高校入試が大きく変わる! 生徒が自ら成長できる伝統校

高校入試が大きく変わる! 生徒が自ら成長できる伝統校

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創立以来、“機に応じて活動できる女性”の育成に努めてきた中村中学校・高等学校(以下、中村中高)。今回は高校の学びに着目し、国際科の生徒には留学体験について、教頭で入学対策部部長の江藤健先生からは2020年度から再開する普通科の高校募集についてうかがいます。

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【国際科の長期留学】生徒インタビュー

国際科の生徒は英語圏の高校へ1年間の長期留学を体験します。中学から中村中高に通い、高校内進時に国際科を選んだ高校3年生のお二人が、海外滞在先での体験を語ってくれました。

中原さんと橋本さん
オーストラリアのアデレードを留学先に選んだ中原さん(左)と、カナダのバンクーバーを留学先に選んだ橋本さん(右)。中原さんと橋本さんそれぞれの将来の夢は、英語教師とホテルコンシェルジュだそうです。

中原さん(オーストラリア)

国際科を選んだきっかけは?
海外留学に興味があったからです。留学しても高校の3年間で卒業できることは大きなポイントでした。留学中の学習活動は卒業単位の一部として認められるんですよ。

現地で苦労したことは?
最初は現地校の授業が全然理解できませんでした。学校の宿題をするにも現地の生徒より何倍も時間がかかるわけで、何度も辞書を引きながら英語と一緒に勉強しましたね。また、クラスメイトがせっかく話しかけてくれても、英語力の低さから劣等感を抱いてしまって会話が続かず、友だちができませんでした。これではいけないと自分から話しかけるようになると友だちができて、勉強を助けてもらえるような仲にまでなることができました。

一番の思い出になったのは?
オーストラリアの中央に位置するAlice Springsに行ったことです。ヨーロッパやブラジルからの留学生たちと一緒にキャンプエリアで1週間滞在し、オーストラリアの大自然を体感してきました。夜は床に寝袋を置き、満点の星を見つめながら眠りにつきました。

帰国時の英語力はどのくらい?
国際科にはネイティブの先生による英会話の試験があります。帰国後は、留学前には理解できなかった先生の会話をすべて聞き取ることができました。私が話す英語を聞いたネイティブの先生が、その上達ぶりに泣くほど感動してくださった姿を見て、英語力が伸びたことを実感しました。(TOEFL iBT スコア:80)

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橋本さん(カナダ)

国際科を選んだきっかけは?
中学校の短期研修でオーストラリアに2週間滞在した経験があったので、国際科では1年間の留学で自分の力を試してみたいと思ったからです。

現地で苦労したことは?
滞在先の学校にはアジアからの留学生が多かったので、留学生が1人増えたくらいでは在校生に気づいてもらえず、「現地の子が話しかけてきてくれるだろう」という思惑は外れました。登校初日に自分の置かれた環境を自覚したので、現地の生徒にどんどん話しかけるようにしました。たとえば、体育の授業では生徒に声をかけやすいので、そのチャンスを逃さないようにしていました。「自分は英語を学びにきたんだ」と自らを律して、日本人同士で固まった輪には意識して入らないようにしましたね。

一番の思い出になったのは?
現地校が夏休みの間、留学生が集まるサマーキャンプに参加したことです。大学の寮に滞在し、午前中は英語でグループワークやディスカッションをして、午後はスポーツを楽しんだり、みんなで観光地に行ったりしました。メキシコやブラジル、ドイツやベトナムなど、さまざまな国から来た留学生と2週間ともに過ごし、異なる文化や価値観を認め合うことの大切さを学びました。そして、英語のアクセントが出身国ごとに違う点に気づき、国と言葉の関係に興味を抱きました。

帰国時の英語力はどのくらい?
留学する前と比べると、帰国後はTOEFL iBTのスコアが20点アップしました。英語力にとっても自信が持てるようになりました!(TOEFL iBT スコア:79)
(※編集部注:TOEFL iBTは120点満点の世界的に認められている英語テストで、米国上位3分の1の大学進学には80点以上が必要と言われています。)

