学習面も心もケア! 休校中の手厚いオンライン対応

学習面も心もケア!休校中の手厚いオンライン対応

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神田女学園中学校高等学校(以下、神田女学園)は新型コロナウイルスの感染拡大を防止し、生徒の安全を守るため、3月2日から休校を開始。5月末までを「自宅学習期間」とし、オンライン授業や自宅学習のサポート、生徒のメンタルケアなどをていねいに行っていたといいます。その詳しいようすが、7月のオンライン説明会で語られました。そこで、今回はその内容をご紹介します。

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「1人でいても独りにさせない」

神田女学園では自宅学習期間中、「1人でいても独りにさせない!」をコンセプトにさまざまな取り組みを実施しました。
まず、4月に新学期が始まるとChrome book(ノートパソコン)に新クラスの発表や新担任の自己紹介動画、各教科の学習目標が配信されました。新入生はまだChrome bookに慣れていないので、設定から細かくレクチャーするなど、ていねいにサポートしていったそうです。中には初めてPCを扱う生徒もいたそうで「情報リテラシー」なども生徒や保護者と共有したようです。さらに、毎日学年通信を学校サイト上にアップして情報を共有し、オンラインで信頼関係を築けるように尽力したといいます。
4月中旬からは、学校が配信した課題に生徒が取り組む自宅学習も開始。Google Meetを活用したオンラインでのHRや面談を行って生徒間や先生・学校とのつながりを作り、メンタル面のフォローもていねいに行ったそうです。
4月下旬は学習を本格化させる前段階として、スタディサプリを活用し、授業動画を見てから課題に取り組む「オンデマンド授業」が始まりました。リテラシーを確認し、つながりを作りながら自分のペースで学習ができるように段階的にサポートしたそうです。その結果、すべてのご家庭のご協力のもと、スムーズな「オンライン授業」がスタートできたそうです。

担任がクラスの生徒一人ひとりとオンラインで連絡を取り、本人の近況や学習状況を確認。
担任がクラスの生徒一人ひとりとオンラインで連絡を取り、本人の近況や学習状況を確認。
今年の目標や進路も共有し、オンラインで信頼関係を築いていった。
今年の目標や進路も共有し、オンラインで信頼関係を築いていった。

5月1日からはLIVEによる双方向型の授業がスタート。先生と生徒がコミュニケーションを取りながら授業を行えるようになりました。先生方は日ごろからICTを活用しているので、さらに生徒が理解しやすいよう資料や教材を作成し、双方向でのつながりを意識した授業になるよう非常に意欲的に取り組んだそうです。例えば、国語の授業では基礎と応用の問題を配信したところ、生徒全員が応用問題に挑戦したといいます。中学校主任の小堀美和先生は「自宅学習にマイナスイメージを持っている保護者の方もいますが、発信する授業内容や教材に工夫を凝らせば生徒の学習意欲や集中力を引き出せると確信しました」と、今回の経験について語ってくださいました。
また、自宅学習期間中には、体育や音楽などの実技科目も「探究学習」としてオンラインで授業が行われました。体育では体幹トレーニングを毎日何回できたかを集計してグラフにするという課題が出され、生徒だけではなく、保護者の方からも「子どもと一緒にトレーニングを行いました」という声が多く届いたそうです。家庭内でのコミュニケーションの一助となったことは、先生方にも想定外の効果だったといいます。
そして、5月最終週には「課題等確認期間」を設けて、それに向けた計画的な学習とモチベーションのアップをはかり、自宅学習期間中の成果を確認し、生徒の主体的な学びに結び付けたといいます。

