受験生が得意を活かせる多様な入試制度

受験生が得意を活かせる多様な入試制度

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「得意科目型入試」や「4科必修型入試」など、多様な選抜方法を設けている神田女学園中学校高等学校(以下、神田女学園)。今回は各入試の特徴や知っておきたい特待生制度、2020年度入試から導入される都外生特別給付制度について、詳しくご紹介します。

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多様な受験生を受け入れ、努力の成果を示せる中学入試

選べる5つの入試制度

【2科選択型入試】国語・算数・英語の中から2科目を選択して受験する。国語・算数をきちんと学習してきた受験生はもとより、海外生活経験がある受験生や、すでに本格的な英語の勉強を始めている受験生に適している。

【4科必修型入試】国語・算数・社会・理科の4科で受験する。基礎学力を身につけ、難関上位校との併願を目指す受験生が得点をとりやすい出題レベルになっている。

【得意科目型入試】国語・算数・英語から1科目を選択して受験する。自分のよさを100%アピールできる得意科目がある受験生におすすめ。

【適性検査型入試】読解と記述を中心とした「適性Ⅰ」と、資料やデータを読み解く「適性Ⅱ」が試験科目。教科の枠を超えて物事を考えられる受験生に適している。

【新思考力型入試】写真や図表、リード文などから思考し、自分の考えを文章で表現する。基礎学力があり、社会の動きやニュースに対して自分の意見を持つ受験生に向いている。

5つの入試制度によって個性豊かな生徒が入学し、学校が活気づく

中学入試について、教頭の田中先生にお話をうかがいました。

入試について詳しく語ってくださった、教頭の田中聖秀先生。
入試について詳しく語ってくださった、教頭の田中聖秀先生。

田中先生:本校では多様な受験生を受け入れられるよう、5つの入試制度を導入しています。どれも基礎学力を重視し、受験に向けて努力を続けてきた受験生の力を評価する試験内容になっていて、自己成長実感を得ていただける入試です。どの入試を受験するか迷ったときは、ご自身の力を最大限にアピールできる入試区分を選んでいただければと思います。
どの入試を受けて入学したかによって、生徒の特徴は若干異なります。「得意科目型入試」で英語を選択した受験生は入学後の英語の伸びが早く、中学2年生で英検準1級を取得する子もいます。「新思考力型入試」で入学した生徒は何事にも自分の意見を持ち、その意見を他者に自分の言葉で伝えることができます。「適性検査型入試」で入学した生徒は資料やグラフなどを読み込んで分析するのが得意で、「2科選択型入試」と「4科必修型入試」の生徒は知識が豊富な印象です。
本校には国語・英語の試験と面接を実施する「帰国生入試」もあり、海外から日本に戻ってきた生徒や外国籍を持つ生徒も多くいます。さまざまな個性やバックグラウンドを持った生徒たちはお互いを認め合い、刺激し合って、伸び伸びと学校生活を送っています。

生徒はお互いの長所を吸収し、切磋琢磨している。
生徒はお互いの長所を吸収し、切磋琢磨している。
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高校入試は3コース! どう選ぶべき?

3コースの特徴は?

高校入試はグローバルコース、アドバンストコース、フューチャーコースの3コースからの選択となります。

グローバルコース アドバンストコース フューチャーコース
3か月以上の留学を全員必修とし「世界」を視野に入れた学びを行う。真の国際教養とコミュニケーション力を身につけて、国内外の大学進学を目指す。 国公立大学・難関私立大学進学を目指す学びを行う。すべての学びが受験につながる内容となっており、圧倒的な基礎学力をつけ発展的な学習を深める。 夢や個性を大切にし、多様な進路に応える学びを行う。やりたいこと、大切にしたいことも充実させながら、丁寧な学習を通じて圧倒的な基礎学力を身につける。

「推薦」の科目は適性検査1科目(グローバル・英語/アドバンスト・フューチャー・国語)、「一般入試」は3科目(国語・数学・英語)、「併願優遇」は推薦と同じく1科目、「特待選抜」は3科目(国語・数学・英語)で、すべての入試で面接も実施されます。

先生が語る“それぞれのコースの魅力”

