自立した女性を育むハーバード大学発の「LADYプログラム」

自立した女性を育むハーバード大学発の「LADYプログラム」

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日本大学豊山女子高等学校(以下、豊山女子)では、2017年度から国公立大・難関私立大を目指すA特進クラスがスタートしました。このクラスの大きな特長の一つに「LADYプログラム」があります。Leadership and Action for Determined Youthの頭文字を取ったもので、ハーバード大学生が中心となって企画し、世界で活躍できる女性リーダー育成を応援するプログラムです。A特進クラス担当の先生とプログラムを受けた生徒に「LADYプログラム」の内容や成果などをお聞きしました。
グローバル教育全般の紹介記事はこちらからご覧ください。

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「LADYプログラム」の活動目的やその内容とは

「LADYプログラム」への参加について、A特進クラス担当の杉田竜之介先生は「社会において自立して活躍できる女性の育成が大きな目的です」と説明してくれました。グローバル社会をたくましく生き抜く力を育むとともに女性の社会進出における問題に目を向け、改善策を考えることも求められる内容で、プログラムの最終ミッションは、高2の修学旅行で行われるハーバード大学でのプレゼンテーション。女性に関する諸問題を調べ、改善策を見出し大学生を前にして英語で発表します。大舞台を前に、豊山女子生は高1からプレゼンテーションの練習をしたり、英語力を高めたりして準備を進めていきます。

杉田竜之介先生
A特進クラスの担任で、英語科主任でもある杉田竜之介先生は、海外研修の責任者も務めています。
高3生の東さん
A特進クラスで高3生の東さん。クラス委員長として皆の先頭に立ちながら、志望校合格を目指しています。

段階を踏んでハーバード大の舞台へ

実際には高1からどのよう段階を踏んで準備を進めていくのでしょうか。また、「LADYプログラム」を体験したことでどのような学びがあったのでしょうか。

ハーバード大学に向かうまでの準備

東さんは、豊山女子に入学しようと思ったきっかけは何でしたか。

東さん:英語の勉強がとにかく好きで、高校に入ったら英語力を高めたいと考えていました。豊山女子は、カナダやボストンなど海外に行く機会が多いので、入学を決めました。

ハーバード大学でプレゼンテーションをする前にどのような準備をするのでしょうか。

東さん:高1の秋からボストンについて調べる授業があり、3学期に調べた内容をまとめて英語でポスターセッションを行います。私は、ボストンといえばレッドソックスが頭に浮かんだので、チームに在籍していたことのあるベーブルースなどについて調べました。友だちは建物や歴史、地元出身の偉人などを調べていました。

高1の秋にポスターセッションを行った東さん。もちろん当時から英語でしっかりと発表する姿に注目です!

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ポスターセッションはどのように評価されるのですか。

東さん:良いと思った発表内容にシールを貼って投票しました。中には意見を言ってくれる人もいて、プレゼン本番に向けてどうしたらいいかを考えるきっかけになりました。

杉田先生:高1の段階では、英語を使うこととプレゼンテーションスキルを養うことを第一目的としています。特進クラスに限らず他のクラスでもこうした機会を多く設けています。

ポスターセッションを基にハーバードで発表するのですか。

杉田先生:いえ、内容は変わります。1年の終わりからは女性に関する問題をリストアップし、その中から深掘りしたいテーマを生徒たちが選択します。

東さん:私は、LADYプログラムには女性リーダーを育成する狙いがあると知っていたので、リーダーについて研究しました。似た発表内容の人たちとグループを作って、女性が少ない職業について調べ、なぜ少ないのか、問題点や改善点などを話し合いました。

グループワーク
難解なテーマでも、まずはグループワークで取り組めば大丈夫。進めていくうちに、自分自身が取り組むべき問題が明確になっていきます。
中学生もしっかり学べる「国際交流教育」 ≫

杉田先生:グループで調べて発表した後、個人でさらに深めていきたい内容を深く掘り下げ、まとめたものをハーバード大学でプレゼンテーションします。

東さん:準備を進めるうえで大変だったのは、細かい事柄や心情もすべて英語で書かなくてはいけなかったことと、持ち時間が3分なので過不足なくまとめるのが大変でした。でも、最終的にはうまくいったと思います。

