英語で音楽と美術を学ぶ! 佼成女子のイマージョン教育

英語で音楽と美術を学ぶ! 佼成女子のイマージョン教育

inter-edu’s eye

長きに渡り、英語教育の質の高さが評価されている「グローバルの佼成」こと佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)。学校独自のこだわりは、留学制度や英検対策、授業の隅々にまで浸透しています。そこで今回は授業に着目し、佼成女子のイマージョン教育を見学してきました。

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佼成女子のイマージョン教育

イマージョン教育

イマージョン教育とは、語学以外の科目を外国語で学ぶプログラムで、日本の学校では主に英語が使われています。科目は芸術・実技科目のほか、理科や社会、数学などさまざま。英語教育が過熱する近年、私立校でのプログラム導入が増えているため、新しい学びのイメージがあるかもしれませんが、佼成女子では何と20年以上前から取り入れています。

イマージョン教育のようす

美術と音楽を英語で指導

佼成女子では外国語を身近に感じながら異文化理解を深めることを目的に、中学校の音楽と美術の授業が英語で行われています。
音楽ご担当で、スコットランド出身のステファン・ヴァン・エイケン先生(以下、ステファン先生)は、「授業はオールイングリッシュ。カリキュラムは歌やリコーダー、鑑賞などで他校と変わりませんが、英語の歌を歌うことが多いですね」と語ります。

ステファン・ヴァン・エイケン先生
音楽 ステファン・ヴァン・エイケン先生
リーアン・ハスラム先生
美術 リーアン・ハスラム先生

授業レポート

ステファン先生と、ジャマイカ出身のリーアン・ハスラム先生の授業を見学。日本人教員とのチームティーチングです。

【音楽】ステファン先生×中1生

オーケストラの曲を鑑賞した後、生徒全員がハンドベルを持って曲の一部分を演奏。ステファン先生は「slowly」「Let’s try it from the beginning(最初からやってみよう)」などと声掛けをして、生徒は先生の指示に英語で答えていました。

ハンドベル
リーアン・ハスラム先生の授業

生徒の声
・英語はあまり得意ではないけれど、ステファン先生の授業を受けて英語がだんだん分かるようになった。
・分からない言葉があっても、ジェスチャーなどで理解できるようになった。
・全部英語で授業をするので、自分で理解しようとする姿勢が身についた。

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【美術】リーアン先生×中2・3生

2・3年生に共通していたことは、リーアン先生に声をかけて作品の相談をするなど、ごく自然に英語でコミュニケーションをとっていたことです。
2年生はゴム判を使ったオリジナル手ぬぐい作りに挑戦。この手ぬぐいは、1月に出発するニュージーランド修学旅行で、ホームステイ先へのお土産になります。
一方3年生は「アートリンク」プロジェクトの作品を制作。ニューヨーク市が中心となり、世界中の子どもたちの絵を交換して国際交流を図る企画で、佼成女子も参加しています。英語で美術の授業を受け、描いた絵が世界の誰かに見てもらえる…さすが“グローバルの佼成”だと感じる授業内容でした。

英語で作品の相談をする
ゴム判を使ったオリジナル手ぬぐい作り

生徒の声
・英文ではなく、人との会話をリスニングしている感じがする。先生の話す内容は理解できるし、全部をきちんと喋れなくても意思疎通はできるようになった。授業は楽しいし、リスニング力がついたと思う。
・イマージョン教育は、佼成女子を志望するきっかけになった。英語の授業以外に英語を聞く機会があることはすごくいい。分かる単語を使って、言いたいことを先生に伝えられている。

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ネイティブ教員が感じる生徒の成長

イマージョン教育について、再びステファン先生に尋ねます。

ステファン先生

インターエデュ(以下、エデュ):イマージョン教育を通して生徒はどんな成長や変化を見せていますか。

ステファン先生:リスニング力が伸びていますね。また、英語の歌を歌うことに抵抗がなくなってきたと思います。イマージョン教育には、勉強としてではなく、自然なやりとりの中で学習能力や意欲が育まれていくという特長があります。

エデュ:生徒に音楽も英語も教えることになりますね。

ステファン先生:私はスコットランドの大学で音楽を専攻し、卒業してから音楽大学で教師をしていました。その後、来日して英語の教師をしていました。

エデュ:つまり、先生は音楽と英語を教えるプロフェッショナルなのですね。

ステファン先生:はい。ですから佼成女子から音楽教員としてのオファーを受けたとき、自身の専門を活かせる魅力的な仕事だと思いました。

エデュ:日々の授業で気にかけていることはありますか。

ステファン先生:できるだけ指示を明確にして、分かりやすい授業になるよう心がけています。

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編集者から見たポイント

イマージョン教育の効果を生徒に尋ねると、1年生も3年生も「リスニング力がついた。英語力が上がった」と口をそろえていました。1年生からは「英語は得意ではないけど、授業は楽しい」という感想をよく聞いたので、演奏や作品制作を通して英語に触れることが、苦手意識の克服に大きく貢献していると感じました。

イベント日程

イベント名 日時
第2回中学説明会要予約 2019年7月7日(日) 10:00〜12:00
クラブ体験会要予約 2019年7月13日(土) 14:30〜16:00
ヤングアメリカンズ高1発表会要予約 2019年7月18日(木) 16:00~18:00
夏休み学校見学会要予約 2019年7月23日(火)・24日(水)・8月2日(金)・3日(土)・20日(火)・21日(水)
午前の部 10:00~ 午後の部 13:00~
オープンスクール要予約 2019年8月24日(土) 9:30~12:00
第1回高校説明会要予約 2019年9月8日(日) 14:00~15:30
特進留学コース・スーパーグローバルクラス説明会要予約 2019年9月14日(土) 14:30~16:00
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