学年を超えた絆が深まるスポーツ大会

学年を超えた絆が深まるスポーツ大会

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新型コロナウイルスの影響を受け、全国の学校が教育活動の見直しを強いられた2020年。武蔵野中学校・高等学校(以下、武蔵野)は、学習活動はもちろん、部活や行事についても、生徒の心に寄り添った対応を行ってきました。例年9月に行っていた一大イベント・体育祭は残念ながら中止となったものの、10月に感染対策を徹底してスポーツ大会を開催。学年の垣根を越えて、中学生全員が全力で取り組みました。

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感染対策を徹底し、4種目で競い合う

スポーツ大会の開催が決定したのは9月のことでした。コロナ禍ではあるものの、学校は勉強以外のことを学ぶ場でもあるため、少しでも生徒が楽しめる行事を開催できないかと、教員たちが話し合いを重ね、実施が決まったそうです。今年はほとんどの学校行事・イベントが中止になり、学年を超えた交流を行う機会がなくなってしまったため、“スポーツ大会を通して先輩・後輩の顔を知り、仲を深めてほしい”という想いもあったといいます。
そんなスポーツ大会の感想を、中学1~3年生の生徒たちにうかがいました。

写真左から、中学3年生の鈴木珠乃さん、中学2年生の幸山慶徳くん、中学1年生の藤田向日葵さん。
写真左から、中学3年生の鈴木珠乃さん、中学2年生の幸山慶徳くん、中学1年生の藤田向日葵さん。

インターエデュ(以下、エデュ): スポーツ大会の開催が決まったとき、どう感じましたか。

藤田さん:楽しみにしていた体育祭が中止になったことで沈んでいた気持ちが晴れ、「頑張って準備しよう!」と前向きになれました。練習や準備では先輩たちがとても優しくサポートしてくださり、心強かったです。

鈴木さん:今年初めて中学1年生から3年生までが合同で行うイベントだったので、この機会に後輩と仲良くなりたいと思いました。

エデュ:スポーツ大会の内容を詳しく教えてください。

幸山くん:水曜日の4時間目の授業時間を使って、2週連続で行われました。中学1年生から3年生までがA組とB組に分かれて、バスケ、サッカー、大縄跳び、タイフーンの4種目で競い合いました。

鈴木さん:タイフーンは武蔵野の体育祭で中学生が学年対抗で挑む伝統の競技です。ひとつの棒を3人で持ち、コーンの置かれた場所で一回転しながらコースを走ります。とても思い入れの深い競技なので、高校生になる前に中学1年生にやり方やコツなどを受け継ぐことができて、よかったです。

校庭やグラウンド、体育館に分かれて実施。
校庭やグラウンド、体育館に分かれて実施。
密にならないように感染対策を徹底しながら、思いっきりイベントを楽しみました。
密にならないように感染対策を徹底しながら、思いっきりイベントを楽しみました。
例年の体育祭の様子をチェック! ≫

応援パフォーマンスも大盛り上がり!

エデュ:スポーツ大会で印象に残っていることを教えてください。

鈴木さん:競技種目はもちろん盛り上がりましたが、エキシビションとして中学生全員で行ったダンスが思い出に残っています。例年の体育祭でも学年全員が参加する「応援ダンス」は迫力満点で見応えがあり、たいへん盛り上がるのですが、その素晴らしさを体育祭にまだ参加したことのない1年生にも感じ取ってもらうことができたのではないかと思います。

幸山くん:僕は試合中の応援パフォーマンスです。コロナ対策ができているかどうかを基準に得点がつけられるので、マスクを着用したうえでどのように応援すればチームの士気を高めることができるのか、さまざまなアイデアを出し合って準備しました。僕の所属していたA組は音楽に合わせて手作りのうちわを振って応援しました。B組はボンボンを1人1個作り、歌を歌って盛り上げていましたね。

白熱するバスケの試合。応援にも自然と熱が入ったそうです。
白熱するバスケの試合。応援にも自然と熱が入ったそうです。
中学生全員の心が一つになったダンスの様子。
中学生全員の心が一つになったダンスの様子。

エデュ:スポーツ大会の感想を教えてください。

藤田さん:私の所属していたB組は負けてしまいましたが、参加した競技で全力を出すことができ、とてもよい思い出になりました。大会では先生方はほとんど手を出さず、中学3年生の先輩たちが中心となって盛り上げていて、先輩たちの偉大さを感じました。

鈴木さん:3年生は今まで体育祭で経験してきたことを後輩に伝えたいという想いがあり、さらに、どうしたら大会が盛り上がるか考えながら動いていたので、藤田さんの感想を聞いてうれしい気持ちでいっぱいです。

幸山くん:僕は所属していたA組が勝ったことが本当にうれしかったです。スポーツ大会を通してそれまであまり話したことがなかったクラスメイトとも仲良くなれて、クラス全体の絆が深まったように感じます。

武蔵野は他の行事も充実! ≫

学校生活の楽しさを実感した1年

エデュ:2020年はウイルスの影響を受けてイレギュラーなことも多かったと思いますが、皆さんにとってどんな1年でしたか。

藤田さん:入学してすぐに自宅学習期間になってしまい不安でしたが、学校が始まるとすぐに友達ができて、ホッとしました。コロナの影響を受けて部活の試合がなくなるなど、悲しいことも多かったですが、普通の生活のありがたみを感じ、精神的に強くなれたように思います。

鈴木さん:私も学校生活の楽しさやありがたみを痛感した1年でした。自宅学習期間中もオンラインで朝のホームルームなどを行っていたので、先生やクラスメイトと話すことはできましたが、直接会って話すことが一番楽しいと気づきました。みんな同じように感じていたのか、学校が再開してからクラスの雰囲気がより明るくなったことはよかったと思います。

幸山くん:僕はコロナ対策をしっかりしながら、部活の柔道に打ち込むことができたと思います。マスクを着けたまま準備運動をしたり、極力声を出さないようにするなど、不便ではありましたが、こういう状況の中でも頑張れたことで自信がつきました。

エデュ:最後に、武蔵野の魅力を教えてください。

藤田さん:英語の授業が楽しいところです。ネイティブ教員による独自の英語授業「LTE」など、実践的な英語を学ぶことができます。小学校の時は英語が苦手でしたが、武蔵野に入学してからは英語を好きになれました。

鈴木さん:“人”が魅力的だと思います。先生方は生徒の意見を聞いて尊重してくれ、先輩たちは優しく接してくださるので、とても恵まれた環境だと感じます。

幸山くん:僕は文化祭など、行事やイベントに全力を注ぐところが好きです。機会があればぜひ武蔵野を訪れて、行事やイベントの活気を体感していただきたいですね。

独自の英語教育について詳しく ≫

編集者から見たポイント

先生方が生徒たちのことをとことん考えた結果、開催が決定したスポーツ大会。当日の思い出を語る生徒の皆さんのようすから、どれほど充実した大会だったかが伝わってきました。また、中学3年生の後輩に対する思いやりや、中学1年生の先輩への尊敬が多く語られ、先輩・後輩がとてもよい関係を築けているのだと感じました。

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