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【6035720】大手塾と中小個人塾について。

投稿者: クローバー   (ID:t21jgPXvG06) 投稿日時:2020年 09月 29日 15:47

※以前、中学受験塾への入塾について質問をさせて頂きましたが、
お伺いしたい内容が変わるので、恐れ入りますが別スレを立ちあげさせて頂きました。

中学受験最大手塾の一つと、地元の小規模個人塾で
4年スタートからの入塾を迷っております。

①最大手の一つで、安心感がある。
6年生ではうちが志望している学校別のコースもあり、
その学校への実績も豊富。
ただ、受講した体験授業や、先生とお話しした時に、
印象がかなり良くて是非ともここにお任せしたい!!︎という感じではなかった。

②個人塾の方は、対応も授業もしっかりしていて、
説明もクリアで信念がある。小規模でも実績が良い。
ただ、6年生時点で、うちが志望している志望校の志望校別コースはなく、
充分な対策が出来るか不安。
志望校別コースだけ、他塾に行けるものかどうかも心配がある。

一度入ったら、気軽に転塾は出来るものではないと思うので、
色々検討する中、上記の理由で悩んでおります。
体験で塾に伺った際、先生に直接質問はしようと思っていますが、
どのようなことを踏まえたらよいか整理しておきたいと思っております。

御経験者のご意見を参考にさせて頂きたく、皆様でしたらどうされるか(されたか)、
様々な観点からお聞かせ頂けましたら幸いです。
お忙しい中恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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  1. 【6039309】 投稿者: クローバー  (ID:t21jgPXvG06) 投稿日時:2020年 10月 02日 16:58

    お返事遅くなりまして申し訳ございません。
    お忙しい中、一つ一つに大変丁寧にお答えくださり感激しております。
    本当にありがとうございます。
    ご自身が以前中学受験塾講師をされていて、お子様も最難関でいらっしゃるとは‥お子様もとても優秀かつご家庭でのサポート環境も素晴らしかったことでしょうね。

    塾選びも印象は肝心なのですね。最初に感じた印象は、やはり後々より実感する事になるのかと思いつつ、最大手の安心感には大いにひかれています。
    個人塾の方は、まさに仰るような思考力、勉強というものを自分のものにするようなことを重視していて、やはりご意見を伺って後々の影響のこともやはり気になるところです。

    こちら志望校が某大学付属なのですが、大学付属校は難関進学校や御三家のような奇問・難問は出題されず、主に難関進学校向けの学習に多く時間を割くのは過剰とも伺いました。それは後々の学習面の話になるかとは思いますが、自身の場合の志望校合格のためには、最初の塾選びの際にはどのようなポイント、どのような点を最重視すべきかが特に悩んでいた所です。
    なお、子供の性格についてはかなりマイペースで、特にシビアと思われる所は早々に候補から外して考えておりました。

    個人塾で先生とお話できた時に、志望校対策のこともお伺いしたいと思いますが、志望校別コースがない場合、それだけは大手の方に通うのは、実際のところ嫌な顔されたり子供が居心地悪くならないものか‥も結構気になっています。

    最後の部分のご意見も、貴重なお話が伺えて助かります。
    カリキュラムを受けただけで合格とはならないですね・・家庭のサポートの重要性を再確認し、身の引き締まる思いです。ちなみに、『継続して物事を考えられる子どもの資質』はどのような訓練で身につけられたのでしょうか。

    もし更にアドバイス等頂けるようでしたら、お忙しい中恐縮ですが是非お願い申し上げます。
    色々な角度からご意見下さり、大変参考になりました。ありがとうございました。

  2. 【6040048】 投稿者: 中学受験塾講師経験者塾  (ID:hr/Rx9.9e9w) 投稿日時:2020年 10月 03日 09:49

     お返事、ありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。

     わが子は「優秀」ではなく、その学校に入りたいという純粋な思いと疑問に思ったら質問という前向きな姿勢があったので合格できたと思います。中学受験をスタートした小学3年生の時は、大手塾で一番下のクラスでしたから。

