東大に推薦合格!国際科卒業生インタビュー

東大に推薦合格!国際科卒業生インタビュー

inter-edu’s eye

アットホームな校風で知られる中村中学校・高等学校(以下、中村)では、生徒の希望を最優先する進路指導を行っています。そして今春、学校初となる東京大学合格者を輩出。夢に向かって突き進む卒業生に合格までの道のりを聞きました。

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最適な学びの環境を調べたら「東大」にたどり着いた

インタビューしたのは国際科(2022年4月より普通科国際コース)で10か月のアメリカ留学を経験した石川さん。教育学部への進学を目指し、学校推薦型選抜で文科3類に合格しました。

軽音楽部に所属し、ギターとボーカルを担当した石川さん。勉強と部活動を両立しました
軽音楽部に所属し、ギターとボーカルを担当した石川さん。勉強と部活動を両立しました

憧れの東大が高3で明確な夢に

東大を受験した理由と、受験を考えた時期を教えてください。

石川さん教育について幅広く学べる教育学部を探していて、その優れた環境が東大にあったからです。勉強が好きだった自分にとって東大は憧れの存在でしたが、学びたいことが明確になった高3の春、受験を決意しました。

合格までの流れを教えてください。

石川さん書類審査、面接、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の流れです。高3の10月、書類審査のための論文を提出し、通過して12月に面接を受けました。面接の結果が出ないまま1月に共通テストを受けて、2月に合格発表です。

東大の受験は推薦に絞っていましたか。

石川さんいいえ。推薦であっても共通テスト5教科8科目の受験が必須で、さらに合格発表は一般入試の10日前なので、推薦と一般入試を両方受けるつもりでいました。

推薦の対策で大変だったことを挙げてください。

石川さんやはり一般入試の対策と並行して論文を作成したことでしょうか。やらなければならないことが多く、両立は大変だと感じました。

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活かされたキャリアサポーター制度

中村には、学校推薦型選抜や総合型選抜を利用する生徒一人ひとりに担当の先生がつく「キャリアサポーター制度」があります。石川さんを担当したのは、英語科で進路指導部長の永井哲明先生。学校のサポートについて、引き続き石川さんにうかがいます。

論文のテーマやボリュームについて教えてください。

石川さん私と同じ時期に渡航したクラスメイトの経験をもとに、コロナ禍の留学について1万5000字ほどでまとめました。

留学先に選んだのは、アメリカ・オレゴン州のポートランド
留学先に選んだのは、アメリカ・オレゴン州のポートランド
日本から参考書を持っていき、留学中も受験対策を怠らなかったそうです
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どうしてそのテーマを選んだのでしょう。

石川さん私たちは、せっかく海外に行ったのに外で思うように活動することができませんでした。しかし、得るものが大きかったのも事実です。帰国後、そうした状況下での留学について言語化し、東大の教授に見てもらえるなら……と思い、テーマに決めました。高3の6月から夏までクラスメイトにインタビューして情報を集め、論文を書き上げてから先生に添削をお願いしました。

学校ではどなたが添削をしてくれましたか。

石川さん永井先生のほか複数の先生方です。提出期限ぎりぎりの10月に完成するまで、添削と修正を10回くらい繰り返しました。

英語科の永井先生。石川さんの論文について「まとめるだけになりがちな論文を、独自の視点からオリジナリティを強く出せる内容に仕上げていました」と語ります
英語科の永井先生。石川さんの論文について「まとめるだけになりがちな論文を、独自の視点からオリジナリティを強く出せる内容に仕上げていました」と語ります

ほかにも先生のサポートはありましたか。

石川さん東大の面接では、提出した論文についてポスター発表をします。この練習を永井先生にお願いしました。本番では面接会場に教授が6名もいたので、ポスター発表で手がプルプル震えてしまったことを覚えています。

石川さんにとって永井先生はどのような存在でしたか。

石川さん受験に関して困ったことがあればいつでも相談できる相手であり、一緒になって私の進路をとことん考えてくれる存在でした。振り返ると、受験期は自分自身を深く見つめ直す期間だったと思います。そのなかで、永井先生は私の話に静かに耳を傾け、ときには自覚していなかった一面を気づかせてくれました。

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留学が決め手になった国際科への入学

高校から中村に入学した石川さん。中村を志望した理由や学校生活についてうかがいます。

高校で巡り会えた最高の友達

国際科に入学した理由を教えてください。

石川さん留学に興味があったからです。長期留学しても3年間で卒業できる中村の制度に魅力を感じました。かわいい制服や綺麗な校舎、学校の雰囲気にも惹かれましたね。

高校生活はいかがでしたか。

石川さんこの先もずっと付き合っていきたいと思える友達ができました。国際科には、明確な夢を抱いた素敵な生徒がたくさんいて刺激を受けましたね。進路はバラバラですが、将来、クラスメイトとは何かのつながりで一緒に仕事ができたらいいなと思っています。一方、所属していた軽音楽部では普通科の同級生部員とすごく仲良くなりました。

一貫生との混合クラスについてはいかがでしたか。

石川さん私のクラスでは11人が一貫生、9人が高校からの入学で、みんなその立場を気にすることなく打ち解けていました。学校で一番思い出深い場所というと国際科の教室が浮かぶほど、居心地が良かったです。

国際科E組の教室。新館LADYの2階にあります
国際科E組の教室。新館LADYの2階にあります
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ネイティブによる豊富な授業

国際科の学びで印象に残っているものはありますか。

石川さん英語の授業です。多くをネイティブの先生が担当するため、留学したときは物怖じせずに英語の環境に飛び込んでいけました。また、英語でエッセイを書いてプレゼンすることが日常的で、このとき培った力や経験は論文作成やポスター発表で活かされたと思います。

将来の夢を教えてください。

石川さん研究職に就いて、悩める中高生の支援に携わりたいです。

卒業した今、中村をどのような学校だったと感じますか。

石川さん伸び伸びできる雰囲気に包まれている学校でした。また、図書館や自習室など勉強する環境が整っている学校ですね。私は施設が綺麗だと勉強するモチベーションが上がるので、環境は大事だと思います。

明るく開放的な校舎 ≫

編集後記

各大学が提示するアドミッションポリシーを深く理解し、生徒に寄り添って支援するキャリアサポーター制度。すべての先生がクラス担任の業務を抱えながらキャリアサポーターを務めることで、全員が進学指導の経験を蓄積しているそうです。2022年度大学入試の学校推薦型選抜の合格率は86.7%。合格率の高さや石川さんの合格から、中村の教員力が垣間見えました。
次回は留学の種類が豊富になった普通科国際コースを特集します。ご期待ください。

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イベント情報

イベント名 日時
中学校説明会~先輩と一緒に”ナカチュウ生”体験~ 2022年5月8日(日) 9:30~11:30
中学校説明会~先輩と一緒に”ナカチュウ生”体験~ 2022年6月12日(日) 9:30~11:30
高校説明会 2022年7月23日(土) 14:00~15:30

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