独自の「アクティブ入試」や中学入試の出題傾向を大公開!

独自の「アクティブ入試」や中学入試の出題傾向を大公開!

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グローバル教育に力を入れている学校であり、部活動でも数多くの輝かしい実績を誇る武蔵野中学校・高等学校(以下、武蔵野)。今回は2019年度に導入され話題を呼んでいる「アクティブ入試」の詳しい内容や、2科・4科入試で問う力を教科ごとに紹介します。

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小学校での経験が活かせる「アクティブ入試」

「アクティブ入試」の試験内容や対策について、副校長の浅見尚次郎先生にお話をうかがいました。

ご自身も中学受験の経験があるという浅見先生。
ご自身も中学受験の経験があるという浅見先生。

インターエデュ(以下、エデュ):2019年度から導入した「アクティブ入試」はどのような試験なのでしょうか。

浅見先生:小学校のときに力を入れて取り組んだことや得意なこと、ずっと続けている習い事などを受験に活かせる「得意型入試」です。受験生は今まで自分が取り組んできた活動内容を40分間でシートに記入し、その内容に基づいて15分間の面接を行います。学科試験は国語と算数のどちらか1科目を選択して受験します。

エデュ:「アクティブ入試」を実施する狙いを教えてください。

浅見先生:受験生が中学受験のためにスポーツや習い事などを中断するケースが多く見られるため、これまで打ち込んできた自分の得意分野を活かして受験し、入学後には培ってきた経験を活かして勉強や部活で力を発揮してほしいと願って、「アクティブ入試」を導入しました。

エデュ:シートに記述する際、気をつけるべきことを教えてください。

浅見先生:過去の受験生の回答には、小学校の委員会活動を振り返りつつ、その中で「人前に出ることに慣れた」「何事にも自信がついた」と記したものがありました。このように実績や分野に関わらず、取り組んできた内容を分かりやすく表現することと、それによって自分がどのように成長できたかをアピールすることが大切です。

エデュ:「アクティブ入試」で入学した生徒のようすはいかがですか。

浅見先生:勉強はもちろん、クラブや行事などにも積極的に参加し、充実した学校生活を送っています。「アクティブ入試」を受験する際に小学校時代に一生懸命取り組んだことを振り返ることで、自分自身の潜在能力に気づき、何事にも挑戦する“チャレンジ精神”を得られるようです。

エデュ:最後に、受験生へのアドバイスや応援メッセージをお願いします。

浅見先生:受験日が近づき、少し焦る気持ちが出てきても、日々の生活のリズムを崩さず、基本的な問題は確実に抑えることを意識して、自信を持って入試本番に臨んでください。
受験は結果よりもその過程が重要です。努力したことすべてが自分の力になり、中学校での生活で役立つ日が来ます。自分を信じて全力で入試に臨めば、必ず縁のある学校に決まります。頑張ってください。

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2科・4科入試の出題傾向や対策を徹底解説

2科、4科入試の問題傾向や対策、さらに、入学後の授業内容について、各教科の先生にうかがいました。

【国語】漢字やことわざなどの知識に加え、“相手に伝える力”が重要

国語は「相手が伝えたいことを理解できること」「理解した上で自分の思いを伝えること」の2つを重視し、相手に自分の思いを伝える力を測る問題を出題します。文章を読む際に「相手が何を伝えたいのか」「伝えるためにどのような工夫をしているか」を考え、さらに、語彙力を養うよう意識して勉強を進めてください。

漢字は漢字能力検定4・5級を目安に出題します。訓読みができるようにしておくとよいでしょう。ことわざや慣用句、呼応の副詞などはただ知識として覚えるのではなく、日常の会話に取り入れて使い慣れておいてください。長文問題はたくさん演習を行い、どのような問題が出るか考えておくことが大切です。また、120字程度で自分の意見を書く記述問題を出題するので、自分の経験を踏まえて相手に伝える方法を考えておいてください。

入学後は、コミュニケーションをとれることがすべての基本になると考え、相手を理解し、自分を理解してもらうために、自分が興味のあるものや読書感想文などのプレゼンテーションを行います。さまざまな意見を聞き、さまざまなものに触れ、広い視野を育んでいきます。さらに、筆者の意見を読み取り、そこから自分の考えを深めていけるような授業を展開しています。

授業を通して単なるコミュニケーション力だけでなく、批判的思考力・問題解決能力・コラボレーション力・情報リテラシーといったスキルを育てていく。
授業を通して単なるコミュニケーション力だけでなく、批判的思考力・問題解決能力・コラボレーション力・情報リテラシーといったスキルを育てていく。

【算数】将来社会で必要な“読み解く力”や“段取りよく考える力”を測る

社会に出たときには「自分の与えられた条件の中でやるべきことを理解し、結果を出すために必要な段取りを考え、行動できる力」が必要となります。そのため、試験では計算問題、図形問題、文章問題を出題し、基礎力を身に付けているか、さらに、「問題を正確に読み解く力」、「解法までの流れを段取りよく考える力」、「最後まで考え抜く力」を測ります。

計算問題では四則の計算が処理できているか、図形問題は長さや角度、面積、体積などの図形の性質を理解しているか、文章問題は比・割合、速さ、数の規則性などを理解しているか、確認します。
学習の際は、算数での“つまずき”を把握することを第一に、苦手分野を作らないようにすることを心掛けてください。無理に難しいことをやるよりも、日ごろからの計算問題に取り組んだり、図表を使った文章問題の解き方を身につけてください。

算数は物事を整理して順序立てて解答を導いていく「段取りを学ぶ教科」です。入学後の数学の授業では、その段取りを見つけるために、生徒同士で話し合う「相談タイム」を設けたり、ICT機器を用いたグループ学習を取り入れたりしています。日常生活・社会生活と数学の関係を知識として蓄えながら、「考える力」を育てることを目標としています。

【社会・理科】基礎を身につけることが大切。当日は時間配分に注意

社会と理科は合わせて50分の試験になるため、時間配分がポイントです。それぞれ25分で解答するように意識して解き進めていってください。

社会は大問1で基本的な知識を一問一答形式で出題し、大問2~4でそれぞれ歴史・公民・地理の分野からの出題となります。学校で学習した内容の基本的事項を覚えられているかどうかを測る試験となっているため、小学校の教科書に載っている重要事項をしっかりと書けるように勉強してください。問題の難易度は例年変わらないので、過去問を参考に対策を行ってください。
理科は実験、生き物、環境に関する問題を出題します。基本的な知識が身についているか、その知識をもとに起きている現象をどのように考えているかを測るので、教科書をしっかりと読み、基本的な知識を身につけることを意識して学習してください。

入学後に社会では、得意・苦手を問わずにどの生徒にも基礎を身につけてほしいという狙いから、中学校1年生から地理・歴史を並行して学習していきます。理科では物理化学分野、生物地学分野と分けて授業を展開し、実験レポートの作成やグループワークなどで自分の考えを発表します。基本知識から現象を理解し、自分の考えをもつ力を養っていきます。

4教科はもちろん、英語のカリキュラムも充実。外国人教員による週6時間のオーラルコミュニケーションの授業「LTE」などで実践的な英語力を養う。
4教科はもちろん、英語のカリキュラムも充実。外国人教員による週6時間のオーラルコミュニケーションの授業「LTE」などで実践的な英語力を養う。
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編集者から見たポイント

さまざまな受験生に門戸を開く武蔵野独自のアクティブ入試。スポーツや習い事などに打ち込んできた受験生はもちろん、受験のためにその活動を中断したくない受験生にも向いていて、受験生の未来の可能性を見つめてくれる入試だと感じました。

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