特進コースで新科目の授業がスタート!進化を続ける佼成女子

特進コースで新科目の授業がスタート!進化を続ける佼成女子

inter-edu’s eye

先進的な英語教育で知られる佼成学園女子中学高等学校(以下、佼成女子)。大学合格実績は好調で、生徒数も増加傾向にあります。難関大学進合格を視野に入れた特進コースは学習内容を深化させ続けており、2023年度からは独自の新科目「キャリアデザイン」をスタート。多様化する大学受験への対応力がさらに高まることが見込まれます。

学校公式サイト ≫

一般入試に強い特進コース

22年春の大学合格実績は、卒業生151名のうち国公立大学6名、早慶上智28名、GMARCH37名。好調な実績の背景を先生方にうかがったところ、「特進コースの皆さんが一般入試で難関を突破していること」が理由の一つとして挙げられました。

西村教頭
西村準吉教頭(統括進路指導部長兼任)。ICT教育や探究学習などの導入を進めてきたキーパーソン。特進コースの新しい科目についても中心になって検討してきました

特進コースの特色を教えてください。

西村教頭英語での正式名称は「Science & Humanities Course」。自然科学・人文科学のどちらについても、難関大学合格を視野に入れたハイレベルな授業を行っています。理系に関しては、以前は看護系に進む生徒が多かったのですが、今では工学や物理学などにも進路が広がってきました。手厚く、生徒一人ひとりに差がつかないように指導してきた成果だと自負しています。

特進コースのカリキュラムを見る ≫

大学受験多様化時代の受験勉強とは

近年の大学合格実績が好調な理由を教えてください。

西村教頭生徒の学習意欲が高いことが大きいと思います。大学に行って何を学びたいのか。そのビジョンが描けている生徒が目立ちます。探究学習の中で、自分が興味を持ったテーマを研究・調査した経験が良い影響を与えているようです。

理系教科
特進コースの強みはたくさんありますが「理系教科の手厚さ」も注目ポイント。理系進路が広がります

探究学習は大学受験にも活かせるのですね。

西村教頭特進コースとは別のスーパーグローバルコースでは、MARCHに総合型選抜で合格する生徒が多いのですが、それも探究学習の経験があるからこそ。高校3年生になるとロンドン大学との連携授業で英語の論文を完成させるという大きな課題に取り組みます。総合型選抜の試験問題は、「自分なりの地域活性化のプランの提案」といったアイデアを問うものなので、探究学習が受験勉強になる時代が来たと感じています。

「探究学習とは」詳しく解説 ≫

新科目は「キャリアデザイン」大学と強く連携

大学受験は多様化が進み、総合型選抜では探究学習の経験が合否を左右するようになってきています。佼成女子ではすでに全コースで探究学習に力を入れてきましたが、特進コースではその成果を高めるために新科目を設定するとのこと。詳しくうかがいました。

特進コースで新しく設定する独自の科目についてご紹介をお願いします。

西村教頭特進コースで来年度から「キャリアデザイン」が必修となります。午後2コマ連続で、大学を訪問して講義を受けたり、キャリア形成の計画書を作成したりする時間を設けます。探究学習で自分の好奇心のあり方や将来深めていきたいテーマを見つけ、具体的に進路選択に活かしてほしいです。

大学訪問
新科目には「大学を知ることができる」という強みも。具体的に進路をイメージするための体験を提供します

大学との連携教育を行う狙いを教えてください。

西村教頭すでに総合型選抜は高校で教える範囲外のことを問う試験となっています。例えば課題作文でも高校の教科内容ではないことを記述させるケースが見受けられます。こうした難関を大学での学びを活かして乗り越えてほしい。そう願っています。また、高校在学中に大学で受講した講義について大学入学後に履修単位として認める仕組みも検討中です。

探究学習の中のプレゼンテーション
探究学習の中のプレゼンテーション。人前に立つこと、自分の思いを伝えることに慣れるきっかけが得られます

特進コースの生徒に今後どのような活躍を期待したいですか。

西村教頭一般入試と同じく総合型選抜でも力を発揮できるように育ってほしいと考えています。留学コースやスーパーグローバルコースでは、海外経験を活かして総合型選抜で難関大に合格している生徒が増えています。特進コースも大学受験多様化の時代に合わせて大きく発展させていきたいです。

