東京都立 武蔵高等学校附属中学校

基本情報

東京都立 武蔵高等学校附属中学校

学校紹介

都立武蔵高校を設置母体として平成20年に開校。多摩地区唯一の併設型都立中高一貫教育校。高校は昭和15年、府立第十三高等女学校として創立。

住所

武蔵野市境4丁目13番28号

電話番号

0422-51-4554

過去の入試データ

募集人員

年度 2014 2015 2016 2017
60 60 60 60
60 60 60 60
120 120 120 120

応募者数

年度 2014 2015 2016 2017
317 339 316 282
251 254 267 252
568 593 583 534

受検者数

年度 2014 2015 2016 2017
302 318 306 261
236 239 258 237
538 557 564 498

合格者数

年度 2014 2015 2016 2017
60 60 60 60
60 60 60 60
120 120 120 120

実質倍率

年度 2014 2015 2016 2017
5.03 5.30 5.1 4.35
3.93 3.98 4.3 3.95
4.48 4.64 4.7 4.15

適性検査分析

  • 2018年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章1 串田孫一「考えることについて」による
      文章2 出口治明「人生を面白くする 本物の教養」による

      出題形式:例年通り、2つの文章を読む問題形式です。問題3までありますが、問題1が(1)・(2)とあるので、文章読解の問題が計3問、最後の1問が作文問題です。
      内容:文章1・文章2ともに、「ものの考え方」について書かれています。
      問題1の(1)は「知ること」の出発点にある気持ち、(2)は、「知ることができた」ときの気持ちを答えるものでした。どちらも解答となる箇所(かしょ)は見つけやすいものでした。問題2は、理由説明問題ですので、因果関係を読み取るだけです。必ず正解したいところです。問題3は、例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも「これから学校生活や日常生活の中で、何を大事にし、どのように行動していくか」という頻出のものでしたので、取り組みやすかったことでしょう。

      適性検査Ⅱ

      大問1はさいころを扱った問題でした。受検生にとってはなじみ深い題材です。
      問題1は展開図を書く問題で、実際にさいころの面のスケッチを描くものです。問題2はさいころの目を使って式を立てる問題でしたが、ルールに従うことができれば答えることは簡単です。問題3は鏡に映したさいころについて考える問題です。6の目以外が4個ずつ映ることに気が付けば正解にたどり着ける問題です。
      大問2は「橋」をテーマにした問題でした。
      東京の日本橋周辺の江戸時代から現在にいたるようすについて、図・表、会話文をもとにして分析し、記述する問題です。問題1は橋の役割などまとめた表の穴埋め問題、問題2は江戸時代の店の種類などの割合を求める問題、問題3は地図と年表を使って日本橋周辺の町ようすの変化を記述する問題でした。記述問題は、会話文と計算した割合、地図と年表を関連づける必要がありました。
      大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
      問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。

      適性検査Ⅲ

      例年通り、武蔵高附属中独自作成の大問2題構成でした。
      大問1は「来場門の作成」を題材にした問題でした。
      問題1はストレートな算数の面積計算の問題、問題2もストレートな体積を指定された直方体の展開図を描く問題で、たいへん平易なものでした。問題3はルールに基づき規則性を探す問題で、時間が多めにかかるでしょうが解答作成に迷う問題ではありませんでした。
      大問2はシカの食害から食物連鎖、個体数のバランスへとつながっていく問題でした。問題1はグラフの読み取りで平易なものでした。問題2は調査方法の工夫を考える問題で、解答を作成しにくい問題でした。問題3は食物連鎖の図をもとに、ある条件下でコヨーテの数が減らない理由を考える問題で、やはり解答を作成しにくい問題でした。
      大問2の問題2・3をじっくり考える時間を作れたかどうかが明暗を分けるのではないでしょうか。

  • 2017年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章1 木皿泉「木皿食堂2 6粒と半分のお米」による
      文章2 武田双雲「伝わる技術」による

