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【5965727】「見る」という英単語

投稿者: ペンギン   (ID:dcyroQVObuY) 投稿日時:2020年 07月 31日 16:20

某塾で英語を教えることになったのですが、
中1のテキストを見ていて気になったことがあったので、教えていただけたら嬉しいです。

質問は2つあります。


①look at,watch,see の違いを説明するのですが、
英語には他にもgaze,stare,glance など、
「見る」を表す英単語がたくさんありますよね。
もちろん、今知る必要のない単語ですが、
なぜ英語には「見る」という単語がたくさん存在するのか。
その文化的、歴史的背景を考えたのですが、分かりません。ネットで調べても分かりません。
推測でも良いので、何かありましたら、お考えをお聞かせいただけませんか。


②こういう話も授業で少しできれば、知的好奇心が刺激できるかなとか、英語に興味を持ってもらえるかなとか考えたのですが、
保護者の方からすると、「貴重な時間をそんな話に使わず、とにかく受験に直結することをやってほしい」とお考えになりますか?

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  1. 【5966327】 投稿者: 塾講師  (ID:e.Mkl7OebXc) 投稿日時:2020年 08月 01日 06:19

    30年以上受験指導しています。
    大学の専門も語学です。

    生徒の記憶にしっかりと知識を植え付けるのには、そういう雑談とか雑学というのはとても大切です。
    ただし、間違いを教えてはいけないので、ご自身がしっかりと調べてからのことになります。

    日本語と英語は必ずしも一単語が一対一の同じ意味を持つわけではないので、単語の意味の範囲を教えるのはとてもいいのですが、低学年には教え過ぎないということも必要です。例えば、likeは「好き」という動詞ですが、「〜のような」「似ている」という形容詞や副詞、前置詞という用法も、「いわば」という接続詞の用法もあるのですが、いろいろなことを一気に教えてしまうと生徒の中に混乱が起きてしまいます。

    もうひとつ気になるのは、とても良い点に気づいてらっしゃいますが、それは講師の貴方の興味であるということ。「◯◯はどうしてだと思う?」という引き出しよりは、生徒側からの自発の「なぜ?」が大切です。
    ですから、「日本は雨が多い国だよね。だから雨に関する単語がたくさんあるんだよ。」(ここで、何がある?と引き出してもいいし、少し雑談してもいい)英語では「見る」がたくさんあるね。どうしてだろうね?みたいな引き出しをするほうが、後々の生徒自身の発想に繋がるので、ここも講師から教え過ぎないことが大切です。
    生徒が「◯◯だから、多いのかな?」といろいろ考えついたり、自分の興味が出てきたら、「なんでだろうね?調べてみて分かったら教えてね」と自主学習に持っていくと、自分で調べる、間違いを教えなくて済む、先生に教えてあげるために頭に入る、と良いこと尽くめになるので、講師が教え過ぎないことに注意されるといいと思います。

    これは小学生や中学一年生くらいの指導です。
    あと雑談は勉強に集中しなくなったときに使うのがいいですよ。

  2. 【5966802】 投稿者: たぶん  (ID:o5Er0dzYqU.) 投稿日時:2020年 08月 01日 14:34

    やっぱり、全て一括りに「見る」で教えていたのが間違いで、目で知覚する動詞には何がありますか?耳は?鼻は?口は?肌は?心は?…と質問してみるのが良いのですかね。

  3. 【5966873】 投稿者: ペンギン  (ID:Qd0UUefq9rQ) 投稿日時:2020年 08月 01日 15:38

    ありがとうございます。

    例えば今回の“見る”についても、「考えたけど分からなかったんだ。何か思いついたら教えて。」で良いのですね。
    “先生に教えてあげるために”生徒が考えてくれたり、家庭での会話の一つになったりすることもあるのですね。


    生徒が心を開いてくれて、自分から「なぜ~?」という質問をたくさんしてくれるようになったら楽しそうです。

  4. 【5967011】 投稿者: つまり  (ID:xwoND61fEOw) 投稿日時:2020年 08月 01日 17:42

    イギリスでは階級がはっきりしていたため、羊にしても肉になるとlambやmuttonで生きているとsheepと、別々の単語になる、なぜなら育てる人と食べる人がはっきりと分かれていたから、とかいう文化的、社会的背景ががはっきりと説明できたらいいんですが、ちょっとわたしにはわかりません、すみません。

  5. 【5967477】 投稿者: 思うに  (ID:SzvH0htQTNA) 投稿日時:2020年 08月 02日 01:29

    相手が目をどんな風に使って物を見ているのか、それによってその人がどんな気持ちでいるのか、ということに人々の関心があったから、色々な「見る」という単語が生まれたのかも知れませんね。

    例えば、

    じっと見る→対象物に並々ならぬ関心がある。
    一瞥する→対象物にあまり関心がない、あるいはばかにしている。
    見える→受動的に見ている。

    という風に。

  6. 【5967566】 投稿者: 塾講師  (ID:e.Mkl7OebXc) 投稿日時:2020年 08月 02日 07:25

    そうですね。
    一般的には、講師→生徒で知識を伝達するのが授業と思われがちですが、講師は生徒から疑問を引き出し、自分で考えるためのヒントを与えたり、バラバラの知識をコネクトさせるのが本質です。

    年少の生徒に対しては「分からない」と言ってはいけません。この先生、何にも知らないと思われると信頼しなくなります。「どうしてだろうね」「不思議だね」「本当だ。面白いね。◯◯も同じだね。」とか、「みんなはどう思う?」など、知らないとか分からないという言葉は使わないほうがいいですね。思いつくよりも調べてみてね、かな。

    標題の「見る」に関しては、seeは広く(ぼんやり)見る、lookは一点を見る(atを使う)、watchは意識を集中して見る(テレビや試合、あと警備員が見回りするときを例に)で説明しておくといいと思います。
    seeとlookの違いは範囲の広さ、seeとwatchの違いは集中する意識、くらいで。説明し過ぎは後々問題が出てきます。知識を深めるのは生徒自身である、と思っておけば、やり過ぎを防げるでしょう。

    説明するときに使う言葉は非常に大切です。その生徒さんの頭に知識としてカチッと入ってしまうと消去や訂正が難しいので。これは私が大学生で塾講師をし始めたときから気をつけていることです。

    頑張ってくださいね。

  7. 【5967592】 投稿者: 塾講師  (ID:e.Mkl7OebXc) 投稿日時:2020年 08月 02日 07:56

    追加です。

    何故「見る」という単語が多いのか、ということですが、英語はイギリスで生まれた言語というより、多言語から構成された言語であるので、その辺も関係しているかもしれません。
    イギリスにはもともとケルト人が住んでいましたが、ゲルマン人の大移動でゲルマン人の言葉、今のドイツ語の影響を受けたので、これが基礎となっています。
    今の日本語が中国からの漢語をベースに成り立っているのと似ていると思います。
    ゲルマンを基礎に北欧系のノルド語、その後にフランス語の語系であるラテン語の影響を受けて、今の英語になっていきます。この辺も日本語の漢字の読み方、例えば「行」の音読みが、コウ・ギョウ・アンなど多数あるのは、遣隋使や遣唐使が留学した時期の首都があった地域の方言が違うから、というのと似ているかもしれませんね。
    各言語のいろんな「見る」という言葉から、イギリス人の生活や感覚にぴったりのニュアンスを持つ単語が今まで生き残った、という可能性もありますね。

    という雑談をすると、生徒は語源に興味を示して「調べたい!」となる訳です。ただ講師側はそれを上回る「何故?」のアンテナを常に張り巡らせて、調べておくということが必要ですけどね。

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