ドルトン東京学園1期生が過ごした実のある半年間

ドルトン東京学園1期生が過ごした実のある半年間

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2019年4月に第1期生を迎えたドルトン東京学園中等部・高等部(以下、ドルトン)は、世界が注目するドルトンプランを軸とした教育を行うことで大きな注目を集めている新設校です。中学1年生の生徒3名と英語科の先生にインタビューを行い、この半年間を振り返っていただきました。

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生徒が自主的に考えながら作り上げる学校行事

ドルトンの学校行事は、生徒たち自身が楽しみながら企画力や創造力を高められるのが特長です。6月のスポーツフェスでは、ゴールドッヂやフラッグフットボールなどの珍しい種目にチャレンジ。9月には、ラボ(探究学習)の時間に行う学習成果やハウスごとのチームで研究を発表するSTEAMフェスも開催しました。また、10月には中世英国の世界を再現したブリティッシュヒルズで3日間英語漬けとなる宿泊研修が行われ、生きた英語を学びました。

初めてのスポーツフェスに採用された種目は、体力差に関係なくみんなが楽しみながら参加できるものになりました。
初めてのスポーツフェスに採用された種目は、体力差に関係なくみんなが楽しみながら参加できるものになりました。
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伸び伸びと成長している1期生の毎日

図書委員を務めるM.Hさんの通学時間はもっぱら読書三昧だそうです。
図書委員を務めるM.Hさんの通学時間はもっぱら読書三昧だそうです。
社交的なY.Tさんは、アートフェスに向けバンドを結成して猛練習を続けています。
社交的なY.Tさんは、アートフェスに向けバンドを結成して猛練習を続けています。
所属するバスケ同好会は、練習計画や目標を自分たちで立案。やりがいがあると話すA.Tさん。
所属するバスケ同好会は、練習計画や目標を自分たちで立案。やりがいがあると話すA.Tさん。

インターエデュ(以下、エデュ):ドルトンに入学しようと決めた理由を教えてください。

M.Hさん:施設がとてもきれいで体験授業もわかりやすかったことと、大学は美大を目指しているので、目標のために自由な時間を使えるラボの時間で思う存分、作品が作れると思ったからです。

Y.Tさん:新設校の1期生になれるというわくわく感と、日本唯一のドルトンプラン実践校で他にはない経験ができそうと期待して選びました。

A.Tさん:ラボの時間などで、自分が興味を持てる何かを見つけられるかもと感じました。周りに流されやすい性格なので、ドルトンで個性を磨きながらその弱点を克服したいと思ったことが、入学の決め手になりました。

エデュ:日々の学校で楽しいと思うこと、頑張っていることを教えてください。

M.Hさん:私は理科が好きで、特にハイテクな顕微鏡でミジンコを観察したのが面白かったです。部活は美術部で副部長を務め、デッサンなどに熱中しています。

Y.Tさん:クラスやハウス、サッカー部など色んなチームがあって、友だちがたくさんできます。授業もみんなで協力し合う“協働”が意識されていて、美術の授業ではサッカーのユニフォームを友だちと一緒に描いたのが楽しかったです。

A.Tさん:授業はどれも好きですが、数学β(図形)は苦手なので、ラボの時間に先生へ質問したりして頑張っています。

エデュ:ブリティッシュヒルズでの英語研修では、どんな体験をしましたか。

M.Hさん:中世ヨーロッパにタイムスリップした気分でした。英語で説明を受けてお菓子のスコーンづくりに挑戦したときは、友だちと一生懸命に質問をしました。緊張しましたが、英語での質問が「伝わった!」と思える瞬間がうれしかったです。

Y.Tさん:先生とすれ違うとき「How are you?」と自分から声をかけていたら、英会話がどんどん楽しくなりました。英語で食事のマナーを教わったときは、実際にコース料理を食べながら実践したので、しっかり身に付きました。

A.Tさん:砂でキャンドルをつくる体験をしました。先生から話しかけてくれるので、英語でコミュニケーションを楽しむ自信がつきました。来年のオーストラリア語学研修に向けて、会話がスムーズにできるよう、英語を学びたいです。

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誰もが個性を活かせる学校でありたい

生徒たちの姿を、先生はどのように見ているのでしょうか。学年主任で英語担当の石井信博先生にうかがいました。

「入学時は遠慮がちだった生徒たちも、今ではいきいきと自分を表現するようになってきました。先生たちも職員室にこもらず、共有スペースのラーニングコモンズなどで仕事をするので、生徒とよく会話をして、交わります。生徒の身近な存在になることで、個々の成長に敏感でいられるのです。ドルトンは生徒の意志を尊重し、部活動の新設や行事などに取り組んでいます。10月に入り、学校側から提案する前に「生徒会を作りたい」と声が上がって、学年としての成長を強く感じました。ドルトン東京学園の歴史はまだ始まったばかり。自ら考えて行動することが好きな子に2期生として入学してほしいと思います。一緒に新たな伝統を作っていきましょう」。

「まずは何でも自由にやってみて。私たちがフォローします」と石井先生。
「まずは何でも自由にやってみて。私たちがフォローします」と石井先生。
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編集者から見たポイント

授業、行事、課外活動など、みんなが過ごすドルトンでの毎日で起きる出来事。どの話をしていても、生徒たちには「自分で選んで取り組んでいる」という明確な意志があり、学習者(生徒)自身が学びの主役であると定めるドルトンの精神がしっかりと根づいているのを感じました。1期生や先生方は、後輩たちの入学を心待ちにしています。ぜひ一度、学校へ足を運んでほしい新世代の学校です。

イベント日程

イベント名 日時
授業見学会 2019年11月13日(水) 10:00~12:00
第1回 入試体験(午前の部) 2019年11月16日(土) 10:00~12:00
第1回 入試体験(午後の部) 2019年11月16日(土) 13:30~15:30
第2回 入試体験 2019年11月23日(土) 10:00~12:00
アートフェス見学会 2019年11月30日(土) 10:00~14:00
第1回 過去問題解説 2019年12月7日(土) 10:00~12:00
第2回 過去問題解説 2019年12月21日(土) 10:00~12:00
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