生徒と先生が一丸となって行う“新しい学校づくり”

生徒と先生が一丸となって行う“新しい学校づくり”

inter-edu’s eye

新設2年目を迎えたドルトン東京学園中等部・高等部(以下、ドルトン)では、生徒自身が学校づくりを担おうという活気に溢れています。生徒の発案によって生まれた生徒会組織「Dalton Student Council」(以下DSC)は、学校生活をよりよくしたいと願う生徒の集いです。今回はDSCのメンバーとサポートを行う先生方にインタビューを行い、取り組みや今後の意気込みについて語っていただきました。

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生徒がやりたいことを叶えるための集団“DSC”

生徒会の概念を取り払い、新時代の組織づくりを行うDSCは、生徒会長のようなリーダーをあえて作らず、メンバー同士のフラットな関係を目指しました。
メンバーは選挙ではなく、自主的に参加を希望した生徒を選出することで、“やる気”を一番に尊重したいという生徒たちの考えを反映しています。

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生徒全体の意見を吸い上げて形にすることが使命

活動にかける熱い想いを話してくれたのは、DSCで学校全体の総合的な改善を担う「情報共有班」と10月のスポーツフェスを運営する「行事班」の皆さんです。

DSCの組織づくりは現在進行中。休みの日にも関わらず、ミーティングを重ねる積極的な姿が印象的です。
DSCの組織づくりは現在進行中。休みの日にも関わらず、ミーティングを重ねる積極的な姿が印象的です。

エデュ:DSCはどのように誕生したのでしょうか。

Aくん:生徒が中心になり、もっとやりたいことを実現できる学校にしたいという思いで立ち上げを考えました。初めは僕個人の意見だったのですが、興味のありそうな友だちに声をかけると4人の仲間が集まって、彼らと一緒に先生方に向けてDSCの必要性をプレゼンしようということになりました。
プレゼン後、学校の承認を受けてからは講堂で生徒全体に発信をして、さらに仲間を募ったのですが、学校生活の環境改善を行っていた「学ぶ環境を整える委員」の生徒の多くが仲間に加わってくれましたね。

エデュ:組織づくりで大切にしていることはありますか。

Bさん:私たちは従来の生徒会のように、生徒の中で上下関係や偉い存在をつくりたいとは思っていません。あくまで全校生徒の意見を吸上げて、みんなが望む理想の学校をつくるための進行役として、活動をしていこうと思っています。

エデュ:これまで携わってきた活動内容を教えてください。

Cさん:情報共有班で力を入れているのは、“服装ルールの改正”についてです。現在は学校のエンブレムが入ったアイテムを一点身に着けることが決まりとなっています。確かに、他校と比べれば制服の着こなしの自由度は高いのですが、より自由なコーディネイトを楽しみたいという声が上がっているのです。エンブレムの入っているアイテム数を増やすか、そもそものエンブレムの規定をなくすのか、ドルトン生として恥ずかしくない服装を保ちつつ、より自由度を高める方向で話し合いを進めています。

Dさん:行事班では10月にあるスポーツフェスの運営について話し合いを行っています。前回は引き分けになったとき、じゃんけんで勝ち負けを決めたのですが、不満の声が多く上がりました。みんなが納得できる勝敗の決め方を模索中です。スポーツフェスを盛り上げるために頑張ります!

行事班のミーティング。
行事班のミーティング。この日はスポーツフェスで行うドッヂボールのルール決めを行いました。
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エデュ:これからやってみたい取り組みはありますか。

Aくん:1年生と2年生の交流の場を作っていきたいです。僕たちにとっては初めての後輩が入学してきたので、先輩後輩であってもドルトンらしく、壁のない関係性を築いていけるような企画を積極的に打ち出していこうと思います。

Bさん:「こんな委員会があったらいいのでは?」「自分はこんな部活動を作りたい」といったさまざまな声が上がっています。実際には、活動場所や施設の確保をはじめ部活動の立ち上げにはいくつものハードルがありますが、生徒一人ひとりの意見の実現に向けて環境を整えていきたいです。

エデュ:ドルトンに入学してよかったと思うことは何ですか。

Cさん:生徒のやりたいことに先生たちが真剣に向き合ってくれることがうれしいです。やりたいことにチャレンジをすることを応援してくれて、熱心に話をきいてくれます。

Dさん:授業がとても面白いです。自分の意見を発表したり、友だちと一緒に考えたりする内容が多くて、これまでやってきた勉強方法が入学してから大きく変わりました。一人一台PCを持っていて授業に活用するので、社会に出てからも必要な知識が今から学べる環境もいいと思います。

