inter-edu’s eye

10月9・10日に行われた東京家政学院中学校・高等学校(以下、東京家政学院)の文化祭「常磐祭」。2日間でのべ1,600人もの来場者が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じました。この一大イベントを陰で支えていたのが、文化祭実行委員会執行部、通称“文実”です。高1と高2による18名のメンバーたちは、文化祭を通して何を学んだのでしょうか。文化祭実行委員長のYさん、副委員長のSさんをインタビューしました!

“文実”の活動を通して実感する成長

文化祭実行委員長 Yさん(高2)
文化祭実行委員長

文実に入っていた部活動の先輩が、いろいろな人たちをリードして準備を進める姿に憧れて、私も実行委員になりました。

副委員長 Sさん(高1)
副委員長

高校からの入学で、まだ学校に慣れていませんでしたが、クラスの友だちに誘われ、文実のメンバーになることを決めました。

事前のリサーチは手を抜かない!

力作の装飾

見事に完成した装飾は、文実メンバーが長い準備期間をかけて制作した力作です。

インターエデュ(以下、エデュ):和の雰囲気が美しい「絢爛」が今年のテーマでしたね。

Yさん:“きらびやかな美しさ”を、和洋どちらで表現するか、文実のメンバーでそれぞれ調べて話し合い、和の美しさを選ぼうということになったんです。和風にすると決まってからは、目黒雅叙園にみんなで行ったりして、具体的なイメージを決めていきました。

Sさん:できあがった入場門は、見学に来た両親も、すごく凝ったデザインだと感心していました。

「絢爛」をテーマにした和風の校内装飾

「絢爛」をテーマにした和風の校内装飾が、文化祭に訪れた方々の気持ちを盛り立てていきます。

Yさん:まずはじめに、先輩から引き継いだ反省も踏まえながら、何度も話し合いをして、ひとつずつ形にしていきました。他校の文化祭にも、各自で見学しに行ったんですよ。そうしたら、パンフレットのサイズが去年のものだと大きすぎることが分かって、今年は持ち歩きやすいように、少し小さいサイズにしたりと、具体的な成果がありました。

Sさん:私の中学校時代は学園祭や文化祭が無かったので、どんな準備をすれば良いのか、まったくイメージできなかったんです。でも、文化祭を成功させたい一心で他校のやり方を研究すると、視野が広がっていろんなアイデアが出せるようになりました。文実メンバーになっていなかったら、他校の文化祭に行くような経験は出来なかったと思います。

計画性が身につく!

みんなが力を合わせて挑戦

初めての木工などには、みんなが力を合わせて挑戦しました。

エデュ:夏休み中は入場門やステージを作っていたそうですね。

Yさん:中学では技術の授業がないので、釘を打ったことがない子もいるんですよ。でも、みんなで電動ドリルを使って木材を組み立てました。遊びに来た私の家族も、「本当に自分たちで作ったの!?」って、驚いていました。

Sさん:夏休みの間は、部活動と勉強の両立が大変でした。宿題と準備活動の予定をスケジュール帳に書き込んで、毎日その日にやるべきことを確認していました。すごく忙しかったけれど、大変な時にこそ計画を立てる習慣が身についたので、これは今後の勉強にも役立つと思います!

Yさん:私も、部活動と文実の予定を夏休み前に書き出して、毎日のスケジュールを立てて、宿題は寝る前に少しずつこなしました。2学期が始まってからも、勉強は授業中にしっかり集中して、宿題も帰宅後にすぐに終わらせるようにして、文化祭直後にあるテストに備えたんです。

学校外の社会にも働きかける!

みんなが力を合わせて挑戦

中庭を抜けた先のラウンジに案内してもらいました。壁には受験生へのメッセージカードがたくさん貼られています。

エデュ:忙しかった分、学んだことも多かったみたいですね。

Sさん:意見が合わず、もめたこともありました。でも、みんなの意見をうまくまとめられたことで、しっかりしたものができたと思います。それにいろいろなクラスの人と交流したので、友だちもたくさんできました。1年生同士で、もう来年の文化祭にやりたいことを話しているんですよ。

Yさん:文実の仕事では、スタッフパーカーやパンフレットを作るため、業者の方とメールや電話でやり取りをしました。学校外の社会人の方たちと関わって、普段はできないような仕事をすることができ、良い経験になったと思います。そして、分からないところを教えてくれたり、声かけをしてくれたりと、とても温かく見守ってくれた先生方にも感謝したいです。

Sさん:東京家政学院は、ほかの学校よりも生徒数が少ないので、先生との距離が近くてたくさん話せるんです。私はそこに魅力を感じて入学を決めたのですが、今回の文実での活動でも同じく、距離の近さを改めて感じることができました。これから学校を詳しく知ろうという方は、学校行事などで授業や私たち生徒だけでなく、先生の様子にも注目してみてはいかがでしょうか。

編集者が見たポイント

「高3になると受験勉強で行事と向き合えないから、高2のうちに、ありったけの力を注ぎました。」と話してくれたYさん。また、文実の仕事を通して計画性が身についたというSさん。学校の枠内に収まらず、他校の様子を見たり、社会と自発的に関わった経験は、今後の受験勉強や将来の職業観を定めることにも活きてくるはずです。裏の主役として学校行事に参加した経験が、生徒を大きく成長させたのだと実感できた取材となりました。

もう一度、今年度の連載ページ一覧を見てみましょう

イベント日程

イベント名 日程 時間
高等学校
入試相談会(1)
12月10日(土) 14:00~15:30
中学校
入試対策授業 on クリスマス
12月24日(土) 10:00~11:30
高等学校
入試相談会(2)
12月26日(月) 10:00~11:30
中学校
キャンパスツアー
1月7日(土) 11:00~12:00
中学校
入試直前対策
1月14日(土) 14:00~15:30
高等学校
キャンパスツアー
1月14日(土) 11:00~12:30