inter-edu’s eye

「他者理解」を教育理念に掲げ、英語教育に力を入れる武蔵野中学高等学校。中でも、留学は特に力を入れている取り組みです。今回は、ニュージーランドで行われる高校生の3か月留学プログラムを徹底的に掘り下げます!

安心して学べる留学先

ニュージーランドの3か月留学プログラムは、高校生の希望者を対象に、毎年1月~3月に行われています。今年は、8名が参加しました。

ニュージーランド留学

移民の多いニュージーランドは、外国人に対して寛容な国。日本人も温かく迎え入れてもらえるので、相手への理解を深めれば、安心して生活を送れるのがポイントです。まさに「他者理解」の精神が活かされる環境といえるでしょう。
生徒たちは、2~3名ずつ別々の学校に通いますが、どの学校もさまざまな国の子どもたちが集まっており、英語を母国語としない生徒に向けた授業も充実。学びやすい環境があるのも、ニュージーランド留学の魅力といえます。

留学経験で育まれた広い視野

今年の留学プログラムに参加した高校3年生の2人に、留学先で学んだことを聞きました。

さまざまな国の生徒と接して生まれた日本への関心

Mさん

インターエデュ(以下、エデュ):留学した理由を教えてください。

Mさん:兄が留学経験があり、海外の友だちをたくさん作っていたんです。それに憧れて、私も参加しました。

エデュ:現地の高校では周りの人とうまくコミュニケーションを取れましたか?

Mさん:学校には外国から来た生徒もたくさんいました。話をするときは、相手も理解しようと努めてくれたので、コミュニケーションには困りませんでした。

仮

エデュ:さまざまな国の生徒と接して学んだことはありますか?

Mさん:周りの子はみんな自分の国のニュースについて詳しく知っていたんです。だから、私ももっと日本について知ろうと思いました。日本を離れたからこそ、日本に関心を持てるようになったんです。
また、いろいろな人と関わることで、自分と向き合って考えることも増え、アイデンティティが生まれました。
こうやって視野を広げられるのが、留学の良さだと思います。

トラブルがあったからこそ気付けたこと

続いてのRくんは、ホストファミリーが途中で変わったという、Mさんからの情報が。

Rくん

エデュ:ホストファミリーが途中で変更になったそうですね。

Rくん:最初のファミリーでは、自分のことは自分でやるよう厳しく言われました。中間報告会でみんなの話を聞いたら、家事を手伝うのは同じでしたが、僕のところほど厳しくなかったんです。それで現地コーディネーターに相談したところ、すぐに新しい家へ行くことになりました。

学校生活

エデュ:2つのホストファミリーで過ごしてみてどうでしたか?

Rくん:2つ目のファミリーは同じくらいの年の子がいたんですよ。
振り返ってみると、最初のファミリーは若い夫婦で子どもがいなかったので、僕を大人として扱ってくれていたから厳しかったんだなと気づけました。
2つのファミリーを経験したからこそ気づけたことだと思います。

エデュ:では、学校生活で印象に残ったことはありましたか?

Rくん:男子校に通っていたのですが、体育の授業にビックリしました。水泳のときは、隣の大学のプールまで水着のまま裸足で走って、そのまま飛び込むんです! 日本ではなかなかできない経験でした。

エデュ:いろいろな経験を通して、後輩に伝えたい言葉はありますか?

Rくん:最初は人見知りということもあって緊張しました。でも積極的に話をしよう!とがんばっていたら、生活に慣れることができました。
だから、これから留学に行く人にも、心配しないで挑戦してほしいと思います。

ホストファミリー

留学相談会に潜入!

次回の留学を検討している生徒に向けた、今年の参加者による相談会にもお邪魔しました。

留学を通しての感想として、参加者のみんなは一様に「自立」という言葉を口にしていました。
今回お話を聞いた2人同様、「自分の成長が実感できた」という充実感がうかがえました。

一歩を踏み出す勇気が大学進学にもつながる

留学を通し、視野が広がったと語る生徒たち。留学中のサポート体制や目指すものについて、副校長の浅見先生にうかがいました。

副校長の浅見 尚次郎先生

エデュ:留学中の生徒へのフォローはどうされていますか?

浅見先生:現地に日本人のコーディネーターがおり、生徒の様子を見て回っています。ホストファミリーについての相談から、バスの乗り間違えまで、困ったことがあれば何でもすぐに対応しています。また、参加生徒による中間報告会も開いているので、生徒の状態は常に分かるようになっています。

留学先学校の生徒たち

エデュ:留学を通して、身につけてほしいことを教えてください。

浅見先生:1つ目は、英語への意欲を身につけてほしいです。3か月で学べることは限られていますが、英語学習への意識が高まれば、受験勉強にもつながります。そして、2つ目は「他者理解」ですね。留学を通し、自分の家族や自分自身を見つめ直してもらいたいです。

エデュ:今後、中高一貫生はニュージーランドの3か月留学が、全員必修となるそうですね。

浅見先生:はい。中には苦手意識から気が進まない生徒も出てくると思いますが、グローバル社会では前へ踏み出す勇気も必要です。その背中を押すのが私たちの役割だと思います。留学経験は必ず大学進学への弾みとなります。だから、安心して任せてください!

編集者が見たポイント

「他者理解」を通じてアイデンティティが生まれるニュージーランド留学。「任せてください」という先生の言葉には、生徒の成長を実感する自信を感じました。最初の一歩を踏みとどまってしまうお子さまほど、選んでもらいたい学校です。

内容 日にち 時間
第5回学校説明会 10月31日(土) 13:00~14:00
第6回学校説明会 11月21日(土) 13:00~14:00
個別相談会 12月12日(土) 10:00~12:00
入試模擬体験 12月12日(土) 10:00~13:00