「教わるのではなく自ら学ぶ」アカデミアクラス2年目の現場

「教わるのではなく自ら学ぶ」アカデミアクラス2年目の現場

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古い授業形式を一新し、知的好奇心を存分に発揮できる学びの場として始動したアカデミアクラス(以下、ACクラス)が2年目を迎えた茗溪学園中学校高等学校(以下、茗溪学園)。学校生活に慣れてきた中学2年生の成長と可能性を感じられる現場の声をご紹介します。

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他校にはない「学びの満足感」が得られる授業の魅力

ACクラスの1期生として入学した中学2年生の皆さんに幅広い話題でインタビュー取材を実施。次々に上がったコメントの数々から、茗溪学園ならではの奥深い魅力が見えてきました。

U.Nさん、A.Eさん、I.Mさん、Y.Cさん、M.Sくん、K.Yくん、I.Jくん
(上段左から)U.Nさん、A.Eさん、I.Mさん、Y.Cさん、(下段左から)M.Sくん、K.Yくん、I.Jくん

茗溪学園のACクラス(AC入試)を受験した理由を教えてください。

I.Mさん国内外のコンテストでたくさん受賞している科学部の活動に、以前から強い興味を持っていました。オンラインの学校説明会でACクラスの魅力を知り、1期生になりたいと思って受験することを決めました。入学後の学校生活をイメージしながら、塾の課題に取り組みつつ自分なりの学び方を身につけたことで、見事に合格することができました。もちろん今は科学部のメンバーとして充実した毎日を過ごしています。

K.Yくん家族や親族に茗溪学園の卒業生がおり、学校自体にとても親近感を持っていました。中学受験を志した際に、世界的な日本人を育成するといったACクラスの理念を知って、とても共感したことが受験した理由です。推薦(単願)入試を目指して国語・算数に力を入れて勉強をしていました。

Y.Cさん家族に指摘されるほど、いろいろな事柄に対しての疑問や答えを知りたいという欲求がありました。探究的な学びができる学校を探していて、茗溪学園のAC入試にめぐり逢いました。茨城県の中学受験は早くて12月には筆記試験が実施されるので、本番ぎりぎりまで問題集などに取り組んでいました。

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印象に残っている授業やACクラスに入って良かったと思う点を教えてください。

A.Eさん教科書を読むだけでは分からない時代背景や豆知識を教えていただく世界史が好きになりました。先生の説明を受けながら資料を読み進め、私たちの些細な疑問にも答えてもらえます。読書の際には人間関係や心情、政治的な立場まで想像しながら、授業で学んだ知識を活かせるようになりました。勉強の進め方自体はみんなが知っているので、先生と一緒に考えたり、分からないことに対するヒントを教えていただいたりするという授業形式が多くなっています。

I.Jくん小学生時代から、図形の面積を求めたり公式を使ったりすることが得意でした。ACクラスの先生が作ったオリジナルの数学教材で学ぶようになってからは、以前まで疑問に思っていた公式のルールや、なぜ遠回りして学ぶのかといった不満が解消されるようになりました。授業内容のすべてがつながっているため、学年が進むにつれて増えてきた勉強自体が楽しくなったんですよ。ほかのクラス(MGクラス)との違いは、定期試験の代わりにレポート提出がある点です。数学だったら、解法だけを覚えていても本質を理解していないと答えられないような難しい内容でした。

Y.Cさんみんなが言っているように、オリジナルの資料や教材を読み込んで私なりの考え方を発信できる点がACクラスの魅力ではないでしょうか。一方的に発信するだけでなく、クラスメイト一人ひとりの異なる捉え方を知り、新たな視点や考えを採り入れたことで私だけの世界が外側に向けて広がるのを感じています。

授業を受ける生徒の様子
授業中の教室の様子
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授業以外の学校生活について教えてください。

I.Mさんあらゆる国から集まる多くの帰国生と交流する中で、文化的背景の違いから個人の興味・関心といった点まで、常に刺激を受けながら毎日を過ごしています。特定の教科にずば抜けた才能を持つ人もおり、尊敬できる仲間や先生方に囲まれているのは幸せです。

M.Sくん科学部のメンバーとして、つくばサイエンスコラボ(つくば科学フェスティバル・つくば環境フェスティバル)に参加します。茗溪生の代表として、土石流に関する研究成果を校外の方々に向けて発表する予定で、とても楽しみにしています。また、2年生全体でキャンプをして20km徒歩にチャレンジしました。キャンプ当日はグループ行動が主だったので、新しい友人関係を築くきっかけにもなりました。

