桜蔭中学の合格最低点について｜掲示板スレッド

サピックスの桜蔭オープンだと、合格最低点は半分とか半分以下ですね。
実際の入試だと、国語の採点がちょっと読めませんが、概ね6割とれればギリギリひっかりそう。

6割ぐらいと聞いたけど。

入試の常道では、受験者平均を６割にするのだそうです。

例えば、豊島岡の今年の入試だと、受験者平均[得点率]は
　　　58.5％、63.6％、56.7％

ところで、桜蔭の　受験者数／正規合格者数は、2.0倍前後なので、

　　　受験者平均　≒　合格点

が成り立つでしょう。

という訳で、やはり合格点は６割程度でよろしいのかと。

今年は実質1.6とか7でしたよね。
6割が受験者平均なら、補欠で入った子は5割とかかもしれませんね。

桜蔭中学の入試の合格最低点、"6割"で終わらさず、もう少し考えてみます。

まず、今年、桜蔭を受験した５０１人という母集団の中で、
合格ラインを偏差値で表します。

今年の入試結果では、正規合格するには上から５４％(＝269人/501人)に入ればよいので、
この母集団での偏差値４９.１が必要です。

追加合格するには、上から６０％(＝300人/501人)がボーダーラインのようなので、
この母集団での偏差値４７.５が必要です。

偏差値がわかったところで、得点はどう求められるのでしょうか？ (*1)

この母集団を、次のように設定してみます。(*2)

　　受験者平均　　得点率で６０％　（＝１９２点/320点）
　　標準偏差　　　得点率で１０％ 　（＝３２点/320点） (*3)

そうすると・・

　　正規合格ライン・・・偏差値４９.１　＝＞　得点率５９.１％　＝　１８９点/320点
　　追加合格ライン・・・偏差値４７.５　＝＞　得点率５７.５％　＝　１８４点/320点

わずか５点（１８４～１８８点）の中に、約３０人(３００－２６９人)が集中するという、なかなかの人口密度というか激戦です。
ボーダー付近だと、ホントに小問１問の出来不出来で、明暗を分けますね。
また、正規合格(下の方)でも追加合格でも、この程度の違いしかないということですね。

因みに、１７６点（得点率５５％）だと、偏差値４５となるので、上から７０％のライン、
つまり３５０人目あたり。

さらに、１６０点（得点率５０％）だと、偏差値４０となるので、上から８４％のライン、
つまり４２０人目あたり。

も一つ、１２８点（得点率４０％）だと、偏差値３０となるので、上から９８％のライン、
つまり４９０人目あたり。

あくまで、設定どおりだった場合の話です。

*1 偏差値＝（得点－平均）/標準偏差×１０＋５０　
　→　得点＝（偏差値－５０）/１０×標準偏差＋平均
　設定の場合は、得点＝（偏差値－５０）/１０×１０＋６０＝偏差値＋１０（なんか簡単すぎ！）

*2　１００点満点で言うと、受験者の３分の２が６０±１０点の範囲に含まれ、
　受験者の９５％が６０±２０点の範囲に含まれるという設定です。
　また、この設定だと、受験者５００人規模でのトップ合格者の得点は、９０点近くになります。

*3　数年前ですが、サピックス桜蔭SOの標準偏差は、得点率で９.５％でした。
　　また、今年の豊島岡(第１回)の標準偏差も、最高点からの推定で得点率９％近くになります。