布にはある。

　　　　　・・・・・僕たちはそれを「自由」と呼ぶ。


「『中一から塾に行け』と親が言う」だって？！これからは、勉強のやり方も自分で考えるのだ。自分の頭でこれからの6年間をどう過ごすのか考えよう。考える時間はたくさんある。文実だって、部活だって、今すぐ参加を決めなきゃいけない訳じゃない。「本当にやりたいことは何か？」じっくり考えて、自分なりの答えを見つけよう。別に途中で考えを変えたって構わないのだ。君自身の考えに基づいて、行動し、後始末をつける限り、僕らは君のどんな選択も尊重しよう。


自分で考えて、行動する。これは麻布生に刻み込まれたDNA。

　　　　　・・・・・僕たちはそれを「自主・自立」と呼ぶ。


百年以上の時を経て、麻布は自分で考えて行動する先輩たちによって創られてきた。この長い長い歴史の、真新しい一ページに、君たちが加わることを、僕らは誇りに思う。


おめでとう。そして一緒に麻布を創ろう。