IB校との本格的な教育提携「特別最新レポート」

IB校との本格的な教育提携「特別最新レポート」

inter-edu’s eye

国内における先進的なIB(国際バカロレア)教育をリードするアオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、A-JIS)との教育連携に向けて準備を進めてきた文京学院大学女子中学校 高等学校(以下、文京学院)の最新状況と今後の展望についてご紹介します。

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これからの未来を見据えた教育現場

新たな教育体制の導入という大きな試練に挑む文京学院の現状について、副校長の佐藤泰正先生からお話をうかがいました。

副校長の佐藤泰正先生
副校長の佐藤泰正先生

インターエデュ(以下、エデュ):文京学院とA-JISとの間で実施されている交流活動について教えてください。

佐藤先生:教育提携においては授業よりも先に、生徒同士の交流が始まっています。学園祭では合同ダンスチームによる練習の成果を披露したり、六義園での写真コンテスト実施も両校の生徒から非常に好評でした。また、A-JISの生徒たちとのバスケットボール交流試合も予定されています。
12月から両校合同で本格的な授業がスタートしますが、研修による事前のすり合わせからは、教育指導の進め方がそれぞれ異なる点に気づくことができました。例えば、A-JISではすべての授業を英会話で実施しているので、合同授業のハードルが高いというもので、一条校(日本の一般的な学校)とインターナショナルスクールとの大きな違いでもあります。両校がお互いのカリキュラムに則って教育活動を行っていますが、生徒たちにとってプラスになる学習計画を立てています。

A-JIS文化祭でのダンス発表
A-JIS文化祭でのダンス発表
六義園での合同写真コンテスト
六義園での合同写真コンテスト

エデュ:念願の合同授業が始まるわけですね。

佐藤先生:10月には中高問わず希望者を募り、A-JISの授業に参加するのですが、そのための準備や英会話講座を行っています。またIBの授業は、生徒自身がテーマを考えて取り組む探究活動のようになっており、本校でもどのように学びを進めていくのかがポイントになります。そのためには、日本従来の教育の仕組みを超える必要性があるとも考えています。教育の転換期を迎えた本校でも、専門家である併設大学の外国語学部の教授による知見をいただきながら、今後の教育を見直すワークショップを検討しています。

A-JISでの教育視察風景
A-JISでの教育視察風景
中1探究の授業
中1探究の授業

エデュ:A-JISとの教育提携で中高生が一緒の校舎で過ごすようになりましたね。

佐藤先生:今後は中学からの一貫生がリーダーとなり、高校からの入学生の手本となる状態にしたいと考えています。学年は異なっても一緒のフロアで過ごすようになりましたので、特に中3生には高校から新たな生徒が加わることを意識して、本校の3年間で学んだ要素を発揮しながら主導していってもらいたいですね。いずれは他学年横断型の学習活動を取り入れる予定です。

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未来創造教育で引き出される「見えない学力」

探究・ICT・国際教育をキーワードとした文京学院オリジナルの未来創造教育についてもお話をうかがいました。

エデュ:文京学院が掲げる未来創造教育について教えてください。

佐藤先生:3つのi「Inquire=生徒主体の探究」「ICT=情報通信技術の活用」「International=実践的な国際教育」を組み合わせた未来創造教育は、これからの新しい教育の形を実現していくものです。そのための第一歩として、中学で取り組む探究に本腰を入れています。学校によって探究の学習内容は異なりますが、本校では教科学力以外の「非認知スキル」に注力しており、以前からシラバス・カリキュラムを検討してきた結果、2021年度からは文系と理系それぞれの教員が交互に授業を展開して一つのテーマを深掘りしています。また、大学生が授業での指導に加わり、放課後の自習教室でメンターを担当する試みも始まっており、生徒たちとの年齢・世代が近い大学生のおかげで、多様な意見が引き出されています。

