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日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校(以下、日藤)では、日本大学生物資源科学部に隣接するメリットを活かし、大学の施設や設備を用いたフィールドワークを中学入学直後から行っています。フィールドワークを通して生徒たちはどのような成長を実感するのでしょうか。中3生のお二人へのインタビューから、日藤のフィールドワークの魅力に迫ります。

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野菜作りで食の大切さを実感!

インターエデュ(以下、エデュ):入学直後から農場実習をしていかがですか。

L.Yくん:今まで祖父の畑のお手伝いをしたぐらいで本格的に育てたことはなかったので、楽しい反面、意外に大変だなと思いました。

K.Mくん:ぼくたちは週1回でしたが、それでも大変だと感じたので、毎日作業する農家の人はもっと大変なんだと思いました。

お話しいただいた中3生のL.YくんとK.Mくん

(左から順に)中3生のL.YくんとK.Mくん。二人とも同じクラスに所属しており、とっても仲良しな感じが伝わってきました。

エデュ:初めての作業はいかがでしたか。

L.Yくん:班に分かれて作業したのですが、大学生がサポートしてくれました。雨が降った後、畑に行くと土がぬかるんでいて足が取られて大変でした。

K.Mくん:大学生が優しく教えてくれたので、たくさん収穫することができました。ジャガイモは、段ボールとバッグに入れても持ち帰り切れないぐらいたくさん収穫しました。

エデュ:ご家族も驚かれたのではないでしょうか。

L.Yくん:喜んでくれました。大根を収穫したときは、葉を捨てている人が多かったのですが、母から漬物やみそ汁の具にすると聞いてたくさん持ち帰りました。

K.Mくん:白菜も重かったです。無農薬で虫食いはたくさんありましたが、有機栽培の野菜の味は格別でした。

農場実習

スーパーで買える野菜と食べ比べて、自分たちが育てた野菜のおいしさを今でも思い出すそうです。

エデュ:農場実習でどんなことを学びましたか。

K.Mくん:手間暇をかけて作ることの大変さがわかりました。でもその分、売っている野菜よりも美味しかったです。

L.Yくん:普段、食べている野菜がどのように生えているかがわかりました。その味が忘れられなくて、翌年は後輩からおすそ分けしてもらいました。

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ソーセージ作りで腸詰め作業に苦戦!

エデュ:中2の8月には食品加工実習を行ったんですよね。

L.Yくん:はい。隣接する大学の施設でソーセージと角煮を作りました。大学のスタッフの方が作りやすいように準備してくださっていたんですが、肉を腸に詰めるのに工夫が必要で難しかったです。

K.Mくん:ソーセージを作る学校は珍しいと思うので良い経験でした。腸詰したものにタコ糸を巻いてねじって、それを繰り返して完成させました。

食品加工実習

腸詰め作業が大変だったけれども、とても楽しかったと話してもらいました。

エデュ:聞いているだけで美味しそうですね。

L.Yくん:作りながら、つまみ食いしたら美味しかった! 塩コショウとレモンバジルの2種類を作ったのですが、羊の腸を使っているので、歯ごたえがパリッとしていました。

K.Mくん:実習から持ち帰ったソーセージを食べようと思ったら、家族に全部食べられていました!

インタビュー風景

お二人の話が盛り上がって、持ち帰った食材で家族が喜んだ話まで。食は万人に共通で大切な話題です。

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豚と牛のお世話と農耕機械実習

エデュ:中2では、畜産実習と機械実習も同日に行われましたがいかがでしたか。

L.Yくん:豚と牛の二班に分かれての実習で、豚のエサやりや清掃をしたのですが、とにかく大変で楽しむ余裕がありませんでした。

K.Mくん:ぼくも豚担当でした。豚チームの中でも、午前と午後に分かれての作業だったのですが、子豚はすごくかわいかったです。子豚を飼育舎から肥育舎に移動させる際は、板を使って誘導させたのですが、意外と苦労しました。

畜産実習

豚舎間の移動が一番苦労したというお二人。想像していた以上に大変な思いをしたようです。

エデュ:身をもって大変さを実感したのですね。

L.Yくん:はい。エサの量が多くて、12月の真冬だったのに汗だくになっていました。清掃も大変でしたが、集めたフンで堆肥を作って畑の栄養になるので大切だと思って作業しました。

K.Mくん:牛の班では搾乳をしたそうです。エサやりや清掃も豚と同じように大変だったようです。

エデュ:機械実習はいかがでしたか。

L.Yくん:農家にならない限り、乗る機会はないだろう農耕機械に乗ることができて楽しかったです。指導してくださった年配の方に、昔は機械の代わりに牛が作業をしたことを教えてもらいました。

K.Mくん:ショベルカーの関節部分がたくさんあって、操縦も複雑。力が強すぎると、座っている機体自体が浮き上がってしまうんです。

機械実習

ショベルカーやトラクターなど農耕機械の役割を学びつつ、運転を楽しみました。

エデュ:1日で貴重な体験ができましたね。

L.Yくん:家畜を相手にして大変な作業を毎日やっている人たちはすごいなと思いました。また、出荷する時の気持ちを想像すると、いろいろと考えさせられます。

隣接の日本大学生物資源科学部も利用した本物の授業 ≫

編集者から見たポイント

フィールドワークについてとても楽しそうに語ってくれたお二人。特に入学してすぐの農場体験は、生徒同士の仲が深まるきっかけになるそう。また、さまざまな体験を通して、現場で働く人たちの苦労や食の大切さを実感し、「ありがとう」「いただきます」の気持ちが大きくなるそうです。普段、なかなか体験することのできないフィールドワークは、生徒たちの人生にとって大きな財産になるのではないでしょうか。命の大切さを体感した生徒たちは、今後より広い視野を持つことになるでしょう。

学校説明会・公開行事スケジュール

日時 内容
11月4日(土) 14:00~15:30 第1回 入試説明会
11月18日(土) 14:00~15:30 第2回 入試説明会

※予約・上履き等は不要です。
※対象は保護者・受験生になります。
※説明会後、自由に学校見学ができます。
※個別相談ができます。
※最寄駅は小田急江ノ島線六会日大前駅下車徒歩8分です。(車でのご来校はご遠慮ください)

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