ボストンでの過ごし方とハーバード大学でのプレゼンテーション

修学旅行を兼ねたボストンでの活動内容はどんなものでしたか。

東さん:11月に5泊7日の日程で現地に向かいました。ハーバード大学は、歴史と風格が感じられる美しい建物や、勉強熱心な学生が集まっており、とても良い環境だなと感じました。在校生の講義も聞けて有意義な時間になりました。

杉田先生:他にもマサチューセッツ工科大学(MIT)やヒラリー・クリントンさんが出身の女子大であるウェルズリー大学(Wellesley College)も見学しました。それぞれの大学に異なる魅力があって刺激を受けました。

東さん:プレゼンテーション本番では、今までにないぐらい緊張しました。でも、なかなかない経験だと思い直し、貴重な場を楽しもうと心を切り替えることができました。

ハーバード大学で学生の講義やアドバイスを受けている豊山女子の皆さん
ハーバード大学で学生の講義やアドバイスを受けている豊山女子の皆さん。
修学旅行らしいコースめぐり
美術館やショッピングなど、修学旅行らしいコースめぐりも楽しむことができました。
動画で紹介するボストン修学旅行のようす(Facebook) ≫

帰国前後で実感できた変化はありましたか。

東さん:これまでは、間違えたら嫌だなと思って発言を控えることもあったのですが、海外でさまざまな経験をして間違ってもいいからベストを尽くそうという考えに変わりました。また、たくさんのロールモデルに出会えて、将来を考えるきっかけになりました。

ハーバード大学でのプレゼンテーション本番の風景
ハーバード大学でのプレゼンテーション本番の風景。A特進クラスは全員参加の一大イベントです!
学校を知るには見学するのが一番! ≫

豊山女子の強みや魅力

海外での経験がさまざまな面で良い影響をもたらしているのですね。

東さん:はい。帰国後は、高1生に対面して現地のプレゼンテーションを再現したのですが、堂々と話すことができました。

杉田先生:生徒の英語力向上をねらって普段の授業では「四技能をバランスよく、いつでもどこでも」となるように工夫していますね。例えば、作文を書かせたり、発表する機会を多く設けています。授業外でもネイティブの先生が5人いますので、コミュニケーションを取る環境が整っていると思います。

現地でのプレゼンテーションを再現
帰国後も高1生に対面して現地でのプレゼンテーションを再現。こうして豊山女子の新しい文化が伝統として受け継がれていきます。
勉強の成果が活かされる進路指導にも注目 ≫

入学して良かったと感じることはありますか。

東さん:はい。英語が好きで入学して、学びを重ねていく中で夢や目標を考えるきっかけがたくさん生まれました。いろいろな目標を持った仲間に出会えるのも豊山女子の魅力だと思います。

杉田先生は豊山女子の生徒たちのどんな印象を持っていますか。

杉田先生:優しく穏やかで素直な生徒が多いですね。また、その中にも深い考えや問題意識を持った生徒が多いと感じます。そういった生徒たちの自主性を重んじながら指導するよう心掛けています。

編集者から見たポイント

さまざまな準備を経て、豊山女子の生徒たちはハーバード大学での大舞台に立ちます。今回は紹介できませんでしたが、高1・高2の希望者を対象にしたカナダ海外英語研修もあります。こちらにも参加した東さんは「ボストンに行く前に英語力を試すことができて楽しかった」と感想を話していました。多くの人たちから刺激を受けて、グローバル社会で活躍できる女性を育成する。「LADYプログラム」には、豊山女子の教育方針そのものが詰め込まれた取り組みになっています。

イベント日程

イベント名 日時
文化祭 ※入試コーナー(全体会・個別相談)あり 2019年10月26日(土)・27日(日)
9:00~15:00
中学校見学会 ※要予約 2019年11月2日(土)
10:00~
中学校見学会 ※要予約 2019年11月9日(土)
10:00~
第5回 中学校説明会 ※要予約 2019年11月23日(土・祝)
10:00~
中学校見学会 ※要予約 2019年11月30日(土)
10:00~
2科入試プレテスト ※要予約 2019年12月7日(土)
14:00~
新タイプ入試プレテスト ※要予約 2019年12月14日(土)
14:00~
2019年度の中学校説明会・公開行事 ≫

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