U.Nさん中高合同の体操部で週7日の練習に参加しています。土日にも4時間かけて取り組む練習はハードなものですが、小学生時代に習い事として取り組んでいた頃と比べて、勉強時間と練習時間の両立ができるようになってきました。体操部は学年が異なるメンバーで班を組むので、チームワークを向上させながら関東大会出場を目指しています。

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これからチャレンジしてみたい事柄や目標を教えてください。

U.Nさん小学生の頃にインターナショナルスクールに通っていた経験を活かして、英語圏の国への長期留学を考えています。

A.Eさん9年間続けているピアノ演奏に磨きをかけ、音響監督として仕事ができるようになりたいです。そのためには国内外を問わず、最適な進学先を探しているところです。

I.Mさんメディアで発信される情報の倫理観に興味を持っています。東大を一番の目標に置き、進学先の幅を広げていこうと思います。

K.Yくん僕も東大を目標にしています。語学を活かした国家公務員の仕事をイメージしているのですが、まずは大学卒業後に何を為すべきかを考えているところです。

Y.Cさん哲学を専攻したいので、いろんな文献を読みながら自らの考え方を意識し続けています。最終的には人生を豊かに過ごすための方法を見つけ出します。

M.Sくん進学先や職業のイメージは定まっていませんが、英語関連の資格にチャレンジしたり、自由研究で校外に情報発信したりすることで可能性を伸ばしていければと思います。

I.Jくん特技でもある野球関連の仕事として、統計学を扱うスポーツアナリストが良いなと思っています。社会人になっても好きなことを仕事にしていけたら最高ではないでしょうか。

読書をする生徒たち
教室での生徒の様子
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先生が驚かされた生徒たちの成長度合

過去2年間の連載ページでACクラスの指導方針や展望をお話しいただいた先生方からもお話をうかがいました。

教育構想推進部副部長・キャリア教育推進室副室長の新妻翔先生と教育構想推進部部長の谷田部篤雄先生
教育構想推進部副部長・キャリア教育推進室副室長の新妻翔先生(左)と、教育構想推進部部長の谷田部篤雄先生(右)

傍らで聞いていて、生徒たちのお話はいかがでしたか。

谷田部先生慣れない勉強法で辛い日々を送ってきたのだろうと想像していましたが、それどころか楽しんでいるという話を聞いて驚かされました。ACクラスに関わる全教員だけでなく1期生である生徒も一緒に試行錯誤を繰り返してきたからこそ、そうした良い結果につながっているのでしょう。オリジナル教材の話もありましたが、私たちは教科を超えた授業、真の学問に導くことを意識しながら膨大な準備時間をかけています。そうしたこだわりを生徒たちが感じ取ってくれていることをうれしく思っています。また、数値での成績を追い求めるのではなく、連帯感を持って学び自体を楽しめるACクラスのあるべき姿を見せてくれました。

新妻先生本校の生徒は、他校と比較しても「思考体力(考え続けられる持久力)」においては負けない自信があります。なぜなら、1年間かけて自ら考えることを習慣づけてきたからです。強い意志や主張があれば、当然ながら衝突する場合もありますが、お互いへの信頼と尊敬の念を持つことができた学年だからこそ、健全な議論が可能になっています。

茗溪学園が主催する公開シンポジウム「これからの中等教育」について教えてください。

谷田部先生今年2回目となる公開シンポジウムを、2022年12月4日(日)に開催します。サブタイトルを「中等教育の充実と大学進学成績の向上の関係性」と銘打っており、大学受験に対してACクラスの学びがどのように通用するのかを丁寧にご説明できる機会です。保護者や中学1年生の本音トークをはじめ、大学進学を意識した戦略、東大の学びに共通するポイント、在校生と先生のディスカッションなどが予定されています。新妻先生もファシリテーターとして参加しますので、気軽にお声がけください。

公開教育シンポジウム開催のお知らせ ≫

編集後記

多くの生徒さんを前にして、ACクラスの魅力を直接聞かせていただきました。「レポート提出は多いけれども、先生から丁寧に添削していただける」ことがモチベーションに直結しているといった声もあり、先生・生徒間の信頼関係がACクラスの学びの根底にあることがうかがえました。谷田部先生・新妻先生が登場する公開シンポジウムも、ほかのイベントとは一味違った面白さがあるようです。是非とも参加をご検討ください。

イベント日程

イベント名 日時
公開シンポジウム「これからの中等教育」 2022年12月4日(日) 9:30~16:00
※オンライン参加可
公開シンポジウム 予約フォーム ≫

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