inter-edu’s eye

これまで、イベントやオープンスクールにうかがって学校の様子をお伝えしてきましたが、今回は学校の日常の雰囲気にせまるべく授業を見学しました。さらに授業終了後、先生にインタビュー。生徒に対する熱い思いなどをお聞きしました。

生徒に寄り添った分かりやすい授業

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今回、潜入したのは現代文の授業。体育祭の翌日だったものの、生徒たちは疲れた姿を見せず、集中して授業を受けている様子でした。その秘密は授業のテンポの良さにありました。

小説を題材にした授業の冒頭で先生は、読み解きたいポイントを説明。そのうえで文章を少しずつ解説していきます。時には、生徒が興味を引くようにユーモアを交えることも。さらに生徒の理解を深めるために身近な例をピックアップします。
例えば、「手触り」という言葉については、前日の体育祭を取り上げ、「芝生の手触りはどうだったか?」など身近な話題に置き換えて説明。一方的に先生が話すだけではなく、突然生徒を指名するなど先生と生徒のやり取りが生まれます。和やかな雰囲気で、テンポ良く進んだ授業は、あっという間に終わりを迎えました。

おトク感のある授業を目指して

授業を終えたばかりの小泉先生に、指導において意識していることなどをお聞きしました。

インターエデュ(以下、エデュ):お疲れ様でした。体育祭の翌日で普通なら眠くなってしまいそうですが、生徒たちが授業に集中しているのが印象的でした。指導するにあたって心掛けていることはありますか。

先生:生徒がどう感じるかを常に考えて指導にあたっています。楽しんでもらえるように授業を組み立てるのが私たち教員の役目だと思っています。一方的にではなく、生徒とコミュニケーションを取りながら一緒に授業を作っていくという意識で授業をしています。

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エデュ:和やかな雰囲気の中でも、突然質問をするなどの緊張感も見られましたが、その点にも意識しているのでしょうか。

先生:生徒一人ひとりをよく見るようにしています。集中力を欠いていたり、眠そうにしていたりする生徒に対しては、質問をして授業に参加してもらうよう工夫しています。

エデュ:身近な話題を取り入れることで生徒の理解も深まるのではないでしょうか。

先生:テキストの内容ばかりではなく、身近な例を挙げるように意識しています。「聞いてよかった」「ためになった」と思ってもらえる「おトク感たっぷりの授業」が理想ですから。

先生のつながりが創りだす学校文化

エデュ:生徒への指導で大事にしていることはありますか。

先生:どの生徒でも自主性は必ずあるので、どう引き出すかが私たちの仕事だと思っています。表に立って活動したい生徒もいれば、裏方で活躍したい生徒もいる。それぞれの舞台を見つけサポートしていきたいと思っています。そのためには、押し付けるのではなく、生徒を信頼して任せることを心掛けています。

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お話を聞いた国語科の小泉先生

エデュ:進路指導に関しても同じですか。

先生:やはり本人の自主性に任せるようにしています。意思決定は、本人にしかできないと思っています。生徒にはたくさん悩んでもらいます。その期間、私たちはとことん付き合います。とにかく会話をして時間をかけて、進路を決めることで「自分で勝ち取った感覚」を持ってほしいんです。

エデュ:このような面倒見の良さは明誠の伝統なのでしょうか。

先生:朝からずっと生徒のことを考えている先生ばかりなのは、学校の文化だと思います。若い先生もベテランの先生も話す内容は生徒のことばかりです。ベテランの先生と話していると、生徒や学校に対する愛情が伝わってくるんです。私もその先生から影響を受けています。

エデュ:先生同士の良好な関係が学校全体の良い雰囲気を創りだしているのでしょうか。

先生:それはあると思います。ベテランの先生は、私たち若手に大役を任せてくれ、自主的に裏方に回ってくださるんです。居心地の良い雰囲気を作ってくださいますし、育ててもらっていると感じています。

「安心して通わせられる学校です!」

最後に、先生からメッセージをいただきました。

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職員室で先生同士が話しているのは生徒のことばかりです。先輩の先生方が当たり前のように生徒のことを考える姿を見て、私たちも生徒たちのことを考えている。この面倒見の良さは、明誠の一番の魅力であると思います。

授業だけではなく、部活動でも生徒一人ひとりの成長を見守っています。私自身、ダンス部の顧問をしているのですが、生徒たちの自主性や、きちんとした受け答えに驚く日々です。

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卒業してからも明誠に立ち寄る生徒が多いのも生徒との関わりが濃いからこそだと思っています。安心して通わせることのできる学校です。ぜひ一度学校に足を運んで雰囲気の良さを実感してほしいです。」

編集者が見たポイント

先生と生徒の関係、先生同士の関係。今回、先生にインタビューしてみて、この2つの関係の良さが学校全体の雰囲気の良さを創り上げていることが分かりました。「親子で明誠」「兄弟で明誠」が多い理由が納得できた取材となりました。

入試説明会

12月5日(土) 9:30開始 ※予約受付中

※事前予約制。日大明誠高等学校サイトのお申込みフォームからご予約ください。