      出題形式:例年と同じく2つの文章を読む問題形式です。問題3まであり、文章読解の問題が2問、最後の1問が作文問題です。
      内容:問題3の問題文にも書かれているように、文章1・文章2ともに、「自由」についての考え方について書かれています。問題1、2は、どちらも「具体例を一つ、本文中から探して書きなさい」というものでした。2題とも具体例を探すという問題になったのは、これが初めてです。どちらも解答となる箇所(かしょ)は見つけやすく、とくに問題2は、「何のためにそうするのかがはっきり分かるように」という指示まで出されていますので、必ず正解したいところです。問題3は例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも特別なものではないので、取り組みやすかったことでしょう。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「図形」がテーマで、立体の見方・対称性・規則性を見つける問題です。簡単な例を具体的に書き出して、作業をする中で解答を導き出していけるとよいでしょう。特に問題1は必ず得点したいところですが、同じ大きさの正三角形を答えるというようなミスは禁物です。問題2は、Aグループの枚数が(3の倍数+1)、Bグループが(3の倍数)になっていることに注目し、その差の1は3本の対角線の交点がある「き」の三角形であることに気が付ければスピーディーに解答にたどりつけます。問題3は問題文の誘導に従って規則性を検証する問題です。
      大問2は「食」をテーマにした問題でした。図や表だけでなく、会話をもとにして分析をするという毎年恒例の形式が中心でしたが、割合を計算する問題が小問で出たり、記述の際の条件が少なくなったりと、例年とはやや異なる部分も見られました。書くべき分量も多いので、他の大問に差し支えない時間で解き終えたかがポイントでした。
      大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。

      適性検査Ⅲ

      武蔵高附属中独自作成の問題で大問2つの構成でした。大問1は「3目並べ」を題材にした問題でした。通常の3目並べでルールを確認した後、立体化して空間把握力をみる問題に発展していきます。説明をする問題は初めての空所補充になり、昨年度に比べて解きやすくなりました。
      大問2は「塩の作り方」を題材にした、会話の読解が正解への鍵となる武蔵高附属中らしい問題でした。大問1同様、昨年度より解きやすく感じた受検生が多くいたことでしょう。
      総じて、今年度も適性検査Ⅲは高得点が必要と推測されます。

  • 2016年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章1 菊田まりこ「本は心の友だち」による
      文章2 茂木健一郎「ある時脳ははばたく」による
      出題形式:例年と同じく2つの文章を読む問題形式です。問題3まであり、文章読解の問題が2問、最後の1問が作文問題です。
      内容:文章A・文章Bともに、読書をすることのメリットが書かれています。どちらも読書をするべきだという立場で書かれているので、問題3の作文テーマ「読書が与えてくれるもの」につながる文章でした。内容としては、どちらも平易な文章でした。問題1、2は読解問題です。問題1は、解答の仕方に指定が多くあるので、書きやすいはずです。問題2も筆者の考えを読み取る問題なので、正解したいところです。問題3は例年と同様の400字以上440字以内の作文で、テーマも頻出のものなので、取り組みやすかったことでしょう。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「渋滞」を題材にした作業中心の問題で、ルールと条件に従い作業を行えば平易に解答を導き出すことができました。必ず得点しなければならない問題です。
      大問2は「光」に関する問題でした。光による悪影響を考える問題、グラフを適切に比較して読み取る問題、割合の計算を正確にする問題で、比較的解きやすい問題でした。
      大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。

      適性検査Ⅲ

      武蔵高附属中独自作成の問題で大問2つの構成でした。大問1は「ルールに従い、正方形と立方体の展開図において、経路を作成する」問題でした。作業重視の問題であり、例年に比べ平易でした。 大問2は武蔵高附属中定番といってもよい、身近な現象を題材にした問題でした。今年のテーマは「水と氷」でした。問題は大問1と同様に平易なものだったので、問題3を充分な時間をかけて書き切れたかどうかが合否に影響するのではないでしょうか。今年度の適性検査IIIは高得点が必要と推測されます。