自分たちの意見をパワーポイントでまとめ、先生方に発表をしているようす。
自分たちの意見をパワーポイントでまとめ、先生方に発表をしているようす。まずは自分たちで話し合ってから先生方のフィードバックを受けます。

エデュ:受験生に応援メッセージをお願いします。

Aくん:ドルトンは勉強以外にも自分を成長させてくれる環境があります。学校の歴史を自分たちの手で作っていける楽しさを一緒に体験しましょう! 

Bさん:やりたいことが見つからない、自分を変えたいと思う人こそドルトンに来てほしいです。入学すれば学校の概念が必ず変わりますよ。

Cさん:先生と生徒の信頼関係はどの学校にも負けません。ドルトンでは先生たちが集団生活をつくる大切な仲間になってくれます。

Dさん:学校は緑に囲まれた素敵な環境で、施設もとても充実しています。最高の学び舎になること間違いなしなので、学校選びに迷っている方はぜひ一度学校見学に来てみてくだい。

“一人前の大人”として接することで互いを認め合う

DSCをサポートする先生方にお話をうかがいました。

右から伊東佳奈美先生、石井信博先生、島田健杜先生。
「限られた代表者だけで決めるのではなく、全員参加型で問題解決を目指すDSCの考えは一般的な生徒会とはまったく違う存在意義がある」と話す先生方。右から伊東佳奈美先生、石井信博先生、島田健杜先生。

エデュ:DSCは生徒が自発的に作り上げたということですが、ドルトンではどのように生徒の自主性を促しているのでしょうか。

石井先生:ドルトンの教育は「欲しがるのであれば何か行動を起こしなさい」というスタンスです。基本的には生徒が自由に学ぶ環境を尊重しているので、決まりはできるだけ作りたくはないのですが、まったく作らないのは不可能。生徒たちには、自分たちが自由に行動できる範囲内でルールを作ってほしいのです。そのためには、頭をフル回転させて考え、問題に気付くことが必要となります。「もっとこうしたほうがいい」「可能性を広げたい」という生徒の理想があれば、自然と自発的に行動ができるようになるのです。

エデュ:生徒をサポートするうえで大切にしていることはなんですか。

伊東先生:生徒を子ども扱いせず、一人前の大人として接するように心がけています。なるべく対等な立場で話をすることで、信頼関係が生まれるのです。一期生は「一緒に学校をつくるぞ!」という強いスピリットがあるので、彼らの意志や理想を実現するために、大人が口を出しすぎず、見守っていければと思っています。

エデュ:DSCを通じて生徒が成長したと感じることを教えてください。

島田先生:全体としてはこれまで漠然としていた“生徒たちのやりたいこと”が形になってきていると思います。生まれたての組織ですが、徐々に具体的な行動がとれるようになってきたと感じます。
生徒一人ひとりを見ていると、リーダーシップを発揮できるようになったり、物事の問題意識を持てるようになったりと目覚ましい成長を遂げていますね。中には、個人のレベルアップのために、学外に飛び出して模擬国連に参加した生徒もいます。自分がすべきことを模索しながら自立するために戦っている生徒たちを頼もしく思います。

エデュ:受験生にメッセージをお願いします。

伊東先生:ドルトンは生徒や教員、保護者の皆様が一丸となって学校づくりをしています。形のないものを作れる楽しさを体験したいと思う生徒が集まってくれたらうれしいです。チャレンジ精神の旺盛な3期生の入学を心から楽しみにしています。

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編集者から見たポイント

生徒の自主性を尊重するドルトンでは自由であるからこそ、問題提起やそれを解決する力が必要になります。中学生のうちからまるで大学生のようなハイレベルな要求に生徒たちの考える力が磨き上げられているのだと感じます。今年から2学年編成となり、学年を超えた交流が生まれることで、どのような変化があるのかとても楽しみです。

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イベント日程

イベント名 日時
学校説明会 9月26日(土) 10:00~12:00
学校説明会 10月11日(日) 10:00~12:00
入試体験 11月7日(土) 10:00~12:00
入試体験 11月14日(土) 10:00~12:00
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