東京都立 桜修館中等教育学校

基本情報

東京都立 桜修館中等教育学校

学校紹介

都立大学附属高校を設置母体として平成18年に中等教育学校として開校。前身の府立高等学校は昭和4年創立。

住所

目黒区八雲1丁目1番2号

電話番号

03-3723-9966

過去の入試データ

募集人員

年度 2014 2015 2016 2017
80 80 80 80
80 80 80 80
160 160 160 160

応募者数

年度 2014 2015 2016 2017
631 485 476 420
838 652 598 568
1,469 1,137 1,074 988

受検者数

年度 2014 2015 2016 2017
601 462 455 406
803 619 551 537
1,404 1,081 1,006 943

合格者数

年度 2014 2015 2016 2017
80 80 80 80
80 80 80 80
160 160 160 160

実質倍率

年度 2014 2015 2016 2017
7.51 5.78 5.69 5.08
10.04 7.74 6.89 6.71
8.78 6.76 6.29 5.89

適性検査分析

  • 2018年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      文章A 水を飲んで楽むものあり。錦を衣て憂(うれ)ふるものあり。
      文章B 出る月を待つべし。散る花を追ふこと勿(なか)れ。

      出典:
      井上哲次郎「新訂日本陽明学派の哲学」による
      本文は徳川時代の学者、中根東里の言葉です。

      出題形式:今年は大きく形式が変わりました。従来は六百字の作文一題でしたが、今回からは解答欄を二つに分け、解答欄①にはそれぞれの文章で学者が伝えたかったことを百六十字~二百字で書き、解答欄②には二つの文章に共通する物事のとらえ方・考え方とそれについての自分の考えを四百字以上五百字以内で書くというものです。また出された文章(言葉)も二つあり、それぞれの内容の読み取りを行った上で共通点を取り出すという形式になりました。
      ただ、受検生にとって過去に出題された形式ではなかったものの、従来一文で書かれていたものを二つに分けるという形式になっただけですので、十分対応できるはずです。
      それぞれの文章の内容は設問に解説されていますが、文章Bで学者が言いたかったことをとらえるのが難しく、さらにA・B共通点をとらえることに時間がかかった受検生がいたと考えられます。

      適性検査Ⅱ

      大問1は桜修館中独自作成の問題で、2018年度は「数的処理」に関する問題でした。
      小問は4問あり、縮尺や円周率を含む計算問題、条件整理の応用問題、容積に関する問題といった桜修館中らしい出題となっています。例年通り量が多いため、計算力はもちろん、解ける問題から確実に解くことと、時間配分が重要になっています。
      大問2は「日本のくらしと変化」をテーマにした問題で、昨年同様、小問は3問でした。
      問題1は距離の違いによる高さの見え方の変化について考察する問題、問題2は東海道新幹線の路線の沿線の都市と人口、または工業地帯の関係性について考察する問題、問題3は割合の計算を行い、その計算結果をグラフに表し、その結果の数値を資料と関連させて考察する問題でした。昨年と同様に基本的な問題ですので、資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が重要なカギとなりました。
      大問3は「花粉や黄砂の測定結果」について考察する問題です。
      問題1が「花粉を顕微鏡で観察し、花粉の数を求める」問題で、単位量当たりの計算を必要とします。問題2は黄砂を観測する装置の仕組みの説明から、計測結果を考察する問題です。初めて知る観測装置なので、会話文や図を読み仕組みを理解する力が必要です。問題3は「日本で黄砂が観測される原因と気象状況の関連」について考察し記述する問題です。身近な話題ですが、問題文や資料から観測の方法や分析の仕方を読み取る力が必要な問題でした。

  • 2017年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:
      佐竹昭広 久保田淳『方丈記 徒然草』 新日本古典文学大系による

      出題形式:昨年までは絵や写真から考えさせる作文や、辞書の語義や詩から考える作文でしたが、今回は徒然草から引用された短い文章とその文章の解釈を読んで書かせる新しい出題形式の作文でした。さらに、1段落には筆者がどのようなことを言いたかったのかについて100字程度で書き、次に段落をかえて「著者の言いたかったこと」について、どのように考えるかをいくつかの段落に分けて書きなさいという書き方の指定がされるという新しい形式でした。
      内容:まずは、「筆者の言いたかったこと」については、様々な解釈ができます。「きれすぎるのはよくない」、「道具よりも技術」などです。次に、段落分けに関してですが、1段落に先ほどの解釈について書いた後、2段落でそれに関する自分の意見を書き、3段落で具体例、4段落でまとめというように4段落構成で書く必要があります。
      今までのように資料を分析してそれに関する首尾一貫した内容を書くということに変わりはありませんでしたが、今回は、出題形式が新しくなったために戸惑った生徒が多かったと思います。そのため、適性検査Ⅰは昨年同様、やや難だといえます。