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独りで悩むことがないよう、生徒の心に寄り添う

自宅学習期間中は学習面だけでなく、生徒のメンタル面のケアもていねいに行われました。4月下旬からは保健室、カウンセリングルーム、図書室による「三室メンタルサポート体制」がスタート(2021年度よりKorero≒to talkとしてレギュラー開設)。希望した生徒と自宅での過ごし方やおすすめの書籍の紹介、学習や生活に関する悩みについてオンラインで話し、個別にサポートを行ったそうです。
中でも図書室では『在宅貸し出しサービス』と『バーチャルライブラリー』を実施。『在宅貸し出しサービス』は図書室が製作したオリジナルアンケートに答えると、司書の先生がチョイスした本が届くという仕組みです。自宅学習期間中は登校できず、ほとんどの公共図書館が休館している状況だったため、予想を上回る人気を得たといいます。『バーチャルライブラリー』は司書の先生とオンラインで話ができる取り組みで、主に学習や進路について生徒が気軽に相談できる場として設けられました。メンタル面での相談は「カウンセラー室」へ、身体や生活のことは「保健室」にと、不安や心配事に応じて窓口を分け細かく対応したことは「女子教育校」ならではと思いました。

生徒が答えたアンケートをもとに、本をチョイス。
生徒が答えたアンケートをもとに、本をチョイス。
本は心がこもったメッセージを添えて届けられた。
本は心がこもったメッセージを添えて届けられた。

5月に入ると、「生徒が少し疲れてきている」と先生が感じたことから、リラックスした状況でクラスメイトと交流が楽しめるよう、『オンラインランチ会』、放課後には『お菓子パーティー』などが開催されました。クラスの枠を超えて、学年全体や先生も参加して、非常に盛り上がったそうです。

お菓子パーティーは先生も参加し、大盛り上がり!
お菓子パーティーは先生も参加し、大盛り上がり!
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学校が再開し改めて気づいた”学校生活の大切さ”

5月下旬の準備登校を経て、当初の予定通りに6月1日から学校が再開されました。登校前に検温を行い、体調面の確認や手洗いやうがいなども徹底し、生徒が安心して登校できるよう努めたそうです。登校した生徒からは友達や先生に会える喜びがあふれ出ていたといいます。

待ちに待った登校日のようす。
待ちに待った登校日のようす。

最初は、登下校時の混雑を避けるために、10時過ぎに登校し、早めに下校する時差登校が導入されました。授業は感染拡大防止に配慮して座席の間隔をあけたり、必要以上に大きな声で説明しないなどの配慮をしながら行われました。こうした段階的な登校期間を経て、6月29日からは平常授業に。自宅学習期間中に先生も生徒も「学校生活の大切さ」に改めて気づき、さらに、「オンライン授業の可能性」も感じるなど、多くのことを学ぶ機会になったようです。
社会情勢の変化を先読みしながら適切に対応してきたことで生徒も保護者も安心でき、先生方も「何をすべきか」がはっきりわかっていたので、とてもスムーズな対応を続けられたそうです。

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編集者から見たポイント

先の見えない状況下で行われた前向きな取り組み。特にメンタル面のサポートの手厚さが印象的で、不安やストレスを感じやすい中で、独りで悩みを抱えないよう寄り添う学校の姿勢は、多感な時期の生徒にとって非常に有益だと感じました。また、神田女学園は常に生徒のことを第一に考えている学校です。新型コロナウイルスの影響で多くのイベントの中止を決定した学校もありますが、「生徒に学校生活の大事な思い出になる貴重な機会を失わせたくない」という強い思いから、学校行事を中止せず、すべて「延期」にして対応しています。こうした理由と、改めて「自信と誇りを持って通学して欲しい」という願いを込めて、今年度の入学式も「8月30日」に行われる予定です。
1つ1つの対応が「全て生徒のために」ある神田女学園。ぜひイベントに訪れて、学校の愛情深い温かな雰囲気を感じてください。

今後のイベントスケジュール

イベント名・主な内容 日時
【高校】教育内容説明会・生徒によるトークセッション 9月12日(土) 14:00~
【中学】教育内容・適性検査型入試説明会 9月13日(日) 10:00~
【中学】教育内容説明会・生徒によるトークセッション 9月19日(土) 14:00~
【高校】教育内容・DDP説明会 9月26日(土) 14:00~
【高校】教育内容説明会・生徒によるトークセッション 10月10日(土) 14:00~
【中学】教育内容説明会・授業体験会 10月17日(土) 14:00~
【高校】教育内容説明会・授業体験会 10月31日(土) 14:00~
【中学】教育内容説明会・生徒によるトークセッション 11月8日(日) 9:00~
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