     それはいいとして、
     大学付属校がご希望とのこと。その通り、付属校は(早稲田、早実の系属校も含め)オーソドックスな基本を着実に固めた子が実力通り合格するという入試傾向です。
     最難関・難関の難問といわれるものも結局は「基本と基本の組み合わせ」で、それに気が付くかどうの「目の付け所」で勝負が決まります。それを「難問」と表現するのは、大量の問題にあたって経験を積み「解法を暗記する、覚える」ことを主眼にしている塾関係者や家庭教師の業者かと思います。奇問は最近お目にかかりませんし、出たとしてもみんなできないので放っておけばいいのです。

    【志望校別コースがない場合、それだけは大手の方に通うのは、実際のところ嫌な顔されたり子供が居心地悪くならないものか‥も結構気になっています】
     嫌な顔をされるかどうかは分かりませんが、「私の方で面倒見ます」とは言われるでしょう。割と熱心に見てくれるとは思いますし、下世話な話ですが大手の志望校別のコースがあるような附属なら、塾の合格実績として十分「宣伝」になるので力を入れてくれると思います。

     外部から大手の志望校別に行くと「完全アウェー」の雰囲気です。結構肝の据わった子でないと、落ち着いて勉強できないかもしれません。個人塾の先生がお付き合いの中で信頼できる方なら、早いうちから志望校研究をお願いして指導してもらうのもありかもしれません。どうしても大手の志望校別へと言うなら、個人塾の先生に復習の徹底サポートをお願いするなど、巻き込んでしまう作戦も考えられます。

     いずれにしても大学付属系ならば、普段の授業を積み残しなくきっちり基礎を固めれば合格にはたどり着きます。

    【『継続して物事を考えられる子どもの資質』はどのような訓練で身につけられたのでしょうか】
     簡単に言うと「3、4年生のうちから“なぜそうなるのかを追いかけるのが勉強”という姿勢を身に付けること」「正解を急がないこと」「自分が理解しただけでなく、人にも教えられる(伝えられる)こと」でしょうか。親御さんも“明るい”聞き役、“怒らない”伴走者(ただし、最低限やるべきことを言い訳をしてやらない時はきっぱり言う。そのかわりダラダラ言い続けない)としてお子さんに付き合ってあげることがカギになります。

     例えば算数なら低学年のうちから正解、不正解よりも「答えを導き出すための道順」を徹底的に考えてもらいます。1日1題、厳しいなら2,3日に1題、この問題は「どうしてそうなるの」とプレゼンしてもらいます。間違えていても、ちょっと方向が違うなと思っても途中で遮らず、子どもの考えを最後まで明るく、相槌を打ちながら聞きます。説明している途中で「あれっ、ヘンだよね」と子どもが気が付く場合もあります。間違っている場合でも「なるほど、そうきたか」と一度はうなずき、否定しません(ここが大切)。間違っている点をさりげなく「でもさあ、ここって…」と軽く指摘して、一緒に考えるようにします。

     入門編の教材としては、我が家はサピックスで市販している「きらめき算数脳」とか、「おりがみで学ぶ図形パズル」(Discover)なんかで、最初取り組みました。半分遊びみたいですが、勉強、という感じがせず入りやすいです。

     とにかく無意味に解法を暗記したり、覚えようとする安易なやり方をしないようにします。小4から小5前半は解法暗記でも乗り切れますが、その先は無理です。最初は出来たけど、6年になって伸びなかったという子の多くは、前半で解法暗記に走り、その癖が抜けなかった子が多いと思います。最初は大変ですが、自力で考える「勉強体力」を3~5年生の夏休みくらいまでに習慣として身に付けておくと、その後6年になって演習のだらけの授業になっても置いていかれることはなく、親御さんの手を離れて自力で進むことが可能になってきます。

     考えても分からない場合は、親御さんが糸口になるヒントを与えることもあります。真っ暗闇では嫌になるので、こっちの方向だよ、という小さな穴くらいの感覚でしょうか。

     明るく子どもさんに接しながら進めるので、骨の折れる方法で、回り道です。何度言ったら分かるの!と爆発しそうにもなります。が、「急がば回れです」。勉強嫌いにしては本末転倒ですので、できないものを数えるより、できたものを評価してあげ、もう少しで、というものを次の目標にします。さじ加減が大変ですが、親御さんはお子さんの状態を観察し続け、どういうところが長所で、どこが弱い所なのかを把握することは大事です。ご自身も脳みそに汗をかいて解説を見ながらでいいので問題を考えてみてください。

