希望学部へ！日本大学進学へのサポート体制

日大付属校から日大へ内部進学する方法には、「セレクション方式」「学内選考」の2つがあります。

各付属校には日大の推薦枠が割り振られており、その推薦を得て進学するのが学内選考です。定期考査や基礎学力到達度テストの成績、日々の生活態度などが選考基準となります。基礎学力到達度テストとは、全国の日大付属校共通の試験で、内部・外部大進学を問わず、高1～高3の全付属生が受験します。このテストを選考基準とするのがセレクション方式であり、テストの結果が希望学部への進学に大きく影響します。

基礎学力到達度テストの対策と日大進学へのフォローについて、進学指導主任の小泉宏太先生に聞きました。

インターエデュ（以下、エデュ）：基礎学力到達度テストは、いつ実施されますか。

小泉先生：1・2年次は4月に、3年次は4月と9月に実施されます。試験科目は国語・数学・英語。3年次の9月のみ、この3科目に加えて地歴・公民または理科の選択科目が加わります。1年次の結果は大学進学に関わりません。

エデュ：セレクション方式における選考の配分を教えてください。

小泉先生：2年次の結果が2割、3年次の4月分が2割、9月分が6割で選考されます。ただ、今年度は新型コロナウイルスの影響で4月に試験が行われなかったので、現・高3生は2年次の結果が3割、3年次の9月分が7割となります。

エデュ：基礎学力到達度テストの対策について教えてください。

小泉先生：全学年で対策講座を実施しています。高1、2は9月末から2月まで、高3は4月から9月の本番直前まで。ともに各教科の講座を週1回、1講座50分で、希望者が多い科目は講座数を増やして対応します。各教科の教員が、年度ごとに生徒のようすや過去の出題傾向を考えながら行っています。

エデュ：近年の傾向は。

小泉先生：基礎学力到達度テストが始まってからの5年間で、本校では毎年標準化点（偏差値）が上がっています。

エデュ：では、傾向から見える課題をお聞かせください。

小泉先生：本校の標準化点は伸びていますが、上位校の安全志向があり、日本大学進学に流れてきているので、そういったところに負けないようにさらなる向上が必要であると感じています。

エデュ：日大進学に向け、どのようなサポートがありますか。

小泉先生：定期的に二者面談をしています。そして、最新の情報を届けるために進路通信を配信し、進路指導集会を開催。また、進学のミスマッチを防ぐため、2年次に学部訪問をし、7月の三者面談時には各学部から1名来校してもらい、説明ブースを設けています。このほか学部長講演や、文化祭に大学の先生を招くなど、高大連携を強化しています。

エデュ：受験生へのメッセージをお願いします。

小泉先生：日本大学には多くの学部学科があり、本校からも皆さんの興味・関心がある分野への進学が可能です。その多様な学部、学科へ進学するために、私たちは全力でサポートします。

日大明誠は特別進学コースと普通コースの2コース制。日大進学はもちろん、外部大学への進学も積極的にサポートしており、約9割が現役での大学進学を果たしています。小泉先生の「毎年標準化点（偏差値）が上がっている」という言葉から、学校の取り組みが実を結んでいることが分かります。勉強面のフォローだけでなく、ミスマッチの予防にも努めていることに、サポートの手厚さを感じました。

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