【合格実績】海外大進学者も増えています ≫

探究で「自分の進むべき道」が見つかる

大学受験の糧となる探究学習。すでに佼成女子では大きな成果を上げています。

佼成女子はどのように探究学習に取り組んでいますか。

西村教頭少人数のゼミに生徒が所属して、担当の教員と細かく相談しながら、自分の興味あるテーマを掘り下げていくという活動をしています。学校を挙げて、生徒が探究の成果をプレゼンテーションする行事「Presentation Day」は体育祭・文化祭と並ぶ重要なイベントとして位置づけられています。

Presentation Day
行事「Presentation Day」は各グループの研究成果をオンライン配信でお届けします

印象に残った生徒の活動内容を教えてください。

西村教頭哲学をテーマとしたゼミに所属した生徒の「夢と現実の境」を探るという発表があり、心理学や精神分析学の文献調査を行って、夢と現実の違いを人間はどう認識しているのかを自分で考察するという内容でした。夢と現実は二元論できっちり区分けされるものでないという独自の見解を分かりやすくプレゼンテーションにまとめていたのが印象的でした。

グループワーク
自分で考えることに重きを置く探究学習を経た生徒たちは主体性が高まります。他教科のグループワークでも活発な意見交換の模様が見られます

生徒は探究活動を通して、どのような成長を遂げていますか。

西村教頭教員のサポートを離れ、自走するようになったときにとても驚かされます。先ほどご紹介した生徒は、自然と専門的な学問領域にまで踏み込んで活動するようになりました。こうした経験が医学部を目指すきっかけにもなったようです。生徒が自分自身の進むべき道を見つけられたことがとてもうれしいです。

優れた教科指導のコンセプト ≫

新しい大学受験は「価値基準」があるかが問われる

探究学習以外にも佼成女子は進路実現につながるサポートが豊富。指導にかける思いとともにうかがいます。

進路実現のために取り組んでいることを教えてください。

西村教頭英語力アップのために、「英検まつり」の名で生徒全員が英検を受検するイベントを設けています。また、放課後に校内塾を開いており、卒業生のチューターが生徒の学習相談に丁寧に対応しています。

チューターから指導を受ける生徒たち
生徒を指導するチューター。学習相談以外に集団面接の練習などもお願いできる頼れる存在です

最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

西村教頭過去には、進路実現とは学力上位層の生徒の集団に入り、机に向かって勉強することで達成できる目標でした。しかし、大学受験が多様化した今は自分の価値基準を見つけて、将来のキャリアデザインも踏まえて自分にふさわしい大学・学部に進むことが求められています。これから中学生になる皆さんと佼成女子で将来の夢を一緒に見つけていきたいです。

編集後記

変化を続ける大学受験。ただ勉強ができるだけで良いという時代は終わりを迎えつつあります。お子さまが明確なキャリアデザインを描くことのできる佼成女子は、社会に出るときの糧になる経験ができる素晴らしい進学先です。

学校公式サイト ≫

イベント日程

イベント名 日時
第3回中学校説明会 2022年11月5日(土) 午前
夜の入試個別相談会 2022年11月9日(水) 16:00~19:00
夜の入試個別相談会 2022年11月16日(水) 16:00~19:00
第4回中学校説明会・適性検査型入試問題説明会・プレテスト 2022年12月3日(土) 14:30~16:00
第5回中学校説明会・適性検査型入試問題説明会・プレテスト 2023年1月14日(土) 14:30~16:00
最新のイベント情報 ≫

このページをシェアする

連載コンテンツ

英語力を中1から最大限に活かせる一貫校へ

佼成学園女子中学高等学校は英語入試で挑戦できる進学先。英検1級取得者が出続けており、国際教育の質が高い学校として知られています。「英語の佼成」とまで呼ばれる理由を生徒・先生にうかがいます。記事を読む≫

英語力の高さは「確信を持てる学習環境」から生まれる!

「英語の佼成」と呼ばれる佼成学園女子中学高等学校の生徒インタビュー。生徒たちが英語力の伸びを実感するタイミングや「女子校の人間関係」について聞きました。記事を読む≫

スペシャル動画