  • 2015年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章1 木下 是雄「理科系の作文技術」より
      文章2 養老 孟司「メッセージのメッセージ」より
      出題形式について:小石川中・武蔵中・富士中・大泉中の共通問題は、公開されたサンプル問題(小石川中・武蔵中の過去問題)とほぼ同様の形式で、「メッセージ」について書くものでした。大きな形式上の変更はありませんが、総計の文字数は最大500字以下と、心もち少なくなっています。
      内容について:文章1・文章2に共通するのは「コミュニケーション」、「人間同士の伝達」です。問題1・問題2は部分要約の問題で、問いのキーワードから内容をしぼっていけますが、どの言葉を利用し、どこを削るか、つきつめて考える必要があります。問題3の課題「人が何かを伝えあうときには、どのようなことが重要か」というテーマはこれまでの都立中でもよく出題されてきたものです。

      適性検査Ⅱ

      大問3つの構成でした。大問1は「うるう年」を題材にした計算中心の問題でした。うるう年の計算法がきちんと説明されていたので、受検生は得点しやすかったはずです。
      大問2は「水車を題材にした、資料の読み取りと割合の計算」の問題でした。武蔵中の独自作成問題で、従来の傾向を踏襲した出題でした。どの小問も条件が複数ついているので、正答率は低いと予想します。
      大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するものです。小問3題で構成されています。

      適性検査Ⅲ

      武蔵中独自作成の問題で大問2つの構成でした。出題傾向は従来通りで、大問1は「図形と規則性」に関する問題でした。図を描く、いろいろな規則を試してみるといった、作業を通して考察を深めていく問題でした。作業のスピードが求められ難易度が高い問題でした。
      大問2は「飛ぶ」をテーマに、資料を読み取り科学的考察を行う問題でした。問題1と3は比較的解きやすい問題でしたが、問題2が難問でした。問題選択が合格への重要な要素となりました。

  • 2014年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章A 保坂 弘司「玉勝間・花月草紙ほか」 口語訳は、菅野 雅雄「近世散文集評論 玉勝間」より
      文章B 加藤 秀俊「独学のすすめ」より
      課題文2本のうち、文章Aが昨年同様に口語訳付きの古文でした。昨年と比較すると、口語訳は理解しやすいものでした。文章A、Bとも論旨が明確で筆者の主張はつかみやすかったことでしょう。今年も正確な要約力と論述力が決め手となります。口語訳が理解しやすいものになったことから、昨年より易化したことは間違いありません。

      適性検査Ⅱ

      例年通りの大問2題、小問9題の構成でした。大問1は「風向きと地形」を題材にした問題、大問2は「木の年輪と大陸の氷床」を題材にした問題でした。いずれも、設問の最初に会話文が与えられていて、出題されている題材に対しての理解を深めてから複数の資料が与えられるものでした。出題内容については、例年出題されている資料の分析や割合の計算のほかに、風向きを考える問題や木の年輪から年代を推測する問題、氷床から気温の変動を考える問題など、理科系の問題の割合が昨年よりも高くなりました。とはいえ、これらの問題は理科の知識を要求しているのではなく、あくまでも提示された資料を適切に読み取り活用する力をみるという点で、例年通りの出題傾向と言えるでしょう。今後も、理科系、社会系の問題どちらであっても文章や資料から課題に対する手がかりを見つけて分析し考察し、結果をまとめる力が必須でしょう。
      難易度は昨年度とほぼ同じと推定されます。少なくとも小問9題中5題の正解は必要でしょう。

      適性検査Ⅲ

      大問数は2題、小問数は7題と、問題のボリュームは例年通りですが、構成に変化が出ています。今まで算数系1題・理科系1題の構成だったものが、今年度は大問1・2とも算数系が中心となり、理科系は実験方法を考察する小問が1題だけに変わりました。出題内容も対称図形に関するものが3題と、やや偏りを感じさせる構成でした。
      とはいえ、図を描く・変化を調べるなどの「作業を通して解答を見つけていく」といった傾向には変化がなく、より解答を作りやすいものや数値を選択する考察力が求められた点も例年通りでした。
      それぞれの問題の難易度ですが、条件設定が昨年より平易になり、質問の意図も昨年以上に読み取りやすくなっているので、昨年より易しくなりました。7題中5題の正解は必要でしょう。

