「新しい時代の学校」を目指す駒込。オンライン授業に力

「新しい時代の学校」を目指す駒込。オンライン授業に力

inter-edu’s eye

受験関連イベントが少ない状況が続きますが、駒込中学校・高等学校(以下、駒込)では6月20日に学校説明会を開催し、その模様をWEB上で公開中です。ネイティブスピーカーとのやりとりを重視した英語教育をはじめとする駒込の魅力とともに、コロナ禍のオンライン授業についても紹介。330年以上の伝統を大切にしつつ、「新しい時代の学校」を目指す駒込の姿が見えてきます。

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ネイティブの先生がティーム・ティーチング! オンライン英会話も充実

駒込では多彩な海外研修のプログラムを用意していますが、授業をはじめ日常的な学校生活でも、スピーキングの技能をしっかりと伸ばす英語教育を実践しています。
たとえば、「英会話授業」は1クラスを2分割し、少人数制で生徒の活動を細かく把握。しかも日本人とネイティブの教員2人がティーム・ティーチングで指導します。
こうして普段から英語を使って会話する場面を多く設けるのはもちろん、中1~3では学年末にスピーチコンテストを開催。優秀者は他校も交えたさらに大規模な大会に参加可能となります。スピーキングの評価にも力を入れ、ネイティブ教員と1対1で行う対話形式の「インタビューテスト」も実施し、実用性を重視したきめ細やかな指導を実現しています。
授業外では、「オンライン英会話教室」も特徴的な取り組み。中学2年生から高校3年生の希望者が週1回30分間、海外にいるネイティブの講師とマンツーマンのレッスンを受けます。生徒の実力に難易度を合わせ、楽しく学習できるよう配慮。スピーキング能力を伸ばすだけでなく、英検の2次試験の面接対策としても役立っています。

オンライン英会話に取り組む生徒のようす
オンライン英会話に取り組む生徒のようす
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AI時代を生き抜く! 駒込のSTEM教育

多くの職業が人工知能に代替されようとする中、駒込は科学・技術・工学・数学の4分野を総合的に学ぶSTEM教育を推進。「答えのない課題の解決方法を発見する科学的思考力」を伸ばすため、実際に手を動かし、考え、発表し、意見を求め合うことを中心に授業を進めます。
その代表的な授業の一つが、埼玉大学STEM教育研究センターとの共同授業。生徒たちは、オリジナルキットとソフトを使ったプログラミングで、身近な課題を実践的に解決していきます。外部コンテストにも積極的に参加し、2018年には有志生徒が「世界の人口増加に伴う食糧不足を解決する『農業支援ロボット』」を制作し、全国大会に出場。また、1年生は「国際STEM CAMP」というフィールドワークを通じて、海外の学生たちと共に被災地の課題を解決するロポットプログラミングに取り組んでいます。
もちろん、駒込単体でも理科の授業を充実させています。多くの観察・実験を行い、その回数は中学1年生と中学2年生では年30回に上ります。自然科学の知識・理解を深めることはもとより、判断力・問題発見力を身につけてもらう狙いです。

プログラミングで動かすロボットを組み立てる生徒たち
プログラミングで動かすロボットを組み立てる生徒たち
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私立では珍しい給食。「食育」は修行体験でも

駒込では私立校では珍しく給食を実施しています。インターエデュでは駒込の保護者を継続的に取材してきましたが、「家事負担が減って助かる」「おいしく作られている」と評判でした。
実は、駒込が給食を実施する背景には、仏教の教えがあります。駒込は日光山輪王寺や比叡山での修行体験で知られていますが、その中に「食事ができるありがたみ」を伝える場面が織り込まれています。毎日の学校生活でも同じメッセージを込めて給食を提供し、食育を進めているのです。

比叡山研修での食事。直前に「いただきます」は「命を頂く」ことだと講和で学んだ
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理科の実験もオンラインで! 実用的な授業も

新型コロナウィルス流行の影響で、全国の学校が休校を余儀なくされた2020年春。教育格差の拡大が懸念される一方で、駒込は4月13日の時点でオンライン授業を開始。可能なかぎり学習に遅れを出さないよう素早く対応しました。
オンライン授業は録画した映像の配信、実況配信の2つのスタイルを併用。教科ごとの特性を配慮して切り替えています。一般的にオンライン授業は、「教員から生徒への一方的な指導になりがち」「体験的な学びができない」とも言われがちですが、駒込では一味違います。
なんと遠隔授業で「理科の実験」を実施。生徒の自宅へ実験キットを郵送し、実況配信で教員と一緒に作業を進めました。中学2年生「唾液によるでんぷん溶液の変化」中学3年生「等速直線運動」などですでに行い、ほかの学年・単元にも広げることを検討しています。
こうして主要5教科に特に力を入れつつ、5月中旬からは全教科に取り組みを広げました。体育では、巣ごもり生活でも健康を保つため、体をほぐす体操を生徒が自撮り。教員に送信してアドバイスをもらいました。家庭科では当時品薄が続いていたマスクを手作りすることを課題として設定。コロナ禍の日常ならではのユニークな教育内容を組み立てています。

理科の実験をオンラインで指導。実施内容は安全面に配慮したもの
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コロナ禍でも「新たな駒込を見出す」

オンライン授業に重点的に取り組むなど、駒込は新しい時代に向かいうる姿勢を強く打ち出しています。先行きが見えない状況が続く中、どのような思いで学校づくりを進めているかを中学教頭 本田靖先生に聞きました。

インターエデュ(以下、エデュ):今回、オンライン授業にかなり力を入れている印象がありますが、どのようなことを念頭に置きましたか

本田先生:「失敗を恐れず、教員間で協力して、チャレンジすること」です。昨年度から建学の精神、仏教教育の伝統を大切にしつつ「新たな駒込を見出す」ことを目指して教育改革を進めてきました。そんな中、まさに新しい時代が訪れようとしています。新型コロナウィルス対策も含め、さらに改革を進めていかなければならないと感じています。

エデュ:在学中の生徒さんへの思いを教えてください

本田先生:どんな時代がこの先に訪れても自分自身で乗り越えられるように成長してほしいと願っています。そのためには、教育活動に「まずやってみること」を組み込むことが大切でしょう。教員側も「新しい時代の学校」をつくり、その見本を示していきたいです。

エデュ:受験生へのメッセージ

本田先生:駒込の先輩たちと一緒に、たくさんの挑戦と失敗を繰り返して、新しい時代の新しい自分を探しましょう。学校というものは、生徒がやろうとすることにブレーキをかけてしまいがちですが、駒込はチャレンジを応援します。私たち教員も、新たな教育を開拓し続けていきます。

編集者から見たポイント

駒込は330年以上の歴史がある伝統を大切にしつつ、新しい時代を見据えていることが印象的です。食育などで普段の学校生活を充実させているからこそ、創造的な教育が成り立つと感じます。

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イベント日程

イベント名 日時 備考
第2回 学校説明会 2020年7月25日(土)
①13:00~ ②15:00~
校内説明会とオンライン説明会を同時開催
夏休み体験教室 2020年8月9日(日)・8月10日(月・祝)
各日 午前・午後の1日2回開催
●おもしろ理科実験教室(9日・10日)午前・午後
●プログラミング教室(9日)午前・午後
●たのしい国語教室(10日)午前・午後
※午前・午後とも同内容です。
※各回定員制です。
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