      適性検査Ⅱ

      大問1は桜修館中独自作成の問題で、「数的処理」に関する問題でした。けん玉を題材に、円や台形、三角形の面積を求める基本的な算数の問題から、拡大図や縮図に関する問題、条件整理の応用問題といった桜修館らしい出題となっています。昨年に比べ、文章はシンプルになりました。「丁寧に文章を読み、指示された通りに、素早く計算をすること」が重要です。
      大問2は「野菜の栽培と流通」をテーマにした問題でした。昨年同様、小問は3題でしたが、「資料を分析・考察し、記述する問題」と「割合を計算する問題」が出題され、一昨年と似た傾向でした。資料を読み取って考察する力と割合計算のスピードと正確性が勝負の鍵でした。
      大問3は「時間を計ることを題材にした理科実験」を考察する問題です。問題1が「太陽、ふり子、ろうそく」のいずれかの法則から時間が計れる理由を記述する問題で、教科書範囲の知識が必要とされました。問題2は実験結果を考察し、比例の関係を導く問題でした。問題3は対照実験について考察する問題でした。いずれも、決して目新しいものではなく、あわてずに考えれば正解にたどり着ける問題です。

  • 2016年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出題形式:2014年度の出題と同じく、絵や写真から考える問題です。
      内容:絵が一枚描かれています。長方形の板の真ん中に棒が立てられており、その上にやじろべーがのっているものです。これまで、このように絵や写真から考えるタイプの問題では、「木材」、「水」、「ごはん」などの身近で具体的なものが題材にされることが多かったのですが、今回は少し異なるものが題材となりました。この絵から考えられることは、「バランス」についてなどいくつかのテーマが考えられます。大切なことは一貫した意見を順序立てて書くことで、過去問での対策が十分にできていたかどうかがポイントでした。

      適性検査Ⅱ

      大問1は桜修館中独自作成の問題で、「数的処理」に関する問題でした。円周の長さ、縮尺といった基本的な算数の問題から、推理に関する問題、条件整理の応用問題といった「桜修館らしい」出題となっています。昨年に比べ、文章の読解力が求められました。「丁寧に文章を読み」、「素早く計算をする」ことが重要です。 大問2は「資料の読み取り」の問題でした。小問は3つあり、そのうちの1つが「歴史」をテーマとした問題だったため、驚いた受検生も多かったのではないでしょうか。今回の大問2では、3つの小問を通して「資料内容を正確に読み取る」「関連のある事柄を探す」「条件に沿って考える」という力が試されています。取り組む問題を選び、解きやすい問題を確実に得点することが高得点のカギとなりました。
      大問3は「アゲハチョウの幼虫のからだのしくみと蛹化する環境についての実験」を考察するものです。資料から幼虫の体のしくみを考える問題が1問、実験結果から結論を導き説明する問題が2問の、小問3題で構成されています。

  • 2015年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      出典:川崎洋編集「にんげんぴかぴか こどもの詩2」より
      出題形式:平成23年度と同じく、詩を読んで考える問題形式です。サンプル問題としても詩が例示されていました。
      内容:平成23年度の作文は、「こどもの詩」、今回の作文は、「にんげんぴかぴか こどもの詩2」からの出題でした。
      詩の内容は、「文字が昔の人からのおくりものである」ということでした。そのため、昔から受け継がれてきたものや、それに感謝するといった内容の作文を書くべきだと考えられます。桜修館中の作文は、全体の構成を重視しているため、内容による大きな差はないと予想されます。そして、解き終えた後の誤字や脱字、文法ミスのチェックは必須です。

      適性検査Ⅱ

      大問1は桜修館中独自作成の問題で、「理科実験を題材とした数理的処理」に関する問題でした。円周の長さ、速さといった基本的な算数の問題から、条件整理、推理に関する応用問題といった昨年度までの傾向を濃縮した出題となっています。時間をかけることができれば解ける問題でした。そのため、いかに“素早く解く”かが重要です。
      大問2は会話文形式で、図が5つに表が1つ小問3つで5ページというボリュームのある問題構成でした。話題自体は東京オリンピックをテーマに展開しますが、各小問はそれぞれ人口推移と世代別割合、物価の変化、地図の読み方に関する問題でした。どの問題も資料を読み取れば得点できる問題でしたが、計算・解答では条件があり、それぞれの設問で細かい条件が多く提示されているので、条件を丁寧に確認して答える必要があります。
      大問3は「発泡スチロールでできた立体を水中に沈め浮力により水面上へ打ち出す実験」について考察するものです。小問3題で構成されています。