     国語は素材文(問題文)を音読して「世の中には自分と違う考えの人がたくさんいる」「いろいろな世界がある」ということを、テキストと親御さんとの会話で学びます。記述問題を中心に取り組み、まず書くことを恐れないよう、ある程度子どもの答えを受け入れてあげます。書き直して、書き直して、正解に近づけるようにしましょう。6年夏までに型がつくれれば問題ありません。選択肢問題も○×を付けて終わりでなく、どうしてこれが正解で、どうしてほかの選択肢が×なのかをしっかり「追究」します。

     理科社会は確かに覚えないと始まらないものも多いです。それは割り切るとして、でも根本は「考える学習」をしてほしいと思います。理科なら、初見の問題にあたっても「原理原則」はどうだったかな、と立ち止まって整理できるようにすることです。社会も「どうして?」を「追究」します。お米の生産量は新潟県が一番多い、で止まるのではなく「なぜ、この地域では米作りが盛んなのか」を、江戸幕府の将軍の名前を覚えるだけでなく「なぜ江戸幕府は260年以上も続いたのか」など…。「なぜ」を追い続けると、世間で言う「応用がきく」受験生になります。

     考えるクセを早くから付けておくと、ひねった問題(多くは問い方を変えているだけなのですが)、初見の問題にぶつかった時に「えっ、こんなの習ってない」と動揺したり、諦めたりせず「どこかに解答に続く突破口があるはず」という見方で問題に取り組み、自分の引き出しの中から道具(過去のできた!という経験)を引っ張り出してきて、解答への方向性をつけます。入試までに「考える勉強を続けた子」は、他の多くの受験生よりレベルが数段上にいるので、全くお手上げということにはならないでしょう。

     親御さんは勉強を教える必要はありませんが、子どもさんの簡単な質問に答えられるくらいにはしておいた方がいいと思います。難しいことは聞くことを整理したうえで先生に質問。帰宅したら、子どもさんから親御さんにプレゼンしてもらいましょう。それで親御さんが納得すれば一応OKですが、折を見てまめに復習するのがミソです。受験は積み残しを少なく、復習を重ねることで勝負が決まります。

     コロナ禍で今後の入試がどう変わっていくか読めませんが、中学校側は明らかに「もの知り」より「さまざまな局面で思考を巡らせることのできる子」を入学させたいと思っています。
    長文失礼いたしました。

  3. 【6041946】 投稿者: クローバー  (ID:t21jgPXvG06) 投稿日時:2020年 10月 04日 16:07

    再度、丁寧で素晴らしいご回答を頂き、直接お礼したい程です。拙い質問に対して、大変親身にお答えくださって本当に有難う御座います。
    お子様、そのようなとても前向きな姿勢が結果に結び付いたのですね。最初は1番下のクラスだったということで、我が子が同じようにいくとは言えないにしても、前向きに考えられるような励みになります。

    普段の授業を積み残しなくきっちり基礎を固めること、そして明るく伴走することを、その都度心掛けたいです。
    焦ってしまいそうな所ですが、やはりただ表面的なテクニックを身につけるよりも、考える癖を付けていくという事が、やはり合格に結びついていくのですね。
    この8年間、褒めて認めてをだいぶ心掛けてきて、子供は幸い現時点では勉強が好きだそうですが、やはり喧嘩や怒ってしまう事もありました。受験態勢に入ったら、真剣に思うあまり熱くなりすぎないよう気を付けつつ‥教えて頂いた事を踏まえてしっかり様子を見ていきたい思います。

    うちは、今まで見ている限りは算数の光るようなひらめきがなく、計算も早くないようで‥ ただ、基本はきちんと押さえていて、おおむね計算等は正確、課題はコツコツ真面目に取り組む方ではあります。
    算盤や公文式をやっている子なんかはやはり学校でも大変に計算が早いと聞き、スピードもしっかり鍛えておいた方が良いのかなど考えていた所でした。それも大事なのかもしれませんが、考える癖をつける事は、より意識したいです。

    志望校別コースの実際も教えて頂き、色々調べてもなかなかピンポイントで自分の知りたい事が分からず仕舞いだったので、思いきって質問してみて良かったです。
    これから体験する所でも、ご回答頂いたご意見を大いに参考にさせて頂きながら、1番気になっている事から質問してみて検討したいと思います。
    お時間頂き、大変参考になるご回答を頂きまして誠に有難うございました。

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