国際科のTOEFL対策 ≫

【高校普通科入試】江藤先生インタビュー

2020年度の高校入試から、現時点では中学からの内進生に限られている普通科の選択が可能になります。そのねらいや普通科の特色などについて、江藤健先生にうかがいます。

江藤健先生
生徒の進路に合わせた2つの進学コースが特徴の「高校普通科」受験を希望するニーズが高まってきた結果、2020年から入試が実現するようになったという教頭・入学対策部部長の江藤健先生。

インターエデュ(以下、エデュ):普通科の高校募集を再開するねらいを教えてください。

江藤先生:中学校には6つの入試があり、得意分野の異なる生徒が集まる機会を用意したことで学校に多様性が生まれています。そうした多様性をより深めていくため、高校入試を再開し、新しい生徒を迎えることにしました。

エデュ:高入生はどんな学校生活を送ることになりますか。

江藤先生:1年次は内進生とクラスを分けますが、夏休み前の宿泊行事では全生徒が交流を深められるようにして、2年次からは内進生との混合クラスとします。学年の半数以上が高入生になりますから、高校から入学することで気後れを感じる必要はありません。

エデュ:勉強面ではどんな特徴があるのでしょうか。

江藤先生:普通科には特別進学コースと総合進学コースがあります。特進は2年次から文理に分かれ、一般受験での難関大合格を目指します。文武両道を推奨しているので、部活動を制限しません。総合進学コースでは、部活動や校外活動により一層力を入れて、推薦入試やAO入試での大学合格も狙っていきます。

エデュ:普通科の強みは何でしょうか。

江藤先生:留学で1年間不在になる国際科に比べ、普通科にはすべての学校行事に参加できるという良さがあります。本校には行事がたくさんあるので、各行事で役割を果たすことで成長できます。(別頁リンク ≫中村中高のさまざまな行事・イベントを紹介する過去の連載ページはこちら
学年ごとの生徒数が小規模なので一人ひとりが担う役割は多く、体育祭なら1人で3つくらい仕事を任される。すると複数ある仕事をどうコントロールか試されます。やがて、おとなしい生徒が委員長に立候補する例があったように、自分から役割を取りに行くようになりますね。

エデュ:最後に受験生へのメッセージをお願いします。

江藤先生:本校では“機に応じて活動できる女性”の育成を目指しています。人生100年の時代、これからは状況に応じて対応できる考え方や主体性を持たなければなりません。その素地を作れるのは本校だと自負しています。

コースを選べる普通科の特徴 ≫

編集者から見たポイント

一貫教育による伝統の積み重ねにより、校訓が目指す女性像の素地を作る術を知り尽くしている中村中高。中原さんや橋本さんは留学先で機に応じて活動し、人として大きく成長しました。こうした生徒を育成するノウハウが成熟した今だからこそ、高校募集をスタートする機会を迎えたと言えるでしょう。9月以降の説明会では在校生による学校紹介プレゼンテーションがあります。学校、先生、在校生の雰囲気がすべて分かる貴重な機会なので、ぜひ清澄白河に根付いた女子校に足を運んでみてください。

これからのイベント日程

◆中学校 イベント名 日時
学校説明会&生徒プレゼン
~国際科留学先LIVE中継~
2019年9月15日(日)
9:30~11:30
Café説明会
~限定5組のちょっとだけ特別な説明会~
2019年9月28日(土)
9:30~11:00
授業体験&学校説明会
~中村生と一緒に楽しく授業体験~
2019年10月5日(土)
9:30~11:30
中村説明会×首都圏模試
~卒業生によるパネルディスカッション~
2019年10月14日(月・祝)
10:00~12:00
Café説明会
~限定5組のちょっとだけ特別な説明会~
2019年10月31日(木)
18:30~20:00
2019年度の中学校説明会・公開行事 ≫
◆高等学校 イベント名 日時
学校説明会 2019年9月14日(土)
9:30~11:00
ミニ学校説明会 2019年9月28日(土)
14:00~15:00
学校説明会 2019年10月12日(土)
9:30~11:00
学校説明会 2019年11月9日(土)
9:30~11:00
ミニ学校説明会 2019年11月21日(木)
18:30~19:30
2019年度の高等学校説明会・公開行事 ≫

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