田中先生:3つのコースはそれぞれ目指している目標が大きく異なります。グローバルコースの面接は受け答えがすべて英語で行われるため、準備が不可欠です。
グローバルコースとアドバンストコースは「長期留学がしたい」「理系の難関校に進みたい」など、やりたいことがはっきりしている受験生に向いています。入学者の目標が叶うよう、学校は全力で環境を整えます。
グローバルコースとアドバンストコースで迷ったときは、長期留学に対する意識を再確認してみてください。長期留学はかけがえのない経験になりますが、その半面苦労も多いです。保護者の方はお子さまを自信を持って送り出せるか、お考えください。また、長期留学は本人の強い意思がなければ最後まで成し遂げられませんから、自身が本当に行きたいのか、確認が必要です。
フューチャーコースは部活動や生徒会活動などの学校生活を充実させるとともに、自分の目標に向けて学習面も両立させていくコースです。「自分のやりたいこと」「大切にしたいこと」に徹底的に取り組むことができ、新しいチャレンジもできます。
本校の特長としてグローバルコースだけでなく、アドバンストコースとフューチャーコースでも3か月の留学が可能です。自分の目指す夢に最適なコースを選んでください。

ネイテイブ講師との「英会話」、現地ネイテイブとの「オンライン英会話」、生徒の語学力向上のプログラムである「K-SALC」など、学内でも英語のアウトプットの機会が豊富に用意されている。
ネイティブ講師との「英会話」、現地ネイティブとの「オンライン英会話」、生徒の語学力向上のプログラムである「K-SALC」など、学内でも英語のアウトプットの機会が豊富に用意されている。
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特待生制度に加えてうれしい制度が新設!

4段階の特待生制度

神田女学園には手厚い特待生制度があります。特待生選抜試験は中学は2月1日(土)午後、2月2日(日)午前に実施され、2科・4科・適性の区分より選抜されます。高校は2月11日(火・祝)に実施され、国語・数学・英語の3科目を受験します。

◆中学

入試得点率 入学金 授業料 留学給付金
特待S 90%以上 免除 3年間免除 30万円給付
特待Ⅰ 80%以上 免除 1年間免除 5万円給付
特待Ⅱ 70%以上 免除 1年間免除
特待Ⅲ 60%以上 免除

※年次審査により継続可能

◆高校

入試得点率 入学金 授業料 留学助成金
特待S 90%以上 免除 3年間給付 30万円給付
特待Ⅰ 80%以上 免除 1年間給付 5万円給付
特待Ⅱ 70%以上 免除 1年間給付
特待Ⅲ 60%以上 免除

※年次審査により継続可能

新設される、うれしい「都外生特別給付制度」

東京都以外に在住で、推薦基準を満たし、第一希望で神田女学園高校への入学を希望している方は、3年間の授業料を給付します。都内生には東京都から「授業料軽減補助」が出ますが、都外生は対象外のため、その分を学校が補助することで、生徒の学習機会の平等を目指しているからです。

安心して受験ができる「併願優遇」

東京都内における高校受験を検討する際、近年大きな変化が見られるのは「併願優遇」に関する動きです。神田女学園高校では、受験生と保護者が安心して第一志望の学校にチャレンジできるよう、併願優遇でも最大限サポートを行っています。
以下、①~③いずれの場合も、併願優遇に該当しています。
①第一志望の“公立高校”の併願先として、神田女学園の併願優遇を希望する。
②第一志望の“私立高校”の併願先として、神田女学園の併願優遇を希望する。
③第一志望が公立高校、第二志望として他の私立高校の受験を検討しており、神田女学園を“私立高校の中の第二志望”として併願優遇を希望する。

入試募集要項を詳しく見る ≫

編集者から見たポイント

「種類豊富な入試を行うことで、学校としても幅が出たように感じます」と語ってくださった田中先生。新たに導入される「都外生特別給付制度」や「併願優遇」によって、より個性豊かな生徒が神田女学園を受験校の1つとして選択されるのではないかと、ますます期待が広がります。1月には中学・高校ともに「出題傾向解説会」が開催されますので、ぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。

今後のイベントスケジュール

イベント名 日時
出題傾向解説会 2020年1月11日(土) 14:00~
出題傾向解説会 2020年1月25日(土) 10:00~
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