コロナ禍でも安心の“手塩にかける教育”

コロナ禍でも安心の“手塩にかける教育”

inter-edu’s eye

今年度、一貫教育コースを新設し、学びへの革新を続ける明星中学校・高等学校(以下、明星)ですが、変わらないもののひとつに「人格接触による手塩にかける」教育があります。コロナ禍という非常事態であっても生徒の学びを止めずに全力でサポートを行う学校の体制について、先生方に詳しくお話をうかがいました。

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ICTに特化した知識豊富な職員によるサポート

ICT教育推進部・主任で、教科は情報科を担当する藤井証高先生に、昨年度からのコロナ禍の体制について振り返っていただきました。困難な状況をどのように突破してきたのか、明星のサポート力に迫ります。

「高校の情報科の授業では、コンピューター教室で自分の模試結果や進学先のデータ分析なども行っています」と話す藤井証高先生
「高校の情報科の授業では、コンピューター教室で自分の模試結果や進学先のデータ分析なども行っています」と話す藤井証高先生

インターエデュ(以下、エデュ):昨年度のオンライン授業開始に向けた動きの中で、明星ではどのような流れで準備をされたのでしょうか。

藤井先生:明星では元々、iPadの配布は中学3年生から高校3年生が対象だったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、急遽4月から前年度の卒業生のiPad300台を中学1~2年生に回せるように迅速に手配をしました。これにより全生徒に一人一台のiPadを持たせることができ、オンラインでの授業が可能となったのです。
オンライン授業の開始は、ゴールデンウィーク明けの5月中旬からと早い段階で決定をしてアナウンスを行っていました。始めるタイミングをしっかりと決めていたことで、教員も生徒も準備を整えられたのだと思います。

エデュ:明星ではどのようにオンライン授業を取り入れたのでしょうか。

藤井先生:Google Classroomを使用した動画配信によって行いました。元々、主軸で活用をしていたのは授業支援システムのClassiだったのですが、全国からのアクセスが集中したことで通信に不具合が生じたため、新たな試みとしてGoogle Classroomの活用に踏み切りました。初めてのことで大変苦労をしましたが、学校が十分な準備期間を設けていたので、オンライン授業開始までに間に合わせることができました。オンライン授業では動画配信のほかにも、リアルタイムで生徒と対話が必要な場合はZoomを取り入れるなど、工夫をしましたね。
今では、クラスの連絡はClassi、授業はGoogle Classroomというように用途によって使い分けをしています。また、先生方のご協力のおかげで、現在では授業動画の配信数が2000本を超えました。これらの授業動画は保存をして、今後に役立てていきたいですね。

エデュ:コロナ禍が続く現在の体制について教えてください。

藤井先生:緊急事態宣言中の対応(6月20日時点まで)としては、中学1年生から高校2年生は、オンライン授業と対面授業を交互に行い、受験を控える高校3年生のみ、全日登校で対面授業を実施しています。

エデュ:オンライン授業を取り入れるにあたり、注意していることはありますか。

藤井先生:生徒の生活リズムを整えることですね。明星では対面授業とオンライン授業を交互に取り入れることで、規則正しい生活リズムを崩すことなく、生徒たちが学習できるように心がけています。また、オンライン授業の質の向上のため、生徒たちにアンケートを行い、随時改善に取り組んできました。

エデュ:ICT環境における明星の強みを教えてください。

藤井先生:明星にはICTのシステムサポートをしてくれる情報システム課の職員が3名常駐しています。今回の中学1~2年生へのiPad配布の際も設定など、オンライン化に向けた作業を中心になって行ってくれました。さらに、休校期間中には生徒がiPadで正しく通信ができているかなどの確認もしてもらえたので、教員としても授業の動画づくりに集中できて大変助かりました。知識豊富な職員によるフォローがあったからこそ、生徒たちも安心してオンライン授業にのぞむことができたのだと思います。これだけICT環境を手厚くサポートできる学校は数少ないと思いますよ。

情報システム課の窓口。普段は生徒のiPadの不具合の調整やアプリの追加、修理まで幅広く対応をしています
情報システム課の窓口。普段は生徒のiPadの不具合の調整やアプリの追加、修理まで幅広く対応をしています
80台以上のパソコンが並ぶコンピューター教室。机の中央には教員のパソコン画面を映し出すモニターがあり、生徒はスムーズに作業できます
80台以上のパソコンが並ぶコンピューター教室。机の中央には教員のパソコン画面を映し出すモニターがあり、生徒はスムーズに作業できます
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学習面だけじゃない! 生徒の安心・安全な学校生活を守る

生徒の心のケアに携わる養護教諭の五十嵐美子先生と施設管理を担当する入学広報室マネージャーの阿藤将先生にコロナ禍のサポート体制についてうかがいました。

中学・高校の保健室で生徒たちの心と体のケアを行う養護教諭の五十嵐美子先生
中学・高校の保健室で生徒たちの心と体のケアを行う養護教諭の五十嵐美子先生

五十嵐美子先生:明星学苑には、同じ敷地内に幼稚園から高校まであります。2019年度末から徐々に新型コロナウイルスが流行する中で、各校舎で同じように情報発信・共有ができるようにと学苑全体で団結できていたと思います。また、学苑の取り組みとしては、生徒と保護者さまの心のケアのため、電話相談も受け付けております。保健室では、手洗いの徹底を呼びかけたり、生徒の登校時の検温サポートなどに取り組んでいます。一方、保健委員会の生徒たちは「保健だより」の作成で、新型コロナウイルスを取り上げたいと積極的に情報発信に努めてくれて、頼もしさも感じましたね。休校期間のオンライン授業が始まる前には、iPadを使った授業を受けるときに気を付けてほしい健康の留意点をまとめた「保健だより」の配布も行いました。こうした心のケアや生徒の生活面のケアも引き続き実施していきたいと思います。

明星の敷地内にある幼稚園と小学校での事務経験があり、学苑全体の施設を熟知している入学広報室マネージャーの阿藤将先生
明星の敷地内にある幼稚園と小学校での事務経験があり、学苑全体の施設を熟知している入学広報室マネージャーの阿藤将先生

阿藤将先生:コロナ禍の施設管理の対応では、初めの頃は消毒用のアルコールや検温器、マスクの購入がなかなかできずに苦労しましたが、生徒たちが学校に安心して登校できるようにと職員が奔走して設備を整えました。その甲斐あって、当時品薄でマスクが手に入らなかった生徒に、予備のマスクを配布するなどの対応もできました。今では、各門に検温器を設置したり、サーモカメラを購入して中高の校舎・小学校・講堂に置いたり、手指消毒用のアルコールを各所に設置することで、生徒や教員、来校する方の健康管理をサポートしています。
そのほかにも、飛沫対策として食堂のテーブルや受付などにパーテーションを取り付けるなど、細かな対策も徹底して行っております。

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編集者から見たポイント

どんな局面でも生徒のことを第一に考えて奔走してくれる先生方が集う明星は、ICT環境に加えて、生徒たちの心のケアや施設管理の面など、多角度からの手厚いサポートが行き届いています。これは手塩にかける教育を実践する明星ならではの強みだと感じます。次回は中学1年生のインタビューをお届け。今年度から始まった一貫教育コースについてご紹介します。

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イベント日程

イベント名 日時
第4回 中学校説明会 2021年7月10日(土) 14:00~15:00
第5回 中学校説明会 2021年9月11日(土) 14:00~15:00
詳細とお申し込みはこちら ≫

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