“生徒が主役”を主導する学年委員会の活動
inter-edu’s eye
主体性を重んじる八王子学園八王子中学校・高等学校(以下、八王子学園)の大きな魅力は、生徒の積極性にあります。その代表ともいえるのが学年委員会の活動です。今回は中学の学年委員会の活動内容と委員長と副委員長のリアルな想いをレポートします。
自分たちの力でやるからおもしろい! 委員会活動で学校改革
委員会活動が活発な八王子学園では、生徒会や学年委員会がさまざまな改革に挑戦しています。体育祭や球技大会、学園祭などの企画運営をはじめ、“教室のペットボトル持ち込みについて”や“携帯の使用範囲について”など、学校生活の身近なルールについてもみんなで議論し合い、率先して学校づくりに励んでいます。
また、活動は受験生や保護者に向けても行われ、生徒自らが学校をPRする生徒広報委員会では、学校説明会で学校見学の案内役として活躍するなど、積極的に学校のよさをアピールしています。
中学・学年委員会で見えた生徒の“主体性”
今回見学したのは中学・学年委員会の会議です。学年委員は、委員長と副委員長を筆頭に中学1年生~3年生の各クラス代表2名によって組織され、会議は昼休みの20分間で行われます。今回議題として取り上げられたのは“合唱コンクールの準備”と“目安箱のルール”についてでした。
まず驚いたのは、委員長のスピーディーな会議の進行です。堂々とした立ち居振る舞いで注意事項の伝達を正確に行い、意見が欲しいときには「これはどう思いますか?」と全体を見渡しながら声をかけて、各委員が発言しやすい雰囲気をつくっていました。
合唱コンクールを案内するプリント“合唱コンクール通信”制作の話し合いでは、指揮者や伴奏者のコメントを回収する用紙を2パターン見せながら「どちらの大きさの方が集めやすいですか?」と回収時の効率のよさまでも配慮。全体の意見を取りまとめて判断を下していく姿に頼れる委員長の風格を感じました。
さらに感心したのは発言の多さです。学年委員会で話し合ってほしいことを投書する目安箱のルール決めに話が進むと、“投函者の名前の記載は必要か”について議論が白熱。
「自分の発言には責任を持つべきだから名前は書いたほうがいい」という意見と、「意見が言いにくくなるため匿名もありのほうがいい」という意見に割れてしまったため、決着がつかないのではないかとハラハラしました。しかし、発言が落ち着いた頃を見計らって委員長が多数決を取り、“匿名は無効”と決定しましたが、生徒一人ひとりがしっかりと意見を持っていることに頼もしさを感じました。委員長の冷静かつ的確な進行で、20分という短い時間で見事にすべての議題を話し終わりました。
生徒たちの意見を汲むリーダーシップが光る
インターエデュ(以下、エデュ):委員長や副委員長に就任しようと思った経緯を教えてください。
郡山くん:小学生の頃、自分を変えるために児童会長となったのですが、中学でも同じように頑張ってみようと自分を奮起させ、委員長になろうと思いました。
松田くん:学校の手助けがしたいと思ったことがきっかけです。“みんなが楽しめる学校”の実現を目標に掲げて立候補しました。
エデュ:学年委員会はどのような役割を担っているのですか?
郡山くん:生徒の意見をしっかり聞いて、話し合いを通して改善策を打ち立てていくのが僕たちの役割です。また、生徒が主体となるイベントづくりも積極的に行っています。
松田くん:常に学校や生徒の代表として前に立ち、みんなを引っ張っていく存在です。行事の内容を決めたり、司会進行をするのも活動の一環ですね。
エデュ:2人からから見た八王子学園はどのような学校ですか?
郡山くん:先輩と後輩、また生徒と先生との距離が近く、明るい雰囲気の学校です。学年委員会でも学年を越えて意見を出し合い、和気あいあいと活動をしています。
松田くん:勉強や部活、委員会活動などにおいて、生徒一人ひとりがきちんと目標を持って努力をしていると感じます。何事にも一生懸命な人が多いと思います。
編集者から見たポイント
八王子学園の生徒たちはイベントや委員会活動に対する意識が高く、自分たちの力で学校をつくっていきたいという強い気持ちを感じました。生徒たちがどんなことでも深く考え、自らアクションを起こす行動力は、主体性を育む八王子学園だからこそ自然に身に付くのだと思います。
学校公式サイト ≫イベント日程
イベント名 | 日時 | 定員 |
---|---|---|
入試問題模擬問題体験&説明会 (2科・4科型) |
2019年12月15日(日) 10:00~11:45 |
定員100組 |
入試問題模擬問題体験&説明会 (適性検査型) |
2019年12月22日(日) 10:00~11:45 |
定員100組 |
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