      ボーダーライン

      適性Iが前年に比べて易化、適性IIが変わらず、適性IIIが易化により、総合点でのボーダーラインは75%前後となるでしょう。

  • 2013年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章A 兼好法師「徒然草」 口語訳は峯村文人・齋藤義光「徒然草研究」より
      文章B 森博嗣「自分探しと楽しさについて」より
      課題文2本のうちの文章Aが口語訳付きの古文(兼好法師の「徒然草」)でした。口語訳とはいえ言い回しが現代文風ではなく、文意の読み取りに苦労した受検生が多くいたと考えられます。とはいえ、テーマはコミュニケーションなので、作文そのものは書きやすかったはずです。したがって、文章Aに関する問題1の2題ができたかどうか、古文に驚いてあきらめたりせず粘り強く読解に取り組む精神力が合否を分けてしまう感があります。

      適性検査Ⅱ

      例年通りの大問2題構成でした。大問1は「よさこい祭り」に範を取った「よさこいソーラン祭り」「大江戸舞祭り」を題材にした問題、大問2は「トキ」を題材にした問題でした。いずれも、課題に対する手がかりを見つける読解力・分析力、複数の資料・分析結果をまとめる考察力を問う問題でした。
      計算問題をはじめ、何が問われ、どのように答えればよいかが分かりやすい問題がほとんどで、昨年より易化したと言えるでしょう。
      小問9題中6題は正解する必要があったでしょう。

      適性検査Ⅲ

      大問数は例年通り2題で、条件を満たす解答を作業を通して探していく問題が増え、昨年以上に読解力と計算力、作業力といった即応力が求められる問題でした。また、自分で適切な数値を決め、それについて説明・作業する問題が2題出題され、どのような数値が説明しやすいか考察力が問われました。
      全体的に昨年度より条件が単純化され解きやすくなっているので、6割程の得点が必要と思われます。

      ボーダーライン予想

      適性Iが難化、適性II・IIIが易化したことで、55~60点がボーダーラインになると予想されます。

  • 2012年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      本文の文章量(総計)は、約2300字。2011年は約2100字、2010年が約2500字ですから、ほぼ平均的な文字数と言えます。長文が二つ出される形式は初年度から変わりなく、「二つの文章」の関連について問うものです。この形式は都立では武蔵高附属中と小石川中が行っています。
      2011年度は「要旨が対立する二文」を読解し、どちらかの意見を選んで書く形式が出題されました。2012年度は「要旨の似ている二文」を読解し、その共通点を主題として意見を書く形式が出題されました。どちらも、作文の課題を自分の読解力で理解し、立場・意見を出すための基盤を設定することが大切です。
      武蔵高附属中受検のために必要なポイントは、要約記述力と作文力を充実させるということです。多くの記述問題、作文をこなし、その都度添削を受けて書く力を伸ばしていきましょう。

      適性検査Ⅱ

      2011年度同様、大問2題・小問8題の出題で、大問1は貝塚を題材にした問題、大問2はオゾンホールを題材にした問題でした。
      開校以来、年を追うごとに文系(社会系)、理系(理科系)の区別がつきにくくなってきた適性検査Ⅱですが、2012年度は完全にといっていいほど区別が無くなったといえます。問題文中の解説・表・グラフなどの資料の読み取りと分析、そして課題に対する考察力を見ていると予測されます。今後もこの傾向は続くと思われるので、各種統計資料の読み取り・分析の練習を十分積んでおくことが不可欠です。
      特に人口問題、ごみ・環境問題、食料問題、エネルギー問題など統計資料の読み取りが必須である単元は、それらが問題視されてきた原因・現状などを基本的知識として身につけておきましょう。

      適性検査Ⅲ

      2011年度と同様に大問2題・小問6題の構成でした。運動会を題材にした問題と、「量る」をテーマにした問題で、どちらも数理的な思考力、分析力が求められています。
      また、これまでの出題と比べて、私立中入試における算数・理科の「ある単元を知っていると有利になる」という問題を、意図して排除したのではと思われる出題でした。適性検査Ⅱの出題内容と合わせて考えると、適性検査Ⅲでは出題の方針通り、科学的・数理的分析力、総合的考察力を知識に影響されない問題でみていこうという方針が固まったのではないかと思われます。 したがって、今後も今年度のような、単元を特定しにくい出題が続くと予想されます。