エリート名門校の文化が根差した「茗溪寮」徹底紹介

エリート名門校の文化が根差した「茗溪寮」徹底紹介

inter-edu’s eye

研究機関が集まるつくば市で、世界に通用する高い能力を育成している茗溪学園中学校高等学校(以下、茗溪学園)。中学校には高校IBDPコースを見据えて高レベルな英語の授業を行うグローバルコースがあり、全学年に多くの帰国生や留学生がいることから国際色豊かな環境です。そして、敷地内には国際色の強さなら学校にも勝る学生寮「茗溪寮」があります。2人の寮生にインタビューし、茗溪寮の日常に迫ります。

筑波研究学園都市の名門校が有する茗溪寮とは

寮生の夕食風景。毎日の3食を仲間と一緒にとりながら親睦を深める大切な時間です。
寮生の夕食風景。毎日の3食を仲間と一緒に摂りながら親睦を深める大切な時間です。

茗溪寮にいるのは世界各国・日本各地から集まった約150人の中高生。部屋は他学年生との相部屋のため、自然と学年を超えたつながりが生まれます。育った場所や文化など出自の異なるバックグラウンドを持つ生徒が集まる小さな社会の場として、みんなで快適に過ごせるよう互いに努めることで、寮生は生活力を養っていきます。
土曜を除く毎夜「沈黙の時間」と呼ばれる勉強時間が割り当てられること、クリスマス会や寮祭、筑波山ハイキングなどの行事が豊富にあることが、茗溪寮の大きな特徴。寮生は日々学業に励み、行事を通して学年や文化を超えて交流を深めながら、仲間と強い絆で結ばれていきます。

共同生活を通した人間教育 ≫

寮生が育んできた独自の文化と一生ものの絆

お話を聞かせていただいたのは、中学1年生で寮生活に慣れ始めた越後谷さん(左)と、高校3年生で卒寮間近の松下くん(右)。
お話を聞かせていただいたのは、中学1年生で寮生活に慣れ始めた越後谷さん(左)と、高校3年生で卒寮間近の松下くん(右)。

医師を目指して勉強に集中 寮生活で朝練が可能に

越後谷さんプロフィール
シンガポールからの帰国子女で、現地校に通っていましたが、中学入学を期に単身で帰国して茗溪寮に入寮。バドミントン部では大会上位への入賞を目標にしながら、将来は医師になることを目指しています。

越後谷さん:ハリー・ポッターの映画を観てから寮に楽しそうな印象を抱いていたので、両親をシンガポールに残して帰国するとき、英語力を維持できて寮のある学校を探しました。茗溪学園を選んだ大きな理由は、学校にも寮にも行事がたくさんあり、帰国生の多いグローバルコースがあったからです。また、将来は医師になりたいので、医学部のある筑波大学が近くにあることにも惹かれました。 いつも周りに先輩や友達がいるので、最初は苦手だった敬語や寮のルールにもいつしか慣れましたし、相談したいことがあればすぐに話を聞いてもらえます。最近では、寮にいるバドミントン部の先輩と一緒に早朝練習するようになりました。勉強時間や部活動の練習時間をしっかり確保できることは、学園内で寮生活をするメリットだと実感しています。

寮だからできた先輩・後輩・仲間との太いつながり

松下くんプロフィール
スイスからの帰国子女で、生徒会会長とテニス部部長を兼任しながら、慶應義塾大学に進学することが決定。統計学に興味を持ち、将来の夢はデータサイエンティストとして、ビッグデータを利用したディープラーニングなどに取り組むことです。

松下くん:茗溪学園に入学した理由は、寮があり、英語を高いレベルで学べる環境があったことです。仲間と一緒に過ごすことで、寮のスケジュールや規則に慣れることにさほど苦労はありませんでしたね。通学時間のない生活は、勉強・テニス・生徒会活動への全力投球を可能にしてくれました。
寮にいたテニス部の先輩の経験談から得るものがたくさんありましたし、友達は僕との会話で海外に興味を持って留学を決意したと言ってくれました。個性的な寮生との出会いによって多様な考え方があることを知り、人間関係の大切さを学び、コミュニケーション力を高められたと思います。
入学してからの6年間を振り返ると、茗溪学園の仲間はみな目標を持ち、達成するために必要な能力は何かと考え、その能力を得るために努力していた。そうしたところに僕は“茗溪らしさ”を強く感じます。

2018年12月に竣工したばかりの大浴場。もちろん、文化の異なる生徒たちのために、たくさんのシャワー個室も用意されていました。
2018年12月に竣工したばかりの大浴場。もちろん、文化の異なる生徒たちのために、たくさんのシャワー個室も用意されていました。

寮においでよ! 受験生へのメッセージ

越後谷さん:さまざまな経験をした人から、多くのことを学べます。茗溪寮で生活することで、やがて自信を持って世界に飛び出せる人間に成長できると思います。

松下くん:茗溪寮には、いろいろなことに挑戦するきっかけがあふれています。そうした環境を望む人にはおすすめですよ。

進学実績から見る「多様な進路」 ≫

親元を離れても安心 寮生を見守るバックアップ体制

毎年12月に開催される茗溪寮の伝統行事「クリスマス会」のようす。卒寮する高校3年生に感謝の気持ちを伝えて送り出します。
毎年12月に開催される茗溪寮の伝統行事「クリスマス会」のようす。卒寮する高校3年生に感謝の気持ちを伝えて送り出します。

健康状態を把握し、生活指導を行うハウスマスターの存在

茗溪寮には、寮生の生活面を細やかにサポートする教職員がたくさんいます。日中は教師として、夜間や休日はハウスマスターとして生徒と同様に寮と学校を往来している倉持先生は、「教職員が応急手当の講習を受けるなど、サポート体制を常に整えています。発熱で体調を崩した寮生を車で病院へ送迎することもありますね」と語ります。

保護者への配慮が行き届いた新しい取り組み

「生徒たちの生活」や「学習の取り組み」ついて、画像を交えた報告を頻繁に配信し、寮生のようすを保護者へ伝えることで安心感を得てもらっています。
また、寮では沈黙の時間にOBチューターがフロアを巡回し、寮生の質問に答えます。2018年12月からは、発展的な取り組みとして週2回の学習支援制度も始まりました。この学習支援では、単に苦手を克服するような自習学習だけでなく、モチベーションを含めた総合的な学力の向上を目標にしているそうです。

2017年度の「寮生活」特集はこちらから ≫

編集者から見たポイント

集団生活を支えるためにも、「生徒ファースト」の考え方が基盤にあるといいます。親元を離れて生活をする寮生のことを第一に思い、健康面だけでなく、互いのコミュニケーションを円滑にするための特別な行事が数多く催されていることから、その考え方が分かります。さらに、寮長やハウスマスターのほかにも、寮生とより歳の近い大学院生や先生方が務めるフロアマスターもおり、チューターや学習支援担当者を含めると、実に多くのスタッフが寮生を多方面からサポートしています。このように細やかな目配りを欠かさない茗溪寮なら、保護者の皆さんも安心して遠方から我が子の成長を見守ることができるでしょう。

公式Facebookページ ≫


その他の連載コンテンツ

第2回他校を圧倒する茗溪学園の理数系プログラム

SSH指定校として7年目を迎えた茗渓学園のハイレベルな活動や今後の展望をご紹介します。記事を読む≫

第1回「生き方を学ぶ」IBDP導入2年目の手応え

国際バカロレア認定校となり2年目を迎える茗溪学園の教育現場について、授業取材と共にインタビューを実施しました!記事を読む≫