多様な形式から選べる東京家政学院の入試

多様な形式から選べる東京家政学院の入試

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東京家政学院中学校・高等学校(以下、東京家政学院)では、多様な生徒を受け入れられるよう8種類もの入試形式を導入しています。その中から公立一貫校の受検者にも受けやすい適性検査型に注目し、対策ポイントについて校長の長尾宏先生から解説していただきました。また、東京家政学院の教育方針や高校で新設される「家政・児童進学コース」「管理栄養進学コース」の最新情報についてもご紹介します。

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公立中高一貫校の受検対策が活かせる適性検査型入試

東京家政学院は都内でも稀有なほど多様な入試形式を導入しています。得意な科目や才能に合った入試を選べることは、入学を強く望む受験生にとって大きなチャンスになることでしょう。その中でも、公立中高一貫校の受検対策が活かせるのが「適性検査型入試」です。

テストのようす

適性検査型入試Aは区立準拠、適性検査型入試Bは都立準拠で出題されます。両方に出願することはできませんが、これらの入試に備えることは、公立校だけでなく適性検査型を導入する多くの私学にチャレンジする機会を増やすことにつながります。校長の長尾宏先生に、この入試について詳しく教えていただきました。

長尾先生:入試問題は、入学後の教育方針に基づいて作成されるものです。本校の適性検査型入試は、知識偏重型入試からの脱却の象徴として位置づけています。受験生が知識以外にも多様な資質が評価されることによって、それが自己肯定感へと繋がると考えています。

それでは、入試に向けて勉強しておきたいのはどのようなポイントでしょうか。
適性検査型AとBに共通しているポイントは、説明文から問題を読み取り、自分の考えをわかりやすく伝えるために、論理的な文章構成で書けるようにすること。その点を踏まえてからAとBそれぞれのポイントをお聞きしました。

長尾先生適性検査型A1は与えられた文章を正確にとらえることが大切です。序論・本論・結論を意識して書けるようにしましょう。

適性検査型A2は身近な現象と関連付けた資料に多く触れ、資料を分析する力と自分の考えを述べる力を身につけましょう。数的処理が多く出題されるので、丁寧に考えて計算する習慣をつけましょう。

適性検査型A3は生活の中にある創意工夫や問題点などをさまざまな資料を通して適切に読み取り、物事を多面的、多角的に考察し、表現する力を見ます。新聞記事やニュースなどをみて、その事象の工夫などを自分なりに考えましょう。

適性検査型BⅠは与えられた文章をもとに、的確でまとまりのある文章を書く力を見ます。作者の意図を正確に掴み、文章中の言葉を使って要約できるようにしましょう。

適性検査型BⅡは与えられた資料をもとに、課題を発見し解決する力を見ます。世の中のさまざまな事象に興味をもち、なぜその事象が起こるのか考えましょう。問題に出た資料を的確に読み取り、何を判断するのかをすばやく掴めるようにしましょう。

適性検査型BⅢは数理分野からの出題になります。実際に作図をする、仮定を立てて検証するなどといった作業に慣れておきましょう。

東京家政学院では、どのような生徒の入学を希望しているのでしょうか。この疑問についても長尾先生にお答えいただきました。

長尾先生:本校では、自己肯定感や自尊の心を備え、知識や技能を駆使し、どんな困難も乗り越えて行こうと努力できる人材の育成を目指しています。失敗を恐れず何事にも勇気を持ってチャレンジしようとする心と、協働性に富んだしなやかな心を持った女性に成長したいと願っている生徒を求めています。そのため、入試では、基本的な知識・技能を、実生活における様々な場面に活かせる能力が問われます。

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刷新された高校でのコース体制

中学校では、中学1年・2年の時点で英語は週1時間、さらに数学は週2時間、習熟度別授業を行っています。学び残しや苦手意識をなくすように、きめ細やかな学習指導を実践しながら、学習習慣の定着と意欲的に取り組むことを重視しています。また中学3年からは、「アドバンストクラス」と「リベラルアーツクラス」に分かれます。

授業のようす

「アドバンストクラス」は、「知識・理解」の領域から、専門性を重視し、「応用力・論理的思考力」の育成を目指します。高2からは、特別進学コース(文系・理系)と管理栄養進学コースの3つのコースに分かれ、文系・理系ともに入試問題演習を中心に授業を展開し、一般受験に対応できる学力を育成します。
そして「リベラルアーツクラス」は「知識・理解」の領域から、「豊かな教養・表現力」の育成を目指します。高2からは、総合進学コース(文系・理系)と家政・児童進学コースの3つのコースに分かれ、文系・理系ともに幅広い分野に対応できる学力を育成します。

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伝統ある教育とこれからの新たな挑戦

東京家政学院大学の系列校である東京家政学院。「世界の平和は家庭から」という創立者の言葉があるように、明るい「家庭人力」、現代社会に通用する「社会人力」、グローバル社会に活躍できる「地球人力」を身につけたエレガントな女性を育てる教育を進めています。

家庭科の授業のようす

今後、高校には「家政・児童進学コース」「管理栄養進学コース」が新設されます。併設大学への特別推薦枠が活用できるだけでなく、高校在学中に大学の施設設備を利用したり、大学教員の授業が受けられたり、大学生との交流を通してキャリア支援が受けられたりするなど、さまざまなメリットが挙げられます。家政系のプロフェッショナルを志望する者にとって非常に恵まれた環境で学校生活を送ることができます。

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編集者から見たポイント

適性検査型入試をはじめとして、多種多様な入試形式を導入している東京家政学院。今まで勉強してきた内容を、多くの選択肢の中から入試に活かせることは、受験生にとって大きなメリットではないでしょうか。また、公立一貫校との併願で私学を受けようと考えている受験生にとっても絶好の機会です。さらに、高校に新設される新コースにより、生徒が希望する進路の幅もさらに広がることでしょう。エデュ編集部では、「家政・児童進学コース」「管理栄養進学コース」の新設を含めた東京家政学院の今後に注目していきます。

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