  • 2014年度 適性検査分析
    • 適性検査Ⅰ

      【1】は例年通り、基本的な計算と、資料を読み取ってカッコ内にあてはまる短い言葉を入れる問題です。例年と違うのは、地図から大陸名を書かせる知識問題が出題された点です。
      【2】は例年、各問題が互いに関係のない独立問題でしたが、今年度は[問題3][問題4]が若干関連のある問題でした。問題自体の難易度は例年並みですが、文章の分量が増加しています。文意を正確に把握するのに時間がかかったのではないでしょうか。[問題1]~[問題3]は作業を正確に行えば、平易です。[問題4]は[問題3]をふまえて考えれば、解答への道筋は見えてくるはずです。[問題5]は差がつく問題です。ここまでに時間をどれだけ残せたかで得点に差が出たことでしょう。

      作文

      桜修館中の作文問題は課題作文で、言葉やイラスト、写真などの資料について考えたことを書くものになっています。ここが他の都立中とは大きく異なります。今年は木材の写真を見て作文を書くという内容です。出題傾向としては例年通りですが、資料が写真一枚というのは平成21年度の「ごはんの写真」以来の出題となります。字数は五百字~六百字で、例年通りです。木材の写真が一枚だけですので、様々な着目点から作文を書くことが可能です。しかし、資料と関連性が低いものでは高得点は望めませんので、作文中の資料の使い方が重要となります。また、着目点に応じて様々な内容で書くことができるため、作文そのものの一貫性、つまり構成力が非常に大切になります。

      ボーダーライン

      作文のボーダーラインは60~65%程度になると予測されます。適性のボーダーラインは分量が増えたこともあり、昨年は60%でしたが、今年はそれを下回り、55%~60%と予想されます。

  • 2013年度 適性検査分析
    • 作文

      桜修館中の出題は他の都立中とは異なり、例年、課題作文となっています。今年は3つの世界地図のイラストを見て「あなたが考えたこと」を書くという内容です。この3つの世界地図は、イラストごとに日本の位置が異なっているのが特徴です。3つのイラストがあらわしていることをきちんと理解し、それについての意見が書かれているかが問われています。字数は五百字~六百字で、例年とかわりません。

      適性検査

      昨年と同様の傾向で、大問2題、小問9問の構成です。昨年より小問は1問増えています。
      他の都立中と比べて元々少なかった記述問題が、今年は2問のみとなっており、昨年の桜修館と比べてもさらに記述の分量が少なくなりました。
      [1]は植物のつくりについての問題ですが、計算力や理科の知識が必要です。昨年の問題との違いは、グラフ作成問題があったところです。
      [2]は規則性の問題が中心の出題でしたが、今年はコンパスを用いた作図の問題がでました。
      桜修館は全体の記述量を少なくし、理系型の問題を中心に出題する傾向が続いており、今後もこの傾向は続くでしょう。

      ボーダーライン

      昨年のボーダーラインは、適性検査と作文の合計で約55%でした。今年の問題のレベルは去年と同程度ですが、倍率9.38倍と昨年比140%大幅増で、この背景には私立受験組の桜修館受検者の増加があると考えられるため、受験者のレベルとともにボーダーは昨年より上がり、60%以上は最低限必要になってくると予想されます。

  • 2012年度 適性検査分析
    • 適性検査

      今年度の適性検査の問題構成は大問2題・小問9題と昨年より2問増加しています。
      都立中全体として理系の内容を重視する流れの中で、今年の桜修館の問題は例年より難度が下がったものの、作業を必要とし、粘り強さと判断力が要求される適性検査となりました。算数分野の出題が多い本校ですが、知識よりも正確な計算力・数え上げ能力が必要です。同類の問題を数多くこなすことが必須の対策といえます。
      また、本年は理科的内容の出題が多くあったことがトピックとしてあげられるでしょう。グラフを読み取る力が一つのポイントになります。対策としては、グラフの読み取りのキーとなる数字の変化に着目できるようになることが重要です。 また、他の都立中でも求められているような社会情勢への理解や一般教養なども同時に磨いていく必要があります。

      作文

      桜修館中の作文では「論理的思考能力」が求められます。例年様々な切り口が可能な課題が提示されて、それに関するインスピレーションで書かせるような問題が出題されています。過去には、ごはんの写真、「道」という言葉の辞書に書いてある意味などが素材として用いられました。
      今年度は「おかげさまで」という言葉を使う場面をとりあげた作文で、例年通りの形式でした。課題に対して自ら切り口を探し、論理的思考から筋道を立てて文章を作成することが大切です。
      また、絵や写真や語を見て想像力を働かせ、自分の経験で根拠を挙げて、論理的に記述する力が求められています。 都立中全体では、文章を与えられ、その内容を要約したり、それに対して作文を書いたりするというタイプの問題が多くなっていますが、それらと比較すると桜修館の作文問題は特徴的と言えます。