先生方のアイデアが光るオンライン授業
先生方のアイデアが光るオンライン授業
ICT機器を存分に活用した授業を実施
ICT機器を存分に活用した授業を実施

エデュ:中学からの指導にも工夫をされているのですね。

佐藤先生:学習に対しての目的意識を持たせ、探究に必要とされるリサーチスキルを培うためには、中学の段階から育てていく必要性があり、調べた結果を自らの知識や経験則を複合してまとめあげる学びの繰り返しが、高校生になってようやく形になるという流れになっています。中学の段階では、他者の話をじっくり聞き取り、図表などの資料からも本質を捉えられるように、探究学習の要素を取り入れた指導をしています。この繰り返しは、発表時に聞き手がどのように受け止めているかを意識しながら考えを伝えるスキルの向上につながっています。高3になれば推薦入試の面談対策が始まるので、授業だけでなく日々の努力を記録するポートフォリオとしてもICT機器を活用してもらいたいと考えています。

学習の過程を蓄積するタブレット活用
学習の過程を蓄積するタブレット活用

エデュ:テストの得点以外の要素も重要視しているわけですね。

佐藤先生:すべての生徒が多様な才能を持っており、それを活かせる進学先を自ら客観的に考えるには、ポートフォリオとしてまとめることが有効です。理数教科であれば仮説を立てて研究に取り組んで結果を出すまでの過程をふり返ります。部活動ならば目標を達成するまでの努力やチームメイトとの関わりを見つめ直します。例えば、スポーツ科学コースの生徒は部活動での活躍をレポートにまとめ、大学でのプレゼンテーションで見事に合格することができました。さまざまなアプローチで普段の学校生活から見えない学力が育っていることがよく分かります。

生徒からの人気がある理系の実験授業
生徒からの人気がある理系の実験授業
コミュニケーションを重視したグループ学習
コミュニケーションを重視したグループ学習

エデュ:授業の枠を超えた取り組みにも参加しているとお聞きしました。

佐藤先生:民間企業の主催でビジネスプランを競い合う「キャリア甲子園」に参加しており、2020年度は本校のチームが全国の高校生による2,000以上のチームから決勝大会まで勝ち進む結果を出しました。この取り組みを通して、他者にアイデアを伝える方法から、発表に使用するICT機器の使い方に至るまでのスキルが格段に向上しました。私たち教員の予想を大きく上回る成長や積極的な姿勢に驚かされたものです。

中学校で取り組む教育活動の数々 ≫

エデュ:中学受験にチャレンジする受験生へのメッセージをお願いいたします。

佐藤先生:中学入学時から10年後には、現在とは異なる時代が待ち受けていることでしょう。本当に必要とされるスキルを身につけさせることが本校の使命だと考えていますので、何が必要なのかを明確に提示していきます。近年の理系学部は大学院まで進む傾向が強くなっており、単に知識を詰め込めばよいという時代ではありません。進学自体を目的にするのではなく、生徒一人ひとりが希望する進学先を提案し、納得したうえで結果を出せる指導をしていきます。
生徒本人の満足度を大切にしたいので、在校中は厳しいことを要求することもあるかもしれませんが、それは本校が考える教育の一環としてご理解いただきながら、安心して入学してもらいたいと思います。すべての生徒の可能性を手厚い指導でしっかりと伸ばしていきますよ。

大学進学後を見据えた進路指導 ≫

編集者から見たポイント

A-JISの先進的な学び方を柔軟に取り入れ、生徒たちの成長を第一に考えた文京学院の教育姿勢が強く感じられる取材となりました。先生方による使命感と、高度な授業内容にチャレンジする生徒たちの頑張りがどのように結実するのか、これからの最新情報にご期待ください。

イベント日程

イベント名 日時
中学校説明会・文京生体験 2021年10月24日(日) 10:00~
文女祭(学園祭) 2021年11月5日(金)、11月6日(土)
授業が見られる説明会(中高同日開催) 2021年11月13日(土) 10:00~
中学校説明会・思考力/英語入試体験 2021年11月23日(火・祝) 14:10~17:30
中学校説明会・入試解説① 2021年11月28日(日) 10:00~11:30
中学校説明会 2021年12月4日(土) 14:30~16:00
中学校説明会・教科型入試体験 2021年12月19日(日) 8:40~12:00
中学校説明会・入試解説② 2022年1月9日(日) 10:00~11:30
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