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【2654336】太陽の自転の方位

投稿者: どっちなの?   (ID:SkW4oXA1PPo) 投稿日時:2012年 08月 19日 11:48

「北極星から見て反時計回り」には疑問はありません。
わからないのは「西から東」なのか「東から西」なのかです。
実際の動きは「西から東」で表される地球と同じで、塾でも西から東です。しかし、なぜか「東から西」と書かれているものが多く目につきます。

予習シリーズを初めいくつかの塾のテキストを調べてみましたが、ほとんど載っていません。理科については一番詳しい「合格自在」では東から西ですが、地球と逆と書いてあるので単なるミスのようにも見えます。太陽の自転の根拠となる黒点の観察が、観察者からみた方位で記録されるので「東から西」となるため、単純に間違えているものが多いからです。

ただ、高校受験の神奈川のスレッドで、神奈川県が高校入試で東から西という誤答をしているという指摘があったのですが、神奈川県の解答は今でも訂正されていないそうです。そうなると東から西も単純な間違いではない可能性がありそうです。

どなたか詳しい方がいらっしゃったら、教えてください。どっちが正しいのでしょうか?

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  1. 【2658221】 投稿者: 実は複雑  (ID:L/eTuSzg7k6) 投稿日時:2012年 08月 22日 21:08

    >前述したように、天球上では「天体が動いていく方向がその天体の西」との約束です。

    やはり、複雑ですよね。少し長くなることをお許しください。
    この約束事には何の問題もないのです。
    ただ、自転については、地球から観測したときに、天体の手前側では左から右だけれども向こう側では右から左というような回転運動になってしまうので、この約束事は何の意味も持たないのです。また、この約束事は、地球から天体を観測したときの方位を表すに過ぎず、その天体の方位の定義とは基本的に異なります。

    回転運動の方位は、回転の中心からの方位でしか表すことができないので、比較的早くから観測が進んだ火星では19世紀に子午線が引かれ、方位が定義されました。しかし、表面が厚い雲で覆われた金星や、火星よりも遠く表面が固体ではない他の惑星では、方位は定義しようがありませんでした。

    月はやや事情が異なり、月面図も多く描かれていましたが、公転周期と自転周期が同じでいつも同じ面しか地球に向けていませんでした。このため、月面図は月の半分の平面図に過ぎず、自転を観測することはありませんでした。このため、月の方位を定義する必要に迫られていませんでした。このため、月面図の方位は書いた人によってバラバラです。しかし、1961年にソ連が有人宇宙飛行に成功し、アメリカがアポロ計画を宣言すると、その前後に月の裏側の写真等が取られたこともあって、ようやく方位を定義することになったのです。

    こうした方位は、いずれも地球と同じように行われたので、自転方向はすべて西から東です。

    太陽については、表面が固体ではないので方位の定義はありません。ですから、本来、方位で表すべきではないのです。ただ、惑星の公転運動を表す際に、しばしば太陽の北極のほうを北とすることがあるので、それを用いれば、自転の向きは西から東になるというに過ぎません。

    ただ、この回転方向を「東から西」ということは、今ある様々な定義からは難しそうです。その場合は、回転方向をいうのではなく、天球上を天体が動く方向が西の約束事を用いて、東から西に自転しているように「観測される」というしかなさそうです。観測なら、回転方向ではなく、目の前で見えている動きだけを表現することが可能になるからです。ただ、この約束事は、地球の方位ですので他の天体の回転運動は表現できないので、あくまで「見える」などの表現の範囲でしか使えません。

  2. 【2658239】 投稿者: 実は複雑  (ID:L/eTuSzg7k6) 投稿日時:2012年 08月 22日 21:15

    >前述したように、天球上では「天体が動いていく方向がその天体の西」との約束です。

    やはり、複雑ですよね。少し長くなることをお許しください。
    この約束事には何の問題もないのです。
    ただ、自転については、地球から観測したときに、天体の手前側では左から右だけれども向こう側では右から左というような回転運動になってしまうので、この約束事は何の意味も持たないのです。また、この約束事は、地球から天体を観測したときの方位を表すに過ぎず、その天体の方位の定義とは基本的に異なります。

    回転運動の方位は、回転の中心からの方位でしか表すことができないので、比較的早くから観測が進んだ火星では19世紀に子午線が引かれ、方位が定義されました。しかし、表面が厚い雲で覆われた金星や、火星よりも遠く表面が固体ではない他の惑星では、方位は定義しようがありませんでした。

    月はやや事情が異なり、月面図も多く描かれていましたが、公転周期と自転周期が同じでいつも同じ面しか地球に向けていませんでした。このため、月面図は月の半分の平面図に過ぎず、自転を観測することはありませんでした。このため、月の方位を定義する必要に迫られていませんでした。実際に月面図の方位は書いた人によってバラバラです。しかし、1961年にソ連が有人宇宙飛行に成功し、アメリカがアポロ計画を宣言すると、その前後に月の裏側の写真等が取られたこともあって、ようやく方位を定義することになったのです。

    こうした方位は、いずれも地球と同じように行われたので、自転方向はすべて西から東です。

    太陽については、表面が固体ではないので方位の定義はありません。ですから、本来、方位で表すべきではないのです。ただ、惑星の公転運動を表す際に、しばしば太陽の北極のほうを北とすることがあるので、それを用いれば、自転の向きは西から東になるというに過ぎません。

    ただ、この回転方向を「東から西」ということは、今ある様々な定義からは難しそうです。その場合は、回転方向をいうのではなく、天球上を天体が動く方向が西の約束事を用いて、東から西に自転しているように「観測される」というしかなさそうです。観測なら、回転方向ではなく、目の前で見えている動きだけを表現することが可能になるからです。ただ、この約束事は、地球の方位ですので他の天体の回転運動は表現できないので、あくまで「見える」などの表現の範囲でしか使えません。

  3. 【2658248】 投稿者: 実は複雑  (ID:L/eTuSzg7k6) 投稿日時:2012年 08月 22日 21:19

    すみません。

    パソコンの反応が悪く、2度送りしてしまったようです。

  4. 【2660207】 投稿者: どっちなの?  (ID:EIFPjdFv706) 投稿日時:2012年 08月 24日 11:42

    違うと思うよさん、突っ込んでくれてありがとうございます。
    わかった気がしていましたが、実は複雑さんの火星や月の話を読んで、ようやく太陽の自転を東西で表すのがなぜ乱暴なのか、すっきりと理解できました。

    方位が定義されている天体では、自転方向は西から東。
    回転の方位は回転の中心からしか表せないので、方位が定義されていない太陽では、方位で表すのは少し乱暴だけれども、太陽の方位を想定すると地球や火星、月と同じで、やはり西から東になる。また、太陽を中心に公転する惑星を説明する際の方位を使うと、やはり西から東。
    しかし、地球の方位を用いれば、太陽の自転そのものは表現できないけれども、地球から観察できる太陽の表面に限った移動の方位は東か西となる。だから、太陽の自転の証拠である黒点の移動は、東から西と表される。
    このために混乱が生じている。

    うーん、深いですね。

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